見出し画像

書きたいだけ書くnote日記 2022/03/29

ハゲをいじるな、の一言。

2022/03/29 熱くもなる

 昨日のアカデミー賞の授賞式で、ウィル・スミスがビンタ騒動。壇上からの暴言に対するもの。聞けば奥様が脱毛症で、昨夏からはそれが元でスキンヘッドにしているとのこと。よくビンタで我慢したな、と思ってしまった。彼ならひどい傷を与えるぐらい殴れるはずだから。

 ああ脱毛症。
 奥様は同い年。そして私と同じく脱毛症。同い年の脱毛症仲間なんてそういない。しかも私もこれは短髪のチャンス?!と夏頃思っていたから、とてつもないシンパシーを感じる。もう完全に仲間だと感じた。彼女も私と同じく、脱毛症であることを隠していない。私は見たけりゃ見りゃいいし、言いたければ言えばいい、別に、と言ったところだ。だけど、身内のこととなると違うのよね。今回のも奥さんのことだからガンギレしたのだと私は思った。

 公の場であってもなくても、人に向かって暴力行為を働くのは間違っている。私もそれは大前提として支持している。ただ、その前提の範囲外のことがままある。そもそも失言したクリス・ロックは病気であることを知っていて、それをいじってきている。本人が気にしてないと言ってるなら何を言ってもいいわけじゃないでしょう。それに以前も脱毛のことをいじっているとのこと。たちが悪い。言葉で人を蔑してもそれは暴力じゃないならOKなのか。私はルールで間違っていても、ここは態度を見せておくところだと思う。公の場でニヤニヤしながら上手いこと言ったつもりでコントロールのしようのないウィークポイントいじってくるようなやつにどんな言葉が通じるというのだろう。

 結局、誰もが知る大前提のルールが適用される。手を出した方が負け。大前提で捌けば1つのルールで矛盾なく判断は出来るけれど、本当に裁かれるべきなのは誰なのか。謝罪もせずに笑いに変えるのがコメディアンの技術なのかね、と思った。

 私は全くもって正しくはないウィル・スミスを支持したい。失敗したけれどよくやった。人には譲れないものがある。パートナーを悪意から守ろうとした彼の正義を支持したい。正義は誰のためにあるのか。なにをもってルールは正しいとされるのか。クリス・ロックの行動を支持している、大前提を諸手を挙げて支持している人の名前とそれを語る時の表情をよく覚えておこうと思う。

 そして、ハゲをいじるな、と全方向に叫びたい。失礼なやつを許してはいかん。

 なんて、たまには力んでもみる。熱くもなるさ。
 私のハゲは一時は最大8ヶ所の更地が出来たものの、現在ついに最大の更地が、植生の遷移でいえば一年生植物の草原になりかかったぐらい。まだまだあちこち穴だし、全体の脱毛は全然止まっていない。

 はじめは慌てたし、足掻いたけれど今はもはや無。まだ達観してはいないけど無にはなった。これから私には年齢的に色んな喪失が来るだろうけど、そいつらもこの脱毛みたいに突然やってくるんだろうな、と思っている。無の繰り返しで達観していくのだろうか。

 体調が悪くないので、草むしりしまくって洗濯して、たんぱく質食材の買物に行って帰ってきて、シャットダウン。なんか限界超えたらしい。午後3時間、横になって過ごす。
 こんな体調を罵りつつも、いまだ限界なんてわからず、年中やっちまう自分が少しだけ気に入っている。

 今日はカール・オルフの誕生日らしい。

 オルフと言えばカルミナ・ブラーナ。視聴できると言うのでグラモフォンのこのツイートのリンクをタップしたら出てきたのが「おお、運命の女神よ」で、しかもテンポ超遅めのやつだった。わああ、となってすぐ閉じてしまった。私の頭の中は「アヴェ、この上なく姿美しい女」だったのでイメージ落差でびっくりした。テンポ遅いのもびっくりした。しかしカルミナ・ブラーナで普通に連想すると言えば「おお、運命の女神よ」。この曲は格闘家の出囃子に使われたりしていて知っている人も多い。私が斜め上だったってこと。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?