ハウス•オブ•ザ•ドラゴン EP10 行間メモ

[4:02]レイニラ「私は完璧とは程遠い 私の父がしっかり導いてくれたの」
・意見が異なることも多かった父ヴィセーリスを完全に受け入れている
•1話から見ている視聴者からすれば「完璧とは程遠い」という言葉はエモい。10話はこういう、過去回の回収のような、シリーズ1のまとめのような描写が多い。エモいのはエモいんだけど、はたしてハウス•オブ•ザ•ドラゴンにこの種のエモさは必要だったかはちょっと疑問。意図を持った描写が前に出過ぎないほうがハウドラ本来の良さが出る気もする。ゲースロシーズン7あたりでも同じ現象が起きていた。

[5:38]デイモン「ヴィセーリスの死因は?」→レイニス「分からない」→レイニラ「いつなの?」→レイニス「1日か2日前よ 私は監禁されてて…」→デイモン「殺されたんだ」→レイニラ「エイゴンへの支持をアリセントに命じられた?」→レイニス「ええ」
•レイニラからすれば、ヴィセーリスがエイゴンを後継者に指名するとは考えられない。デイモンが言うように、アリセント•オットーがヴィセーリスを殺し、強引にエイゴンを戴冠させたと考えるのが自然だ。8話で友情を取り戻していたアリセントに裏切られた形になる。
•アリセントからすればエイゴンの戴冠はヴィセーリスの遺言(誤解だが)。

[8:20]ジェセアリーズ「今のザマはなんだ」→ルケアリーズ「ごめん」
•ジェイスは焦っている?前話でエイモンドの強さと敵意を目の当たりにしたから?
•ルークは謝る義理がないのに謝ってしまっている。今回の冒頭での会話で言っていたように、ドリフトマークの当主に指名されたはいいが自信がない?
•どちらもそれぞれの理由で自信をなくしているように見える

[9:11]レイニラ「エイゴンが戴冠した」→ジェセアリーズ「どうするのです?」→レイニラ「まだ何もしない」→ジェセアリーズ「デイモンは?」→「分からない 怒りに任せて戦をする気よ」
[9:32]レイニラ「ジェセアリーズ 何があろうとあなたは私の後継者 私が命じるまで何もしないで」
•ジェイスの発言は落ち着いていて、王位継承者としての自負が感じられる
•レイニラは産気づき余裕がない中でも、冷静に判断して戦を避けようとしている。反対に血の気の多いデイモンは戦をしようとしている。

[17:12]エリック(冠を差し出して)「女王を守ると誓います」
•差し出した金色の冠はエイゴンが戴冠式で被った黒い冠とは別物。なので「三種の神器」のようなオンリーワンの権威があるものではないはず。むしろ冠を捧げて忠誠を誓うという行動に儀式的な意味があるように見える。

[18:42]デイモンがレイニラに冠を被せ膝をつくと、その場にいた他の人もそれに従って膝をつく。しかしレイニスだけは膝をつかない。
•やはり100%レイニラの味方というわけでもない?
•コアリーズがドラゴンストーンに向かっていることを知っていたとすれば、コアリーズの判断を待っていた可能性もある。

[21:19]レイニラ「私の母はアリンよ 谷間は身内を裏切らない」
[21:34]レイニラ「グローヴァー公は風見鶏よ 我々の強さを示し戦では加勢すると説得せねば」→デイモン「俺が出向く」 
[21:45]?「スターク家は誓約を守りますし北部もそれに続きます」
[21:51]ボロス公には父君の誓いを思い出させる
[22:12]レイニス「コアリーズ公がここへ来る」
[22:32]レイニラ「貴家(ヴェラリオン家)の艦隊がいれば狭い海の港はこっちのもの」
[22:38]デイモン「ラニスターは敵側だ タイランドは“手”の犬だしオットーは艦隊が欲しい」
[22:53]デイモン「河川地帯が鍵になります」

【各主要名家の陣営まとめ】
ハイタワー家…翠
ラニスター家…翠
リヴァーラン家…レイニラ達は気づいていないが実際は翠
バラシオン家…未定。バラシオン家の娘の結婚を条件に、翠につくよう説得することをタイランドがオットーに提案
スターク家…おそらく黒
アリン家…おそらく黒
ヴェラリオン家…おそらく黒
マーテル家…不明(そもそもターガリエン家に忠誠を誓っていない?)

