ゲーム•オブ•スローンズ シーズン2EP5「ハレンの巨城」 行間メモ

2回目に見て気になった箇所をメモしていきます

ブライエニー「陛下を置いていけない」
キャトリン「死んだら敵を討てないわ」
・これまで散々キャトリンのことを批判してしまっていたけど、このシーンではキャトリンの感情的で意志の強い性格がブライエニーを救っている。絶望の中で、怒りが生きる糧になることがある。この後のシーンではロラスもスタニスへの怒りを生きる糧にしている。元来気の優しいブライエニーが絶望の中から一歩を踏み出せたのは、この場に居合わせたキャトリンの影響があったのだと思う。

出航前、船に向かって笑みを浮かべるシオン
・自分の行動は正しく、明るい未来が待っていると信じ込もうとしているようで悲しい。今からやろうとしている略奪はロブとスターク家への裏切りだし、鉄諸島では誰もシオンのことを認めていない。そんな現状から逃避して何とか体裁を保とうとしている。

(アリア、北部ではロブが不死身だと言われているとタイウィンに伝える)
タイウィン「信じるか」
アリア「いいえ 閣下 不死身の者はいない」
・アリアの腹が据わった表情と、それを見つめるタイウィンが印象深い。アリアは「殺したい奴リスト
」のメンバーを必ず殺すんだという意志をもってこの発言をしているように見える。
・このシーンの前に、タイウィンに「少し眠っては?」と言った人をタイウィンはラニスポートに送り返している。精神の強さを重んじるタイウィンにとって、アリアは好ましく見えているのかもしれない。またもしそうなら、タイウィンはあまり出身や家柄によらず他人を評価していることになる。

ジョラー「(デナーリスに向けて)あなたには優しい心がおありだ 敬意と恐れでなく民の愛も得る」
・結末から逆算すると、この言葉は間違っていたことになるが、だからこそジョラーがデナーリスに感じた優しさがとても気になる。
・この時デナーリスの持っていた優しさはなくなってしまったのかもしれない。ジョラーを喪い、ミッサンデイを喪い、味方だった人がいなくなった時、優しくいられなかったのかもしれない。
・もしくはジョラーが勘違いしてるだけで、デナーリスには最初から優しさなんてなかったのかもしれない。彼女にあったのは現状への強烈な否定感情と自分への強烈な肯定感情で、他人により弱者が虐げられることが許せなかっただけ。他人に優しくしたいとは思っていなかったのかも。

◎メモするところが少ない…このメモって人物の言動が興味深い時につけてるんだけど、興味を惹かれる言動が少なかった。
逆に以下のような、「ストーリーを面白くするために都合がいい言動」が多かった気がする。
・一旦ジョンを雑士に任命しておきながら、すぐに哨士の仕事につかせるジオー
・会ったばかりのデナーリスに金庫の開け方を教え、結婚を申し込む、ザロ・ゾアン・ダクソス
・使う予定のない鬼火を大量に作り溜めしていた職人
他の作品だとわくわくするんだけど、ゲースロには別のものを求めているから、こういう要素が多いと逆に退屈に感じてしまう。不思議。

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