公演概要: AAPA『短い旅行記』2013
すべてのものは、移り変わり、消えていくと思います。ただ、想像力と興味を持って触れていけば、一見、関係ないものの間にも、それまで見えなかった新たなつながりが見つかっていく。それは、これからの「ひとり」の暮らしにおいて、大切なことだと感じています。
今回は新旧の建築が入り混じる港町、横浜・黄金町で、個室(ワンルーム)でのひとり暮らしが定着している日本の「住まい」について書かれた、2つの短編を上演します。
(同時上演作品: 平松れい子 作・演出「ウサギ小屋、あるいは悪いのはそれではなく、あなたが混乱しているだけ」)
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AAPA 作品タイトル:「私のアイランド」
作・演出: 上本竜平 出演: 石神夏希 写真: 菅原康太
ひとりで立ち、ひとりで暮らす。そしてひとりの個人になる…本当に?
「ひとり」のもつ意味に思いを巡らす、八番館、で作られた短い物語。
「私のアイランド(My I, Land)」は、個人としての「ひとり」の人間が、自分のルーツ、あるいは自分がここにいて暮らしていたということが、将来どう語られるかということについて、思いを巡らす作品です。
古い建物のワンルームになった部屋で、ひとりの女性の、自分の家での日常生活が語られると同時に、ひとりの老人の、子どもの頃に暮らしていたシンガポールの記憶が語られていきます。
日本で米寿を迎えた祖父は、0歳から12歳までシンガポールで暮らした日本人少年のひとり。そのころの思い出から、海を挟み、世代を挟んで、異なる「わたし」が重なる『短い旅行記』を書いてみる…。
会場: 八番館
会場展示写真: こちらのリンクからご覧いただけます
上演日: 2/9(土)~17(日)
主催: AAPA
協力: NPO法人 黄金町エリアマネジメントセンター
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