嗚呼ろみ

えへへ。 よろしくね。

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シャッターの自由

10月にカメラを購入。 とにかく上手になりたくて、11月中旬からSNSへ1日1枚の投稿を始めた。 やがて1か月が過ぎたあたりで急に、ヘタクソの羅列をしていることが恥ずかしく…

嗚呼ろみ
3か月前
9

Ordinary Day

人間関係の心情を考えさせられる1週間だった。恋やら、生理的に受け入れがたい上司やら、意欲のない仲間やらなんやら。 自身にふりかかる内容だったら、環境を整えて生き…

嗚呼ろみ
6か月前
6

生きている行為とそのセンス

「キリエのうた」から、上書きをしたくなくて映画作品をすっかり見なくなった。 気が付けばnoteも10/19以降書いていない。今日は12/5なので、一か月半くらい、綴るべく言葉…

嗚呼ろみ
6か月前
8

キリエのうた

一番好きな映画はなんですか?と聞かれたら、ずっと「スワロウテイル」と答えてきた。 1996年公開作品だから、27年間ずっとずっと。 なので岩井俊二の作品には特別な思いを…

嗚呼ろみ
8か月前
26

秋空と百科事典

人の価値の賞味期限について書いていたら長文になってきたので、これは完成したらnoteに転載しようと思う。遠い道のりやけど。 そんな初秋の今日。 東京は抜けるような青…

嗚呼ろみ
8か月前
6

恋せよ、ポジショントーク

先日、直接の部下から「話したいことがある」と相談を受けた。 人生を失ってしまうくらい寂しくて厳しい思いを涙ながらに吐露されたのだけど、肝心かなめの大切なところは…

嗚呼ろみ
8か月前
7

パチンと

もし僕たちが、死ぬタイミングを選択できる生き物だったら、どのような毎日を送るようになるのでしょうね。 満足のいく生き方をして、さあもういいですよここらで終わりに…

嗚呼ろみ
8か月前
8

インベーダーみたいな柄

街中でよく見かける女子の、セットアップで「インベーダー柄」の服があると思うのだけど、それを見かけるたびただなんとなしに母のワードローブを思い出す。 スナックを経…

嗚呼ろみ
8か月前
3

本当と本質はどこに宿る②

さて、自分のやりたいことは【自分で考えることができないもの】なのだろうか。 自分の欲求は【webやカタログの中にしか存在していない】のだろうか。 そうだとしたら、【…

嗚呼ろみ
8か月前
5

本当と本質はどこに宿る①

仕事が一段落したので、5日間の遅い夏休みをとることにした。 だがしかし、5日間でできる「行ってみたいところ」や「やりたいこと」が思い浮かばない。 南米に行きたい…

嗚呼ろみ
9か月前
3

空気を読み合う世界と同調性:起 (仮題)

常日頃から心にあるアイデンティティのひとつに、 自由になりたい! というものがある。 10代の頃はがむしゃらに 「大人の言うことなんて聞くものか!」 「俺に命令するな…

嗚呼ろみ
1年前
2

本当の自分はここにいるという軌跡

正しくきちんと社会に寄り添っている人は、多くの人に恵まれ、たくさんのモノを手にすることができる。 そうして幸せな人生を過ごすのだろうけど、本当の自分を隠さなけれ…

嗚呼ろみ
1年前
2

それゆけ多様性

僕は繊細だ。 望んでそうなった。 人生とは、 道端の石ころを拾っては選別することを繰り返す。 その過程で死んでいくものだ。 そんな生き方を、先人から教わって生きて…

嗚呼ろみ
1年前
3

男は畑の野菜なのよ

女の子とご飯へ行くことになった。 知人の紹介で一緒に遊んだことがきっかけ。今度は二人で会いましょうとなりLINEを交換した。 そして時はきた。 日にちだけは日曜日と決…

嗚呼ろみ
1年前
1

せせらぎキラメキ

幼い頃の記憶です。目蒲線という東急の電車があった頃のお話。 目黒駅からふたつ進んだ武蔵小山という街で生まれた僕は、20歳を過ぎるまでそこで生活をしていた。 東洋一…

