短歌「読んで」みた 2021/07/11 No.8
道端の野バラをつみてわが部屋に生けて眺むるここちよきかな
金栗 四三 『走れ25万キロ マラソンの父 金栗四三伝 復刻版』(熊本日日新聞社 長谷川孝道 著 2013年)
金栗四三。一昨年のNHKの大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』で主役の一人となった、明治生まれの陸上選手、というぐらいはどなたもご存知だろう。あのドラマのすごいところは一面だけを取り上げず、なるべく描く時代のその人を余すこと無く伝えようとしたことである。
金栗は学生時代から短歌に親しんだ人だった。