[28:38](オットー、1話でレイニラが破った本の頁をレイニラに渡して)「太后はそなたとの友情を忘れてはいない 血を流すことなく王土の平和を保つのだ」
•オットーは非情な一面もあるが、このように感情を利用して揺さぶることもできる。
•ただのベタなエモい演出ではなく、アリセントの愚直さが表現されてるように思う
•このシーンではドラゴンストーンの城壁の上にオットーとレイニラとデイモンがいて、2話で城壁の上にいたのと同じメンバーが揃っている。第一シーズンのまとめのような意図を感じる演出。

[29:52]デイモン「人がドラゴンを殺すのは至難の業だ だがドラゴンならドラゴンを殺せる ドラゴンの数ではこちらが勝る」→レイニラ「ヴァリリアの歴史を父上から聞かされた ドラゴンが戦に出ればすべて燃え尽きる 灰の王国を統治する気はない」
•ドラゴンの頭数では黒装派が上回るが、エイモンドのヴェーガーは圧倒的に強そう
•アリセントも前話で「真の王妃は民に犠牲を払わせない」と言っていて、戦を避けたいという点ではレイニラとアリセントの意見は一致している。二人ともヴィセーリスの影響を受けているからだろうか。

[31:31]レイニラ「野心を超えた大義を知ってるでしょ? “氷と炎の歌”」→デイモン「何だ?」→デイモン「征服王が夢で見た北での戦い 世継ぎになる時 父上に…」→デイモン(レイニラの首を掴みながら)「兄は予言や先触れに取りつかれていた 粗末な治世に意味を見いだすためにな 王をつくったのは予言じゃない ドラゴンだ」
•レイニラが世継ぎになる前、デイモンはヴィセーリスの世継ぎではなかった?少なくともヴィセーリスからはそう認識されていなかったようだ。
•デイモンの考え方は、現代の目線で見れば一見現実的。しかしこの世界にはホワイトウォーカーや三つ目の烏のように人智を超えた存在もいる。そういう世界を生きるうえでは、ドラゴンの力や武力のような目に見える力だけを信じるデイモンは視野が狭いのかもしれない。

[34:28]レイニス「あなたの弟も死んだ 流木の御座を得ようとして王の前でレーナーの息子らを落とし子と呼んだ」
•レイニスはジェセアリーズやルケアリーズをレーナーの息子だと認めている。

[35:45]コアリーズ「レイニラの思惑で息子を殺されたんだぞ あの小娘が破滅の元凶だ」→レイニス「その小娘が今王土をまとめている 彩色テーブルを囲む男が皆戦を求める中でね 理性を保っているのは彼女だけ」
•感情で話すコアリーズに対して、王土をまとめる力のあるレイニラに味方することを薦めるレイニス。思いのほかレイニラを認めている。

[40:26]ジェセアリーズ「俺たちが行きます ドラゴンは烏より速く力も示せます」
[42:06]レイニラ「あなたたちは戦士ではなく使いとして出向くの 決して争いは起こさないで」
•ジェイス、ドラゴンに乗り使いとなる提案。王子としては良い判断のように見える。威厳が出始めている。
•これまでのジェイス•ルークvsエイゴン•エイモンドの不仲と、エイモンドが最強のドラゴンを持っている状況でドラゴンに乗って出向くこと、「決して争いは起こさないで」というレイニラの言葉、全てがエイモンドに襲われるフラグになっている。基本的にはフラグを立ててもあまり回収しないのがゲースロ•ハウドラだが、今回は綺麗に回収。
•ハウドラはメインキャラの人格の作り込みが深く、互いに影響しながらストーリーが進む。しかしエイモンドは、他人(特にアリセント)の意向を読み取れず、自分の感情だけで動いている。その結果、エイモンドだけは他の作品にもよくいる、普通の悪役っぽいキャラになっている。そのため今話の終盤のように、エイモンドの動きでストーリーが動くとベタな展開に見えてしまうのかも。エモいけどハウドラらしくない。

[48:41](手紙を受け取って)ボロス「学匠はどこだ?」
•ボロス公、字が読めない?あまり深く考えず動きそうな人物。

[55:02]ルケアリーズ「ダメだアラックス」
[55:08]エイモンド「やめろヴェーガー やめろ」
•深読みしすぎかもだけど、ドラゴン=兵器と考えると、「ドラゴンがコントロールできなくなる」=「人間が戦いを避けようとしても、兵器があれば戦いは起きてしまう」というメタファーに見えた。

[57:41]ルケアリーズの訃報を聞いたレイニラ
•嘆き悲しむのではなく、むしろ何かを決意したかのような表情。
•レイニラはエイモンドが独断で行動したことを知らないので、アリセントやオットーが命令してエイモンドにルケアリーズを殺させたととらえるはず。「戦を仕掛ける気はない」と言っていたが、先制攻撃を受けたと捉えて反撃に出てもおかしくない。その決意が決まった表情にも見える。

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