THE SECONDの日のライブ
もう2ヶ月過ぎているし、under5もツギクル芸人グランプリもABCお笑いグランプリも終わっているけどTHE SECONDの日のライブの日記。遅すぎるが、上半期140くらいライブに行って、一番良かったライブなのでこのライブは個別に書きたかった。
5/18
結成15年目以上のみが参加できる大会、THE SECONDの開催日だった。
この日の昼間から草月ホールにて、千言万語というライブがあった。
優勝直前のガクテンソクの出たライブで、他出演者がさや香、ストレッチーズ、エバース、インテイクの全5組と少数精鋭(良い言い方)で1組ずつ長尺のネタをするというライブだった。
草月ホールのキャパは526席で、チケット代は3000円と神保町よりは少し高い値段。埋まるのだろうかと思いチケットの売れ行きを見ていたのだが、THE SECOND(打つのが面倒、ザセカで)の決勝進出者が発表され、ガクテンソクが決勝に行ったのが分かってから後列が一気に売れて一階席が埋まるくらいになった。
このライブは先行抽選が無く告知が出た3日後くらいにチケット販売が始まったので、急遽決まったライブだったのかもしれない。
インテイクがこのメンバーに入っているのがすごい抜擢で、ネタの内容を真剣に見ている人の選出だなと感じ、絶対に行こうと予定を見ずに即決した。
チケット発売日(ザセカ決勝者発表前)、時間ぴったりに申し込むと最前列の真ん中が取れた。他のライブのチケット発売と同じだった(神保町グランプリとか)とはいえ、さや香もいるのに良い席がすんなり取れて驚いた。
草月ホールには去年artist spoken展(芸人ラジオのイベント)で来た以来だった。なので、純粋なネタライブとして草月ホールに来たのは初めてだった。
草月ホールに入ると、千言万語のフライヤーの大きな幕、ステージ上も凝っていた。
フライヤーも格好良くて、拘りが感じられて始まる前からこれはきっと良いライブだろうとワクワクした。聞こえてくる会話から、お客さんもみんなお笑いライブに来慣れている感じの人が多かったような気がする。
夜はザセカを見るぞという人たちしかいなかった。賞レースを見る前に気持ちを高めるために見ている人が多かった気もする。
前説などはなく、短いOP映像が流れてネタが始まる。
さや香
インテイク
ストレッチーズ
エバース
ガクテンソク
の香盤順に宣材写真と筆文字のコンビ名が映し出される映像の後、トップバッターのさや香が登場した。
さや香はトップバッター飛び出しで、あとで知ったのだがルミネのステージ間に出ていたらしい。吉本の働かせ方すぎる。忙しすぎてほぼタクシー生活になっており、「今どこにいるかがわからない」とも言っていた。
そんなお疲れモードで始まった漫才だったが、M-1準優勝のコンビはそんな疲れも感じさせなかった。15分の持ち時間の中で、温泉の自販機のネタと、和のネタをしていた。
さや香はM-1ツアーなどで遠くからしか見たことがなかったので、近くで見れて新鮮だった。持論展開系のネタで、新山の熱い持論を聞く石井の顔を間近で見たら本当に呆れているような表情ですごく面白かった。
会場もとても暖かく、拍手笑いが次々湧いて、15分間ダレることがなかった。
ザセカの優勝予想もしていた。「優勝はガクテンソクかななまがり!理由はくるまが言ってたから」と新山さんが言っていた。くるま予想全乗っかりをしていたが、当たっているからすごい。
2番手がインテイクだった。
インテイクの体育会系というネタが一番好きなネタなのだが、大きな舞台やここ1番でのバトルライブでしかやらないネタなので見れる機会が少ない。
しかし、この大きな舞台ならやってくれるんじゃないかとかなり期待していた。
インテイクのネタは5〜6分のネタを繋げたもので、1つ目がプロポーズのネタ(22年M-1準々)で、2つ目が趣味で絵を描くネタだった。体感、絵のネタが終わった時点で10分くらい過ぎていたから、もう終わりかな、と思ったところで、体育会系の入りが聞こえてとても嬉しかった。
3つのネタ全てで拍手を取っていて、温かな会場ということもあったがウケ方が凄かった。最前列にいたので、後ろから拍手がワッと背中を押してきた。
体育会系は去年にできたネタで、去年見たネタの中でダントツで1番面白かったので、M-1グランプリで見れると嬉しい。
インテイクの演説系(説教系?)のネタがかなり好きで、他で味わえない会場の支配力や一体感がとてもあり、圧倒される。インテイクという国を見せてもらっている。ジョジョでいうところの"凄み"がある。"覚悟"を感じる。
