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書きたいだけ書く日記【2021/09/27~/10/03】

9月から10月へ。熊本にもようやく秋の気配。書いて読んで、多忙な息子たちに振り落とされないようついていきつつ体調と付き合いつつの日々。神社のアベック鳩との再会、皮膚科通い、全員野球とかノーサイドとか。
一気に全部読むも良し、一日分ずつも良し…目次から飛んで、好きな日から覗いていってください。

 2021/09/27(月)液体憎し

 体調良いような、悪いような。
 お昼前、皮膚科へ。円型脱毛の診察の日。先生によると非常に良い状態とのこと。ほー。
 これまでも円型は勝手に一年ぐらいで戻るので放っといたけど、治療すると早いことがわかった。問題は全体の脱毛が多いことのみ。数年来の多忙に加えて息子2の進学で1年悩みに悩んだ後の不調だろうし、調べたところによると毛に良いことは全てやって、養生してたらなんとかなってくるらしいので信じてやっているものの。せっかちでいかん。
 毛に良いこと。毛に良いサプリメント摂取、お薬、タンパク質をたくさん取る、大豆製品を必ず食べる、洗髪の仕方を変える、睡眠をよく取る、などこういうのをやって効果が出てくるのは数カ月後らしい。全部やっている。まだ2ヶ月も経ってないから何とも、という現状。
 皮膚科の後、買い出し。今日のは本当に買い出しというにふさわしい面倒臭さ。欲しい物が一つの店で揃わないので3軒コース。そして飲み物がたくさんと洗剤類で液体ばかり。重いし、金額にへこむ。
 午後、一首評を書く。最後まで書ききって1200字余り。新たな目安発見。
夕方またお腹が痛くなってきて寝る。起きられない。オットに完全死亡と伝えて晩ごはんを買ってくるように連絡して起きる。評論の資料を寝たままでも見られるように印刷する。
 晩ごはんはほっともっとの弁当。
結局やれたのは『短歌「読んで」みた』1回分と資料印刷。生産力の低さに気分が悪い。

2021/09/28(火)ゾーンの功罪

 朝、鮭のおにぎり、だし巻き卵、きゅうりの浅漬、りんご。
 息子1、学校祭実行委員でプレゼン的なことをやるらしく、ここのところどの食事も胸いっぱいで余り食べられないらしい。好きなだけ食べられるメニューにしておにぎりも小さくしてやる。

 前日がひどかったので、朝から必死でうまく過ごそうとする。穏やかにやりたいことをするためなのに必死という、全く穏やかではない状態。
 午前中句作。おかしなゾーンに入ってしまったらしく、延々出来てくる。驚いたり戸惑ったりなんてしない。ゾーンで得たものを全て取り尽くすことが最優先。結局お昼まで続く。もっといけたけれど時間切れ。
 午後、日記の方のウォッチング…観測・観察行為を。ネットで見ている日記の人が結構人でなしで悪いが笑ってしまう。かなり胸糞悪い内容。そりゃ奥さんと揉めるよ、と。日記は人柄が透けるから、素晴らしい。それから一首評を書く。
 昨日買ってきた紅茶豆乳美味しい。マルサン豆乳のカロリー50%カット紅茶。どうしてコーヒー風の味はめちゃめちゃまずいんだろう。ここの紅茶味とバナナ味はとてもおいしい。豆乳なんて大嫌いだけれども、私の年頃はとにかく減っていくものを補うのに大豆製品がいいとのことなので、とにかく豆乳と納豆、豆腐を毎日摂っている。
  お仕事の依頼は一切無いので書きものばかりしている。この時間を使って、お仕事の方のブラッシュアップと新しい技術を使っていかねばと思うも、なかなか均等に自分を使えない。ほんとに難しい。

2021/09/29(水)ノーサイドと全員野球とルビコン川

 前日寝るのに失敗して、まあ寝た気がしない。そういうことで起きてもふわふわ眠い。
 朝食にピザ。スーパーで売ってるマルゲリータ。りんごも。トースターを買い替えて、市販の円型のやつが切らずに入って嬉しい。息子1、食が進まず。実行委員長は学校祭準備の当日までの進行に不安があるらしい。「合唱部所属の実行委員に説明するの嫌なんだよね」と言う。21世紀、令和になっても吹部と合唱部はこんな感じなのか。私が高校の時はお互い敵認定し合って激しく抗争し揉めまくっていたのだけど。今も、か。
 日記を見直して、noteにアップする。

 昼前に皮膚科。円形に光線を当てる治療。その後健軍神社といういつものコース。北側の入り口から入るというのも。先週出会ったアベックの鳩とまた出くわす。こないだは2羽揃って、うろんな目で私を見ていたけれど、今日は、(あ、お前か)という態度。人がわかっている。まったく私を気に留めず、木立の奥に消えていった。その後、ビーフシチューの素とじゃがいもを買って帰る。
 午後はテレビが自民党の総裁選一色。自分には何も出来ないのにこういうのは見てるとハラハラするので、当たり障りのないところでミュートしてつけっぱなし。そして日記ウォッチング。

