ゲーム•オブ•スローンズ シーズン2EP9「ブラックウォーターの戦い」 行間メモ
酒場で「キャスタミアの雨」を歌うブロンに、男が「誰からラニスターの歌を?」と問う
・「キャスタミアの雨」がラニスターの歌だという情報がここで提示される。のちに所謂「血の婚儀」でフレイ家の楽団がこの曲を演奏していて、それが裏切りの伏線になっている。そんなん普通に気づかんやろ。
・この回ではエンドロールでもこの曲が流れていて、強調されている。
ヴァリス「暗黒の業がスタニス公に軍を与えここまで道を開いた そんな力に頼るものが玉座に座れば恐ろしいことになります 今夜それを止められるのはあなた(ティリオン)しかいません」
・本音で言っているとしたら、ヴァリスの中でスタニスへの評価はすこぶる低い。
・ジョフリーよりもスタニスのほうが王としてましなような気もするが、おそらくヴァリスにとってジョフリーは眼中にないのだろう。ジョフリーはそもそも現状権力を持っていないし、もしかしたらジョフリー暗殺の計画をこの時点で小耳に挟んでいたのかもしれない。
サンサ「では城門を出て戦うと?」
ジョフリー「王がどう戦うか愚かな娘には話さぬ」
サンサ「愚かなことを聞きました 当然行かれますね 兄のロブは1番の激戦地に 偽の王でさえ」
・落ち着いた口調で軽くジョフリーを煽るサンサ。 王都で揉まれ続けて成長している。
ダヴォス「敵の船は?」
マットス「夜襲で虚を突けました」
ダヴォス「ヴァリス公がいる限り虚を突くなど無理だ」
・浮き足立つことなく冷静に戦況を見ているダヴォス。
・ダヴォスは貧民街の出身でスタニスによって騎士に引き上げられたはず。その経歴だとヴァリスと関わる場面はなさそうだが、よく知っている。この後も鬼火を一目見ただけで認識していたし、謎に博識。
ティリオン「戦うのは王でも王国のためでもない 名誉や栄光でもない 富を求めても無駄だ スタニスが奪おうとしているのはお前らの町だ 奴が来たらお前らの家は焼かれ財産は奪われる お前らの女もだ 俺たちの門が叩かれてる ぶっ殺してやろう」
・ハウンドとジョフリーが戦場を去ったことで、兵士たちの士気は低下していた。ティリオンは兵士の士気を上げるため演説を行う。ハウンドがいなくなることはティリオンにとって想定外だったので、この演説はアドリブのはず。その中で適切な判断をして、一番兵士の心に響く言葉をひねりだしたのはすごい。以前ティリオンは「精神を鍛えるためには読書が必要」と言っていたが、その言葉通り彼はただ読むだけでなく鍛えるために読んでいたのだろう。
・ちょっと憶測がすぎるような気もするが、スタニスがラニスター陣営に対して懐柔や切り崩し工作を行うような人物だったら、この段階で兵士を寝返らせることができたのかもしれない。スタニスは生真面目な性格で一度敵対したら排除される、と兵士たちが思ったからこそティリオンの演説は成功したように思う。
サンサ「怖がらないで はね橋は上げられここは安全です ジョフリーが戦っています 騎士たちも町を救ってくれます 歌いましょう」
・ランセルが「戦は負けです」と伝え、苛立つサーセイはランセルを突き飛ばす。貴婦人達に動揺が走る中、サンサはみんなに落ち着くよう呼びかける。何も言わず黙っていてもよかったはずなのに、周りのためを思い自ら行動したのは注目すべきポイント。後々北の王となったことを考えると、この辺りから「公人」としての自覚が芽生え始めていたとも言えそう。
サンサ「一緒に来て」
シェイ「別れを言いたい人が」
サンサ「女は皆 襲われる」
シェイ「私は大丈夫」
(シェイ、スカートをめくり右脚に括り付けられたナイフのようなものをサンサに見せる)
・シェイはやはりただの娼婦とは思えない。以前からスパイや暗殺等の稼業に関わっていたのではないか。
ハウンド「連れて行こうか ウィンターフェルに 俺となら安全だ 帰りたいか」
サンサ「大丈夫 スタニスは殺さない」
・サンサがなぜこの申し出を断ったのかは理解に苦しむ。彼女自身にとっても、スターク家にとっても、サンサがキングズランディングにいるメリットはない。しかもこの後サンサはハウンドに「あなたは私を傷つけない」と言っていて、かなり信頼しているように見える。断る理由がないと思うのだが・・・
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