「」

家庭環境が酷かった人間がいる。
その結果、こんな性格になってしまったと言う。
言いたいことは理解できる。確かに影響はあるんだろう。
でも納得ができない。

幼い頃から両親は兄のために喧嘩をし
兄とともに喧嘩をし
兄のために頭を悩ます
そこに自身の存在は感じられなかった。
家はめちゃくちゃになる
今日も親は兄の処遇を話し合う

私はひっそりと聞こえないふりをして眠りにつく

そんな中で自己肯定感など育つはずもなく
劣等感に苛まれ続ける日々
自分を肯定してほしくて
今日も他人のために身を粉にする

だからなんなのだ。それは家庭環境のせいなのか。

大切なのは事実ではなく、自己の認識でしかなく
その認識に従って構築されていく世界なら

まず囚われることをやめればいいのにと思ってしまう
だから今日もただひたすらに努力を続ける。
自分の何がダメでどうなればいいのか
なにが原因で人とぶつかるのか
どうすれば人に認められるのか
また自分を認められるのか

答えのないものを探し続け
見つからないことに苦しみ
それでももがき続け
正解を自ら生み出す

しかし自ら生み出した正解など
正解からさらに遠ざかるばかりで
なお考え続ける
なお努力し続ける

そうしなければ、なにも変わらないから

だから今の話に
私とあなたの関係の話に
過去を持ち出さないで欲しい

諦めないでほしい

血反吐吐くまで努力するという手段が
まだあなたには残ってるじゃないか

だって私はそうしてきた
そうしている
今もまだ

だから否定しないでくれ

考えたって意味ないわけないだろ
考えなきゃ意味ないんだろ
行動しなきゃ
努力しなきゃ

だから
親のせいとか言うなよ

親のせいにして私と向き合うなよ
あなたはあなただろうに

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