嗚呼ろみ
1年前
2
シャッターの自由

シャッターの自由

10月にカメラを購入。
とにかく上手になりたくて、11月中旬からSNSへ1日1枚の投稿を始めた。
やがて1か月が過ぎたあたりで急に、ヘタクソの羅列をしていることが恥ずかしくなった。

何が原因でどう恥ずかしいのか、どうしてヘタクソなのかを徹底的に考えてみた。

Youtubeや本で写真の勉強をしてきた。
とにかく流行りの構図でシャッターを押し、流行りの色合いで調整していた。SNSでイイね!押され

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Ordinary Day

Ordinary Day

人間関係の心情を考えさせられる1週間だった。恋やら、生理的に受け入れがたい上司やら、意欲のない仲間やらなんやら。
自身にふりかかる内容だったら、環境を整えて生きやすくすることに手を抜くことはできないけれど、そいつの将来やら考え方やらを理解しながら尊重するのは、本当にエネルギーを消費する。もうぐったりですよ。
他人であるはずの彼や彼女たちの行く末を心配し、聞いてあげてアドバイスするのは、人によっては

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生きている行為とそのセンス

生きている行為とそのセンス

「キリエのうた」から、上書きをしたくなくて映画作品をすっかり見なくなった。
気が付けばnoteも10/19以降書いていない。今日は12/5なので、一か月半くらい、綴るべく言葉がなかった気もする。
「なかなか秋にならないね」なんて言っていた時からあっという間に、街はグレーのグラデーションを含みながら、冷えた風が頬へ刺さるように移ろっていく。
さてその期間なにをしていたかというと、秋らしく読書がとても

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キリエのうた

キリエのうた

一番好きな映画はなんですか?と聞かれたら、ずっと「スワロウテイル」と答えてきた。
1996年公開作品だから、27年間ずっとずっと。
なので岩井俊二の作品には特別な思いをもって触れてきた。今回の「キリエのうた」も、ただ休日に見る映画群のひとつという雰囲気ではなく、儀式というか通過点というか、やらなくちゃいけないことであり、ライフワークのような存在で、推し活でもあったりする。まあ、そんな感じ。

アイ

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秋空と百科事典

秋空と百科事典

人の価値の賞味期限について書いていたら長文になってきたので、これは完成したらnoteに転載しようと思う。遠い道のりやけど。

そんな初秋の今日。
東京は抜けるような青空が、そりゃもう文字のごとく抜け過ぎていて、どこまでも遠くて深いところまで青が広がり続けている。
本日はお仕事もお休みなので、午前中から美容院へ行ってブリーチをしてきた。僕の髪も抜いたのだ。金髪ヘアは10年選手なので、抜くのはベテラン

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恋せよ、ポジショントーク

恋せよ、ポジショントーク

先日、直接の部下から「話したいことがある」と相談を受けた。
人生を失ってしまうくらい寂しくて厳しい思いを涙ながらに吐露されたのだけど、肝心かなめの大切なところは「言えないです」というよくわからない暴挙に巻き込まれとても疲弊した。
それも職場内での男女に関わる出来事なので、ことを公にできず考え得るどの解決方法もナイーヴで、結果としてただ傍観することしかできなかった。

結局のところはプライベートな事

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パチンと

パチンと

もし僕たちが、死ぬタイミングを選択できる生き物だったら、どのような毎日を送るようになるのでしょうね。
満足のいく生き方をして、さあもういいですよここらで終わりにしましょうか、といって指を鳴らしてパチンと体が弾けて全てが切れるような。

まあきっと、いつまでも指を鳴らさずに生き続けたいという人がほとんどのような気もするけれど、どのような生の痕跡を残す「思想」や「文化」「生命のメカニズム」となるのだろ

