ハウス•オブ•ザ•ドラゴン EP2 行間メモ

2回目に見て、ここはこういう文脈がある場面かも!と気づいたことをメモしていきます。

[2:12]ヴィセーリス「サー•ライアムは王の楯のよき総帥だった だが病には勝てん」
•この死に対して周囲の人の反応があっさりしているのは、ストーリー上重要ではないことの現れだと思うが、そこを裏切ってくる可能性もあるので一応メモしておく

[6:21](レイニラが“王の盾”の選考を行うのを遠くから見つめるレイニス)
かつて女王になれなかったレイニス。未来の女王となるレイニラが気になる?

[7:16]サー•クリストン•コール「ドーンとの境界地方で歩兵として1年ドーンと戦いました。」
•近年ドーンの反乱、もしくは境界紛争があった?今もドーンの先の踏み石諸島で「蟹餌作り」が幅をきかせている。この時代、ウェスタロス南方での支配力が落ちている?

[10:11]アリセント「陛下は話しやすいお人柄です」→ヴィセーリス「私との会話は娘に話していないな?娘には理解できると思えん」
•アリセントがもう少し歳を取っていれば下手なお世辞になってしまいかねないようなセリフ。だがアリセントが普段から誠実な振る舞いをしていることもあってか、ここではヴィセーリスとの距離をさらに詰めることができたように見える。ヴィセーリスはアリセントと親密になりつつあると自覚していて、それを娘に知られたくない様子。

[10:57]アリセント「王や参議のことで悩んではダメ 再婚しても平気よ 陛下はあなたを愛してる」
•王(ヴィセーリス)に近づくことをオットーに命じられているアリセント。アリセントが王と再婚することが狙いで、それをアリセント自身が知っているなら、レイニラが王の再婚を嫌がっているのはまずい?そのためレイニラが再婚を気にしなくなることを望んでいる?

[12:34]アリセント「私のためじゃなく彼らのために」→レイニラ「何を祈ればいい?」→アリセント「好きなことを “神々のみぞ知る”」よ
•「彼ら」って誰?説明不足すぎ!あと、たぶんウェスタロスが多神教だから「神々」で複数になっていて、逆説的に現実世界の英語圏では「God」は単数でしか使わないことに気づいた。

[14:49]ヴィセーリス「可能な限り戦を回避するのが王の務めだ」
•現実の現代ならこれは正しい考え方だと思う。ただこの時代のこの世界で、「戦を回避する」というスタンスが必ずしもよい結果をもたらすとは限らないと思う。

[19:36]オットー「コアリーズ公は出すぎたマネを さような件は小評議会で議論せねば」(中略)「レーナ公女は若すぎます 陛下」
•2回目に見ると、アリセントを王と結婚させようとしていることを表に出さず、冷静に自分の思惑通りに進むよう誘導しているように見える。

[22:19]レーナ「古代ヴァリリアのように両家を結ぶのはとても光栄なことです ヴァリリアの純血を継ぐ子をたくさん産んで王家の血統を強めます」ヴィセーリス「父上がそう言えと?」
•エイマを愛していたヴィセーリスにとって、政略結婚でしかないこの縁談は抵抗がある。この時点で、着実に親密になっているアリセントに心が傾いていっているのかもしれない。

[24:24]レイニラ「女王になり、それを変える」→レイニス「そうなるといいけど 大評議会は女王を立てる機会を得たのにそれを退けた」→レイニラ「あなたを退けたの」
•女王になれないという「世の常」を思い知らされ、どこか冷めた視点を持つレイニスに対し、レイニラはあくまで個人を重視した考え方を持っている。

[30:41]オットー「王宮で一番器量がよいのになぜ台無しにする?今夜陛下の元へ」アリセント「お望みなら」
•EP1ではアリセントの指を噛む癖をさほど強く注意していなかったが、今回は強く注意。そして夜に王の元へ行くよう指示。不安と焦りが見える。アリセントは否応がなく従うしかない。

