ゲーム•オブ•スローンズ シーズン2EP7「義なき男」 行間メモ

2回目に見て気になった箇所をメモしていきます

イグリット「バカな誓いのせいで女に触れない」
ジョン「自分で選んだことだ」
イグリット「女は嫌い?」
ジョン「好きだ」
・ちょっと笑ってしまうような会話だけど、よく考えるとけっこう興味深い。ジョンは居場所が欲しかったから冥夜の守人になったふしがある。自分の本当にやりたいことを無視しても、冥夜の守人であることに固執せざるをえない。

ウインターフェルの学匠「明朝出直しては?」
シオン「部下から間抜けのタマなしと見られる それだけは断じてゴメンだ 臭いを見つけない猟犬はぶん殴るし こいつら全員にムチを振るう 逃げた2人にも思い知らせる 残酷に徹する」
・シオンにとって、ウィンターフェルの学匠は今や敵のはずだが、彼に対して言い訳をしているように見える。自分の気持ちが整理できていないまま、鉄の民として求められることを無理矢理やろうとしているから、言動に矛盾が生じている。

デナーリス「誰が味方? ターガリエン家?兄は王冠のためなら私を1000人の男に与えたわ ドスラク人は?カール・ドロゴが落馬した途端離れた」
ジョラー「ウェスタロスにいます」
デナーリス「私が生きてるのも知らない」
ジョラー「すぐ知ります」
デナーリス「知ったら?ドラゴンの旗を振り私の名を叫ぶ?」
・意外とデナーリスは的確に現状認識できている。ここで注目すべきは、現状を嘆いてはいるものの諦めようとはまったく思っていないところ。異常なメンタル。

シェイ「どこへ?」
侍女「太后陛下に…」
シェイ(侍女の首にナイフを押し当てて)誰にも言わないで 分かった?」
・サンサが子供を産めると知ったら、ジョフリーに凌辱されることは明らか。シェイはサンサに同情していて、侍女の口止めをしている。同情しているにしても、首にナイフを押し当てるまでが迷いなくスムーズで、ただの娼婦にしては荒事に慣れすぎている感がある。実はスパイの経験があるか、現在進行形でスパイなのかもしれない。

サーセイ「ジョフリーは難しい」
サーセイ「王は愛せなくても子は愛せるわ」
・サンサが子供を産めると知ったサーセイのセリフ。サーセイは意外と親バカではなくて、ジョフリーがヤバい奴だと認識している。またこれも意外なことにサンサにちゃんとアドバイスしている。サーセイはサーセイでサンサに同情しているのかもしれない。

サーセイ「多くを愛するほど弱くなる 愛する者を喜ばせ 守れるならどんな愚行もしてしまう 子供だけ愛しなさい 母親にはそれしかない」
・引き続きサンサにガチアドバイスするサーセイ。面白いのはサーセイ自身はジェイミーも愛してしまっているということ。サーセイ自身、ジェイミーへの愛が彼女の弱みになっている自覚があるのかもしれない。

ジェイミー「彼(バリスタン・セルミー)は画家だ。赤しか使わない画家 あんなふうに戦えるなんて当時は信じられなかった」
ジェイミー「ずっと夢見ていた世界に入り込んだらその夢の方が自分の生活より生きてる実感がある 戦場を離れるのは牢獄に入れられるのと同じ」
・良い人間か悪い人間かという軸で見るとよく分からないジェイミー。だが実際にはシンプルで、ひたすら情熱的な男なんだと思う。剣士としても、恋人としても。

カースターク「何しに行ったか分かるものか よそ者の女連れだ」
・これまで「北の王」として北部諸侯の忠誠を勝ち得ていたロブだが、タリサの存在が弱みになっている。北部には胆力と家柄を重んじる文化があるので、ロブが異国の治癒師であるタリサにうつつを抜かしているのが気に食わないのだろう。

ジェイミー「俺はサーセイ以外の女と寝たことはない 俺もその点では義を通している」
・情熱の男
・直前にジェイミーはブライエニーを「野獣」呼ばわりしている。ブライエニーと一瞬結ばれて、それでも最後にサーセイの元に帰ると思うと、このシーンの印象が変わって見えてくる。

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