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インベーダーみたいな柄

インベーダーみたいな柄

街中でよく見かける女子の、セットアップで「インベーダー柄」の服があると思うのだけど、それを見かけるたびただなんとなしに母のワードローブを思い出す。
スナックを経営していた母だったから服の量は多かったように思い出すのだけど、ぎっしり詰まったワードローブの中にぶら下がっている白黒のパターン模様を見るたびに(これなんだろう?インベーダーがつながっているように見えない?)と深くなくて浅くもない疑問を持って

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本当と本質はどこに宿る②

本当と本質はどこに宿る②

さて、自分のやりたいことは【自分で考えることができないもの】なのだろうか。
自分の欲求は【webやカタログの中にしか存在していない】のだろうか。
そうだとしたら、【生産者が意図した売りたいもの】を消費させられているだけではないだろうか。
僕たちは自由に選択しているように見えて、美徳も価値観もある程度狭められた世界(生産された世界)の中からしか得ることができないのではないだろうか?と思えてくる。

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本当と本質はどこに宿る①

本当と本質はどこに宿る①

仕事が一段落したので、5日間の遅い夏休みをとることにした。
だがしかし、5日間でできる「行ってみたいところ」や「やりたいこと」が思い浮かばない。

南米に行きたいな、とはずっと思っていたけど3週間後の休みなので、いまからパスポートをとりに行っては間に合わない。
屋久島のツアーも探してみたが、人気の旅行スポットのためか、予算に見合った安いプランは軒並み売り切れ。高額で優雅なプランしか見つけられず、台

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空気を読み合う世界と同調性:起 (仮題)

空気を読み合う世界と同調性:起 (仮題)

常日頃から心にあるアイデンティティのひとつに、
自由になりたい!
というものがある。

10代の頃はがむしゃらに
「大人の言うことなんて聞くものか!」
「俺に命令するな!自分のやりたいようにやるんだ!」
なんてことを吐き出しながら、他者を否定し自分を肯定することが自由なんだと勘違いしていた。

それから少しオトナになって社会へ出るようになるのだが、やはりそこでも
「このデザインを赤に変えたいなら、

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本当の自分はここにいるという軌跡

本当の自分はここにいるという軌跡

正しくきちんと社会に寄り添っている人は、多くの人に恵まれ、たくさんのモノを手にすることができる。
そうして幸せな人生を過ごすのだろうけど、本当の自分を隠さなければ社会的な立ち位置を確保できないタイミングが多いように思える。
人の期待を裏切らず、真面目に集団の利益と幸せを追求している人ほど、その社会的なポジションに自分をアジャストするものだから、本当の自分というものを失くしていってしまうのではないだ

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それゆけ多様性

それゆけ多様性

僕は繊細だ。
望んでそうなった。

人生とは、
道端の石ころを拾っては選別することを繰り返す。
その過程で死んでいくものだ。

そんな生き方を、先人から教わって生きてきた。
誰も気が付かない小さなことも、
拾っては確かめて、
手に入れ、捨てて、心に留めて。
それを繰り返してきた。

けれどまさか、その繊細さに潰されるとは思っていなかった。

繰り返される会議での中、僕に求められることは「新しいアイ

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男は畑の野菜なのよ

男は畑の野菜なのよ

女の子とご飯へ行くことになった。
知人の紹介で一緒に遊んだことがきっかけ。今度は二人で会いましょうとなりLINEを交換した。

そして時はきた。
日にちだけは日曜日と決まっていたけど、前日になってもどこの場所(お店)にするかはまだだった。

ねえ??明日の待ち合わせは何時かしら?

おっと、勝手に夜ご飯だと思っていた!
明日は日曜日だ。もしかしたらランチのつもりだったのかもしれない。
というか、そ

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せせらぎキラメキ

せせらぎキラメキ

幼い頃の記憶です。目蒲線という東急の電車があった頃のお話。
目黒駅からふたつ進んだ武蔵小山という街で生まれた僕は、20歳を過ぎるまでそこで生活をしていた。
東洋一長いアーケードの入り口にある駅舎は、一度地下に降りると改札があり、再び階段をのぼった地上が駅のホームになっていた。
今でも地上を走る目蒲線の夢を見ることがある。あれから30年近くたっているのに。

下半身が隠れる程のボックスの中に、駅員の

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