 これからしばらくはウォッチング作業に加えて土佐日記を読む。日記は全ての物語、創作の祖でもある。その切り取りどころ・手法の違いで様々な文学になる。その日記の中でも最古のものということで、全文を読み通したことがないので読む。本も持っているけれど今はネット上に、全文の原文と訳文を対比しながら見られるサイトが有る。ありがたい。
 冒頭から読み進めて思うのは、紀貫之、案外パリピ。転勤先から帰る船が出る港に行って、2日間お酒飲んで騒いで。まあ貴族だものね。

 晩ごはんに牛のビーフシチューともやしのサラダ。息子1の塾に合わせて作ったら、偶然オットが早く帰れてみんなで食べられた。オットが新総裁に選ばれた岸田さんを見ながら、
「これまでの経験からノーサイドと全員野球って言うやつは信用しない。してはいけない」
という。尋ねると
「そういう人に限ってノーサイドとも全員野球とも思ってないから」
と言う。笑う。そうかも。そう言う人に限って敵味方は引きずるし、一部の人だけでやっていっちゃうのかも。素晴らしい考察だと思った。
 私にとっての個人的格言はなんだろう。「例えにルビコン川を使うやつは嫌い」かな。その感性に反吐が出る。

2021/09/30(木)九月尽/熊日夕刊、休刊に

 朝食、前夜のビーフシチュー、ゆで卵、梨
 駄目だった翌日はかなりの覚悟でその日に挑む。今日は来月15日〆切の1000字の一首評をどうにかする。資料の中から一首選ぶ。それをプリントアウトした紙を広げて目をつぶって適当なところを指差す、というやり方を取るも、短歌としての強度に不安があるものばかり指差してしまい断念。ちゃんと、指し示したいことがあるものを選んで書く。途中洗濯を干したり、コーヒーは入れに行ったけれどずっと書く。

 昼ごはんも残り物がたくさんあったので、それでキッチンで立ったまま5分で済ませて、書く。昼過ぎ一本完成。しかしこれ、誰かと歌かぶったら嫌だなあと思い、そこからもう一本書く。余ったら、『短歌「読んで」みた』に回せばいいし。3時過ぎに8割いけたので、流石に休憩。全然行ける感覚を信じると後で大変。

 Noteにルビがふれるようになったとのこと。早速やってみた。

 引用歌は原文にルビ付きだったけれど出来ず、文字の後にカッコで入れていたものがちゃんと出来た。これでより正確に引用できる。

 結局、恐ろしく疲れた。えぐい。やっぱりゾーンはほどほどのところでやめないと後が大変。警戒していたのにやってしまう馬鹿。

 晩飯、大根の豚肉の煮物、ニガウリとツナの卵とじ、味噌汁(茄子、にんじん、玉ねぎ、豆腐。熊本の麦味噌)、ごはん(私は無し)。
 今日から息子1の塾がリモート/オンラインはやめて、通塾に戻ったので、6時40分には食べられるように作る。結構必死。

 熊日夕刊最終日。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d4a0293f22c26dbb6e39354926692724e9ab430

 大げさだけど、本音。
 朝図書室で2冊借り、学校にいる内に読み切って、放課後2冊借りで翌日までに読んでしまうような、重症の活字中毒の子供にとってありがたかった。活字中毒でも年相応の頭なので、政治や難しいところはちんぷんかんぷん。夕刊は内容が柔らかいから読めるところが多かったのよね。

2021/10/01(金)オットの呼称

 10月。息子1いよいよ食欲が無い。今日が学校祭の実行委員結団式。昨夜は夜遅くまで自分が話す原稿を作っていた。それをカンペと呼ぶので、それはカンペじゃなくて自分の言いたい・言うべきことをちゃんと伝えようとまとめた原稿。天皇陛下も大切な場でのお言葉は必ず原稿を持っているんだから、下げて言うんじゃない、と言っておく。息子1、演奏では一切緊張しないのに、他の部分では普通の人である。
 ここのところ日記が箇条書きに毛が生えた程度だったので、文にする。昼前、皮膚科へ。その後健軍神社へ。少し買物して帰宅。

 自民党新総裁の岸田さんの奥様に記者が「今日の旦那さんはどうですか?」と尋ねていて、む、と思う。記者が次期ファーステレディーに記者の身分を告げてする質問の言葉づかいではない。別の所の映像で奥様自身は「主人は…」と話していた。
 昨今のパートナーの呼称は難しいね。私ははじめは細かく使い分けてたけれど、自分が公の場で話すことが増えて、自分がメインで人前に出る時はオットに統一した。夫じゃない、オット。カタカナで発音。子がきっかけの母仲間やオットと共通の音楽仲間にはオトーサン。どちらにもけっこう、いろんな反応いただけるのよね。この反応がこういうものへの意識と知性を映し出すと思っている。
 しかし、最もロマンがあるのは名字呼びだな。落合信子さんの「落合は…」は、たまらない。あの呼び方はそう呼ばれるだけの社会的地位が夫に求められるし、そういう対応が求められる場でないといけない。そして、あれはもう一世代前の文化なのかもしれないとも思う。現在なかなか使う場がない。あと、あれもいいな、サザエさんのお隣に住むお軽さんが夫である作家、伊佐坂先生を呼ぶ時の「宅」。

