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航空宇宙軍史・完全版一から五/谷甲州 自宅の書架から その21

今日取り上げる本も昨日に引き続きSFなので、興味の無い方には申し訳ない。SF…どこが面白いの…多分、女子には不人気であろう。SF好きの女子は、今まで会ったこともない。(偏見です…すいません)大体SFの対象は、自然科学、工学、生物等であり、人間やその関係は希薄だから、他者への興味が強い人には、意味不明だと思われる。男女のこの傾向は、どこかで読んだことがあったが、失念した。後日の課題としたい。

さてこのシリーズは2016年8月刊行。2018年3月amazonで購入。これも2階の書架の奥にあり、未読であった。このシリーズは、航空宇宙軍史の完全版として、再編集されたもので、一から五まであり、自宅には一から三までがあった。

昨日の「DUNE 砂の惑星」がソフトSFだったのに対し、これはハードSFで、それも技術面が全面に出てくる。アーサー・C・クラークの「2001年宇宙の旅」はどちらかと言えば、科学面が強いと言われる。
日本の作家なので、第一に読みやすいし、技術系の自分には理解もし易いので、読んでいてスラスラ読み進める事ができる。本自体のボリュームもある。文庫本で厚みは26mmあった。普通の倍である。

簡単にこのシリーズをウィキペディアから引用すると。


航空宇宙軍の発足から、外惑星連合(木星・土星の衛星による連合)との2次に渡る戦争(外惑星動乱)、そして汎銀河連合との恒星間戦争に至る人類文明史を背景に展開する、ハードSF作品群。
相対軌道相対速度を利用した爆雷等の兵器をはじめ、航宙に年単位の時間がかかる(ワープの類は出てこない)、実際に計算された星間軌道など、今日の科学的知見と技術的蓄積の延長線上にある「嘘っぽくない」宇宙戦争が魅力である。また戦争の背景となるべき社会の資源・技術・エネルギー収支・新技術の実運用面等の考察を踏まえている点は注目に値する。

航空宇宙軍史 - Wikipedia

上の文章で、この本の魅力が理解できたのなら、良いのだが…。つまりこの話の魅力はどこにあるのかと言うと、SF作品の多くは、奇想天外、滑稽無糖であり、現実的な事象からかけ離れている場合が多いが、この作家は、リアリティが濃いのである。つまり本当っぽい理屈の上に構築された未来であり、いきなり光速で飛んだり、未来へタイムワープはしない。
大きな嘘は良いが、小さな嘘はつくなと、誰かが言ったが、その通りだと思う。
数は、多く50話以上ありそう。(数字は適当です。数えていません。)

取り敢えず、手元の3冊を読みたい。しかし、家には買ったまま、放置している本のなんと多いこと…ちょほほ。



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