[36:56]レイニラ「子を持つ気?」→デイモン「いずれな」(ここでミサリアが振り返ってその場を去る)
•レイニラは、これまでデイモンが子を持つ気がなかったことを知っていたように見える。それもミサリアが妊娠していないことを確信すること材料にはならない気がするが、なぜか確信している。ここで妊娠していないことを看破されたがために、デイモンは卵を持っている必要がなくなり、返した?
•ミサリアがヴァリリア語での会話を理解しているように見えるのも謎。しかしその後デイモンとの会話だと理解していなかった様子。

[40:32]ミサリア「あなたについてきたのは金や権力や地位のためじゃない 解放されるためよ」→デイモン「解放だと?何から?」→ミサリア「恐怖からよ」
•ミサリアの行動の軸が示される。今後この軸に沿った行動でストーリーを動かしそう。

[42:45]ヴィセーリス「王が要請すれば断れまい 彼の指図は受けん」→ライオネル「もちろんです 陛下 ですがドリフトマークは味方にするべきです」
•ヴィセーリスは勢力を強めようとするコアリーズ公を快く思っていないが、ライオネルはコアリーズ公が勢力を強めようとしていることを前提にして、その上でどうするのがベストかを考えている。ライオネルのほうが大人の考え方に見える。

[44:09]ヴィセーリス「唯一の世継ぎだぞ 殺されていたかも」→レイニラ「座っても?」
•用意した選択肢しか選べないヴィセーリスと、「卵を自分で取り返す」選択肢を自分で用意できるレイニラとの対比。父の言葉を無視した「座っても?」には、父との力関係の変化が現れている。

[46:25]ヴィセーリス「お前と疎遠になりたくない」→レイニラ「父上は王よ 王土に仕えるのが一番の務め」
•ヴィセーリスは家族や信頼できる人物を心の支えにしていて優先順位が高い。前話でエイマを殺し息子を救う判断をした反動もある?レイニラはそれを諌めていて、もはや会話の上での力関係、説得力がレイニラの方が上になっているようにも見える。
•王土に仕えるならレーナとの結婚、心の支えを得るならアリセントとの結婚、という二択がヴィセーリスの中にある?しかしそれはどちらもヴィセーリスが自分で見つけた選択肢ではなく、コアリーズとオットーが提示してきた選択肢。

[48:05]ヴィセーリス「婚姻するつもりだ レディ•アリセント•ハイタワーと」
•心の支えを得ることを取ったヴィセーリス。信頼できる人が用意した選択肢なら大胆に選べる、というのは普遍的な人間の性だと思う。オットーの勝因はヴィセーリスを半ば利用していることを悟られないよう、きっちりヴィセーリスを支え続けたことにあると思う。
•当然怒るコアリーズ公。レイニラとアリセントは互いの友情に亀裂を感じる。勝ったのはオットーだけ。
•1回目に見た時はアリセントとの結婚を選択したことに少し驚かされた。その要因は、オットーがアリセントに「今夜陛下の元へ」と命じる描写はあっても、そこでどれだけ関係が深まったかは描かれていなかったことにあると思う。重要な場面を隠すことで、起承転結の「転」を作っている。

[49:54]コアリーズ「“流木の御座”についた私は自分の望みを知り 自らつかみ取った 他の諸侯と違い私は自分でこの家の地位を確固たるものにした あなたとは似た者同士だと前から感じていた」
•ヴァリリア出身でありながら、ヴェラリオン家はコアリーズ一代で大きくした家だった。当然、個人を重視する価値観で、それはデイモンともマッチする。経歴が似ているということは価値観が似ているということにつながる。

[51:11]デイモン「兄は素質に欠けるからな」→コアリーズ「何の?」→デイモン「王の素質だ」(中略)デイモン「兄をなじれるのは俺だけだ お前は許さん」
•兄をなじりながら、他人が兄をなじることは許さないデイモン。「王をなじれるのは俺だけだ」ではないことから、「王」よりも「兄」への個人的な感情での発言と思われる。

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