ゲーム•オブ•スローンズ シーズン2EP8「決戦前夜」 行間メモ
2回目に見て気になった箇所をメモしていきます
ヤーラ「私と帰るんだ 父上の元に」
シオン「冗談だろ?この城は北の中心だ」
ヤーラ「そうだけど 海から遠く離れてる 私たちは島の人間だよ?私たちの力は船に宿る」
・ヤーラの言うことも一理ある。ウィンターフェルで防衛戦をやるノウハウはグレイジョイ家にはないはず。また欲しいのは北部の海沿いの地域で、ウィンターフェルはそんなに欲しくないのかもしれない。
・とはいえこうして先にウィンターフェルを潰せば、北部の海沿いの地域も取りやすくなるはず。ただその場合、北部側はまずウィンターフェルを必死で取り戻しに来るので、ウィンターフェルに残った者が危ない。そう思うと、ここでシオンを迎えに来て「海から離れて死ぬな」と言っているのは、シオンのための行動なのだろう。シオンが死んでもかまわないなら、無視して北部の海沿いを攻め続けたほうがいい。
骸骨公「殺せ」
イグリット「私を生かしておいてくれた」
骸骨公「後悔してるさ 殺せ」
イグリット「ネッド・スタークの落とし子だよ」
・ジョンを殺したくなさそうなイグリット。ゲースロでは珍しいくらい正直に殺したくない理由を言っている。「南」の人物ならまず最初にスターク家の落とし子だと言っているはず。野人は自由民を自称するだけあって、自分の意思をストレートに言う文化なのかもしれない。
キャトリン「でも釈放すれば私の子らは助かるかも」
・ジェイミーを解放したキャトリン。初見ではすごく愚かな行為に見えたけど、冷静に考えると取るべくして取った行動だった。キャトリンが一番防ぎたかったのは、暴走した北部軍にジェイミーが殺されて、報復としてサンサ・アリアが殺されること。ジェイミーを解放すれば、少なくともその事態は防げる。実際カースターク家をはじめとした誰かがキレてジェイミーを殺してもおかしくなかったし、母親としては妥当な判断だった。スターク家としては愚行だったとしても。
・「釈放すれば私の子らは助かる」は理屈が通ってないので、翻訳の綾かも。もしくはキャトリンが自分の行動の理由を説明できてないか。このセリフによってキャトリンがすごくポンコツな印象になってしまっている。
ジェイミー「俺に勝てそうなのは七王国で3人だけだ」
・たまにはこういう「考察」もいいかな〜。バリスタンセルミー、グレガークレゲイン、ジョラーモーモントで。オベリンマーテルとジャクエン=フガーはたぶんジェイミーより強いけど、ジェイミーは彼らが戦ってるのを見たことがなさそう。ハウンドはなんとなくジェイミーより若干弱そう。ブライエニーもジェイミーと同じくらいには強い気がする。
・悩んだのはジョラー。よく考えたら相当強いと思う。生きた人間には一度も負けていないし、バリスタンとも対等に話をしていた印象。また、ロバート王の戦いかグレイジョイの反乱鎮圧に参加していれば、彼が戦う姿をジェイミーも見たことがありそう。
タリサ「そのとき2つ決心を 舞踏会の企画で時間を無駄にしたりしないと そして大人になったら奴隷制のある町には住まないと」
ロブ「フレイ家と結婚はイヤだ」
タリサ「私もです」
・溺れた弟が奴隷の男に助けられたことで、医術を志したタリサ。ゲースロらしからぬ綺麗でエモいオリジン。
・ポイントは彼女が自分の人生は自分で選ぶものだと思っているところ。現代の一部の国ならそれでいい。でもゲースロ世界のウェスタロスという場所で、王だと自称するロブ・スタークにとって、その考え方は命取りだった。
・綺麗でエモいオリジンを持つ人が死ぬのに、上記のような現実的な理由があるのはゲースロの魅力だと思う。2000年代の日本のサブカルでよく見かけた、良い人が理不尽に死んで、その理不尽さに共感させられる展開も好きだ。でもそれは言わば対処療法で、ゲースロはもっとしっかり生きる糧になるイメージ。
デナーリス「(3匹のドラゴンについて)私の子供たちです 私が持つであろう唯一の子たちです」
・真意が分かりかねる発言。
・これまでの言動からしても、デナーリスはターガリエン王朝を復活させることはあまり考えていなさそう。「奪われた」鉄の玉座を取り返すことだけを考えている。「自分はターガリエン家だから玉座に座る権利がある」とは思っているが、ターガリエン家の未来の繁栄を願っている様子は見受けられない。というか、そもそも物心ついた頃にはすでにエッソスにいたデナーリスなので、「王朝」という概念を理解していないのかも知れない。
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