ハウス•オブ•ザ•ドラゴン EP6 行間メモ

2回目に見て、ここはこういう文脈がある場面かも!と気づいたことをメモしていきます。

[3:19]侍女「王妃様が今すぐ赤子を連れてこいと」
•アリセントはレイニラに対して攻撃的。
•このあたりのワンカット演出、臨場感がある。

[7:07]アリセントの部屋の前にクリストン
•前話のラストでアリセントに自害を止められたクリストン。アリセントの味方につき、レイニラと敵対している。

[7:30]アリセント「休んでいないと」
•自ら呼びつけておいてこのセリフ、完全に腹黒になってしまったことがわかる。

[8:32]ヴィセーリス「鼻が父親似だな」
[9:20]アリセント「めげないで サー•レーナー いずれあなた似の子が生まれる」
•レイニラの子供は全員レーナーの子ではなく、アリセントはそれを見抜いている。ヴィセーリスはレーナーの子だと思おうとしている。

[9:41]レイニラ「私の子を勝手に名づけたわね」→レーナー「俺たち二人の子だろ?」→レイニラ「血を流したのは私」→レーナー「家族のことだ 俺にも権利がある」
•翻訳の綾かもしれないが、この言い方だとレイニラも子供の父親はレーナーでないことを認識していて、しかもそれをレーナーに隠す気がないように見える。
•「俺たち二人の子だろ」と言うレーナー、すでにアリセントやレイニラが含みがあることを言っている中で、子供の父親が本当に自分だと思っているとしたら少し鈍い。自分が子供の父親でないことを分かっていながら言っている可能性もある。

[10:06]レイニラが歩いたあとに血がついていることに気づくレーナー。振り返るとその血の先にはクリストン。
•血を流すレイニラに気づいていながら何も言葉をかけなかったクリストン。やはりレイニラと敵対関係にある。

[14:31]エイゴン「ドラゴンが欲しい?」→エイモンド「まあね」→エイゴン「お前だけいなくて辛いよな」 
•生まれた時に与えられた卵が孵らなかった?ドラゴンがいないことがいじめられている原因かもしれない

[17:31](ヤスデのような生き物を見ながら)へレイナ「最後の節には脚がない」
•エイモンドとアリセントの会話がヒートアップしている中で、それを無視した発言。なかなか個性的な性格をしてそう。

[17:58]アリセント「孫たちの仕業よ」→ヴィセーリス「エイモンドより幼い」→アリセント「あなたの孫たちは野蛮よ」→ヴィセーリス「エイゴンがやったのでは?」→アリセント、答えない
•エイゴンもいじめに関わっていることを無視して、レイニラの子たちだけがやったかのような口ぶり。わざとそう言っているのか、それともそもそもの認識が歪んでいて、エイゴンがエイモンドをいじめるはずがないと思い込んでいるのか。

[18:15]アリセント「よく彼ら(レイニラの子)の卵が孵ったわね」→ヴィセーリス「なぜだ?」→アリセント「分かるでしょ」→ヴィセーリス「分からん」→アリセント「やめて」
•ヴィセーリスが老いていくなかで、アリセントの立場がより強くなっている?

[18:46]アリセント「子供1人なら“過ち”でも3人となれば侮辱よ 王とヴェラリオン家へのね 必死に漕ぎつけた縁談よ 不品行の極みだわ」
•以前から貴族としての品行を重視していたアリセント。レイニラに裏切られたことでよりその考え方が加速し、攻撃的になっている?
•レーナーとの結婚に関してアリセントが協力していた覚えがない。「(王が)必死に漕ぎつけた縁談よ」かもしれないけど、それにしても少し押し付けがましさを感じる。

[20:43]クリストン「レイニラ王女は恥知らずで獲物の中身を吸い尽くすクモです あのアバズレめ」
•胸糞が悪いセリフ。自分の過ちをレイニラのせいにしていないか?合意の上でレイニラと性行為をした、自分の選択に責任を持てよと言いたくなる。

[21:04]アリセント「私は信じる 最後には名誉と慎みが勝つと」
•このあたりのアリセントとクリストンの会話、聞いていてかなり嫌な気分になった。何かを信じて正とするということは、裏切った奴を悪として攻撃することと地続きだということを痛感させられた。貴族の「慎み」を重視するアリセントや、「名誉」を重視するクリストンのように、何かを信じて何かに縛られている人は、往々にしてレイニラのような、自分の欲望に正直で何にも縛られてない(ように見える)人を批判してしまう。
•そして、この場面でショックを受ける自分自身も、他人のことは言えないと思った。これまでアリセントとクリストンのことを「いい人」として固定化して見ていて、勝手に信じて勝手に裏切られた気になっているから、ショックを受けているんだと思う。直接被害を受けてもないのに裏切られた気になってる分、アリセントやクリストンよりもたちが悪いかもしれない。登場した当初からアリセントは貴族としての務めに縛られている人だし、クリストンは名誉に縛られてる人で、おそらく「いい人」だった時と本質はあまり変わっていない。ゲースロで、デナーリスが最後に豹変したわけではないのと同じ。
•とはいえレイニラのように自由にやりたいことをやればいいかと言われると、それも必ずしも正解ではないと思う。レイニラはレイニラで人を裏切って傷つけてしまっている。ハウドラでは、どの生き方が良いか作り手の中で正解が設定されていなくて、かなりフラットに描かれている。だからすぐに使える教訓は得られないけど、人間に対する解像度は確実に上がる。改めて本当にいい作品。

[21:32](全裸で窓枠に立ち、外に向けてオナるエイゴンに)アリセント「誰の案なの?」
•エイゴン、ヤバいやつ?
•注意しないアリセントもヤバいやつ?