2021/10/02(土)ズワーイズワーイ

 起きて涼しい。窓を開けると涼しい風がすうっと吹いてきて良い。半袖では涼しすぎるけれど、私はいまだ半袖で、それはまだ秋ということではないと思う。
 朝食、サラダと目玉焼き、ソーセージ(香薫)、トースト(私は無し)、コーヒー(冷)
 息子1は学校祭でステージがあるのでそれまで限定で部活に復活。多忙。
 8時20分、自転車で塾へ。自転車を塾に置いて、歩いて(学校まで5分)部活へ。10時20分までやって、10時30分から塾。中3限定の土曜特訓。13時に午前の部が終わって帰宅してお昼を食べて14時、午後の部へ、という過密スケジュール。部活で息子1と同じ塾の子たちはみんなきついなあ。

 そういうことなので、私とオットは午前中、息子2の届け物へ。今日は3DSを届けに。息子2の居るところのWi-Fiと相性が悪く、検証しようと持ち帰っていたものの、どうにもならず。説明してそのまま息子2に渡した。
 窓から息子2の姿が見えたらズワイガニ、ズワーイズワーイってカニの動きでやってやろうか、と事前にLINEで尋ねたら、遠慮しときますとのことだった。残念。ズワイガニの画像を送っておく。Mr.Maxに寄って帰宅。
 お昼はMr.Maxのお弁当。私はカツとじの頭のみ。ここのカツとじはうまい。量も値段も私にちょうどいい。糖質制限に油ものは大切。糖質で不足するエネルギーは油で取るし、糖質もカットしすぎると私はやばい飢餓状態が来るので、調味料とかこういう揚げ物の衣はそのまま食べている。

 午後、少し書き物。『短歌「読んで」みた2021/10/02 No.17』を上げる。

 息子1、塾がリモートの間に出た課題は家でやっていいと言われて4時に帰宅。
 晩ごはんは鰤のお刺身、茄子とピーマンのひき肉炒め、納豆、ごはん、味噌汁。私はごはん抜き。

2021/10/03(日)さすがに秋でしょう

 涼しい。最低気温は16℃台で、さすがにもう秋でしょう。もうすぐ息子1の誕生日が近いけれど、15年前のあの年は暑く、まだセミが鳴いていたことを思い出す。年によって色々あるのも日本の気候ね。
Eテレの日曜美術館のアートシーンで塔本シスコ展の案内。

https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00206

 自身に見えたものとして描いていることが、とても興味深く、惹かれる。創作に使うツールは違っても最も大切なところ。
 塔本さんは私の地元出身の人。私を私に育てた、私の大切な場所である地元は意識の低いところで、文化レベルが全てにおいて時代から遅れている。新しいものと変化に弱い。女の子が上級学校に進学することも良い目では見られない。無意識の差別はすべての世代で常識として機能しているし、地元の遺物や遺産を集めた博物館はあっても美術館は無いようなところ。だからこういう人の顕彰も出来ていないのが口惜しい。

 熊本現美にも巡回すると言うから絶対に行きたい。しかし感染が怖くて、テオ・ヤンセン展も逃してしまった。外窓に面していない展示室は美術館・美術品にとっては良いことなのだけど、空気の入れ替えはどうしても窓のある部屋とは差が出てくると思うとなかなか決心つかず。そして街(熊本市民・熊本県民は熊本市中心部繁華街を街と呼ぶ)へは身軽にバスで行きたいけれど、ディスタンス感覚無い人が多くてバスもこわい。行けるのかな。

 息子1はさらに1段階、受験生モード。土曜特訓に続き日曜特訓なるものが開始して日曜だというのに9時前に出かけた。帰宅は6時半。塾恐るべし。

 ということで秋の陽気に誘われて私もオットと出かける。河内のスーパー、シトラスへ。柑橘のシトラスなのか、肥筑方言の「◯◯している」の意なのか。はたまたどちらにも懸かっているのか。ローカル番組で以前よく映っていたお店でいつか行ってみたいと思っていた。私は古道や旧道が好き、オットはとんでもないところにある道を走るのが好き。乗り物酔いの息子1がいない時にしか出来ないツアーに出発。
 ※このお出かけは後ほど別記事にします。

 スーパーと道を堪能。やはりスーパーの品揃えは地域を映すし、道は人の歴史。全くもって小旅行だった。
 夕方帰宅して、晩ごはんは豚すき焼き。前日買物に行った時から考えていた。すき焼きと蒲焼は切ない。何でやってもその味になる。今日の豚は、息子1の嗜好に合わせて。この子は幼児期から鶏と豚しか好まない。私も一生懸命食べた。肉はいいな。

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