その後がストレッチーズで、次にエバースだったのだが、ストレッチーズ→エバースがどちらも寿司が出てくるネタをしていて、芸人の寿司ネタ率の高さが出ていた。
ストレッチーズは冒頭で楽屋でのさや香とのエピソードをしてくれたり、ネタ中インテイクの絵のネタと被る部分があり、「まさかこのテーマで被るとは……」になっていたりライブのアドリブ力が高くて楽しかった。
お寿司のネタとFX塾のネタをしていた。
エバースは好きな食べ物のネタ、野球肘、クロスドミナンスのネタをしていた。
野球肘の時点でクライマックスくらい拍手があったのに追い討ちのように次のネタがあり、すごかった。全部のネタの完成度が高い。野球肘のネタはツギクルでもかけていたが、本当に面白い。佐々木の「くいて〜」部分が変さをより強くしていておもしろい。
クロスドミナンスのオチがいつものものと違い、2人がなんか寿司を握っていた。かなり探り探りやっているように見えたので、後でラジオを聞いたところ入り時間が遅かった町田に腹を立てた佐々木が付け足したアドリブのオチだったらしい。楽しそうで良かった。
ガクテンソクがトリで、ザセカの2戦目、金属バット戦でしたプロポーズのネタをしていた。
当然とても笑ったし、あのネタが1番強いネタで直前の調整だったんだなと思い、ザセカを見ている時に「これ今日見てきたやつだ!」になれた。
優勝しておめでたかったし、直前のライブを見に行ってよかった、とても良い日になった。
他にもクイズのネタをしていて、これもとてもおもしろかったがセカンド用ではなかったらしい。
この日のガクテンソクにはザセカの密着カメラが付いていたらしい。カメラマンが楽屋でガクテンソクの歩いている姿をかっこよく撮っている最中にストレッチーズ福島が間違って画角に入ってしまい高木が慌てて止めたりしていたと話していた。
袖で他の芸人もガクテンソクのネタを見ていたらしい。エンディングには出てこなかったので、飛び出しだったらしい。
エンディングはエバース、インテイク、ストレッチーズの飛び出しではない3組だけだった。
このライブは元々エバースが主催でストレッチーズとツーマンライブをしたくて希望を提出したライブだったという。しかし草月ホール希望が社員的には不安材料だったのか、2人に伝えられた時にはガクテンソクやさや香が足されたライブとなっていた…らしい。
千言万語から2ヶ月後にエバースストレッチーズツーマンが決まったのを見て、やっとだ!と思った。
若手の組の15分ネタは見れないので、新鮮ですごく良いライブだった。コンセプトもとても良かったし、東京のしゃべくり漫才、今度は囲碁将棋なども追加して見てみたいなと思った。
帰り道、青山一丁目駅まで帰る一本道で客達のそれぞれ面白かったネタの感想が聞こえてきて、みんなとても楽しかったのだと実感できた。
インテイクの体育会系のオチを褒めてる声が聞こえたので嬉しかった。
24年の上半期で1番満足感のあるライブだった。
是非第二回もやって欲しい。
その夜THE SECONDがあり、ガクテンソクが優勝した。準優勝だったザ・パンチがおもしろすぎてひっくり返ってしまった。絶対に劇場に観に行きたい!と思った。
優勝の翌日、神保町の寄席に行くとゲストがガクテンソクだった。去年のザセカ翌日の神保町寄席のゲストはギャロップだったらしいし、翌日神保町のゲストになるコンビが優勝する!というジンクスを芸人たちが話していた。
大阪からタイムキーパーが来ていて、食べ放題のネタとちらし寿司のネタをしてて面白かった。ひできが食べ物好きすぎことに説得力があっておもしろい。
素敵じゃないかが「毎回優勝者の前にネタするの嫌なんすけどね…」と言いながら出てきていた。芸歴だから仕方ないが、優勝者の前を預けられてこなせるのもすごいこと、素数のネタをしていて、その後のガクテンソクにも弄られていた。
この優勝後のガクテンソクは優勝ネタとはまた違う宇宙旅行のネタをしていて、これもまた面白かった。
出てきた時に奥田さんが「昨日嬉しいことがありまして!」と言っていて、会場から大きな祝いの拍手を送った。この2日間でガクテンソクをたくさん見れて良かった。大きな賞レースの日に大きなライブに行くのは初めてだったが、優勝者候補を事前に見れるのは良い経験だったので、M-1グランプリに向けてまた色んなライブに見に行きたい。
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