[22:21]アリセント「レイニラが戴冠すれば、あなたは命さえ奪われるかも エイモンドもね 継承権への脅威は排除される」→エイゴン「別に」→アリセント(強い口調で、エイゴンの顔を掴みながら)「あなたは脅威なの エイゴン ただ生きてるだけでね」
•息子に対し、レイニラ一家への敵意を煽るアリセント。もともと優しさゆえに思い込みが強く視野が狭かったが、優しくなくなった今それが際立っているように見える。
•前話の初めに王都を去るオットーに言われた内容と一致している。

[25:52]ペントスの偉い人「ライスを始めとする三頭市はドーンのクォーレン•マーテルと組みました」
•マーテル家、やはりターガリエン家の支配下にない

[27:58]レイナ「故郷のドリフトマークでこの子を産みたい 父上の城で家族と共に娘たちを育てたい それが子供たちの権利よ 死ぬ時は騎竜者として死にたい 田舎の領主なんて嫌」
•一応、今回のラストで竜に自ら焼かれた理由の説明になっている?
•デイモン、以前子を持たないと言っていたのに子をもうけている。心境の変化があった?
•デイモンとミサリアの縁はもう切れている?

[32:28]クリストン「それほど気にかける相手は普通なら 兄弟か 息子だ」
•クリストンはここまでの流れを見越して、あえてこの日だけレイニラの子を極端に冷遇したのではないか。普段からこんなことしてたらさすがに王に怒られる。あるいはこの訓練自体がこの日が初めてだったのかも。とにかくクリストンは初めからハーウィンを挑発することが目的だったように見える。

[38:36]レイニラ「嵐が来たからって家族を見捨てないで」→レーナー「賢い船乗りは嵐が来る前に針路を変える」→レイニラ「いいわ なら命令する あなたの王女そして世継ぎとしてね 王都に残り私のそばにいなさい」
•レイニラ、レーナーと家族という認識はある。レーナーへの命令は、その関係が崩れるきっかけになりかねない。

[40:07]レーナ「15歳になるまで私にドラゴンはいなかった でも今乗るのは世界最大のヴァーガーよ ベイラの卵は孵ったけどあなたの道は険しい 騎竜者になりたければ権利をつかみ取って 父上もそう言うわ」→レイナ「父上に無視されてる」
•レーナはデイモンと結婚することで騎竜者になった?そして娘にもターガリエン家と結婚することを勧めている?
•デイモンに無視されているレイナ。前のシーンでデイモンと一緒に本を読んでいたのはベイラ?顔の見分けがつかない…。デイモンはなぜレイナを無視する?エイモンドもそうだが、ターガリエン家では「卵が孵らない」ことは恥ずべきことになっているのかもしれない。

[45:48]レイニラ「私が王妃様の気分を害したなら謝ります でも私たちは家族 そうなるずっと前は友人でした 私の息子ジェセアリーズとへレイナを婚約させましょう 一族同士で手を結ぶの 2人で統治させる」
•レイニラはアリセントと友人だった感覚を覚えている。
•ハーウィンがクリストンを殴り、立場が悪くなる中で何か手を打ちたかった思いもあるとは思う。

[51:23]アリセントの後ろでにやっと笑う侍女 
•何?

[52:07]ラリス「普段と逆で 今夜は王妃様が皆の動きにお詳しい」
•ラリスと二人で食事するアリセント、そんなことしてもいいの?
•ラリスは情報収集をして、普段からそれを王妃に報告している?

[53:00]ラリス「故意に目をつぶっているのです 王妃様も同じお立場なら…」→アリセント「つぶらない 」
[53:27]アリセント「私の父オットーが今も“王の手”ならためらわず真実を述べていた」→ラリス「父君が中立でいるとは限りません」→アリセント「私に味方するはず」
•オットーがデイモンとレイニラの密会を王に告げ口したことが下敷きにある発言。ただオットーは自分のために他人に嘘をつくこともできる人間だと思う。アリセントは父親の評価を見誤っている?
•アリセントがいくら正義感を原動力に動いていても、結局は「私に味方するはず」と言っていて、自分中心の考え方になってしまっている。

[56:20]医者「子宮を刃で切り開き取り出す方法もありますが赤子が助かるか分かりません」→デイモン「母親は助かるのか?」→医者「いいえ」
•エイマと似た状況になるレーナ。レーナはデイモンと医者との会話のうち、「母親は助かるのか?」→「いいえ」の部分だけ聞いて、どうせ死ぬならドラゴンに焼かれたいと思った?

[59:44]ジェセアリーズ「サー•ハーウィンが僕の父上?僕は落とし子?」→レイニラ「あなたはターガリエン 大事なのはそれよ」
•レイニラの発言は、ジェセアリーズはサーハーウィンの息子だと言ってしまっているようなもの。レイニラが王家の血筋を重視していることが分かるセリフ。

[1:02:19]虫のようなバッジを付けた男がライオネルとハーウィンを見ている
•ストロング親子が寝ている隙に火をつけたのはラリスの手下。蛆のようなマークにも見えるので、4話でちらっと出てきた「白蛆」はラリスの作った組織なのかもしれない。ラリスは父と兄が死ねば権力を得られる?

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