為替、指数、商品取引で思う事②(お気持ち表明)

ども、ロリトレです。
このノートは、無料で全文読める「為替、指数、商品取引に思う事(お気持ち表明)」の続きとなっています。
https://note.com/aaaaaiueo/n/n15c490394240
↑前回記事
今回のこの記事は、僕の主催するコミュ限定で全文無料で読めます。とは言っても、途中までは無料で読めるので読んでみて、ためになるじゃんって思ったらコミュの参加お待ちしてます ^^
内容は前回話した資金フローの特徴をもう少し深堀りし、実際に今後どのように値動きが生じるのか予測する手順を書いていきます。

目次

1、資金フローを見るのに最低限必要な知識
2、実際に資金フローから最近(2022/9)の相場を見てみる
3、まとめ

1、資金フローを見るのに最低限必要な知識と考え方

ここでは、資金フローから今後の相場動向を読み解くのに必要な最低限の知識を纏めておきます。前回の無料記事でも触れたものもありますが、さらっと書き流したので、ここでちゃんと書き留めておきます。

①金利によって相場にある資金は動く
コミュ限の金利ノートで詳しく書いていますが、普通、金利の高い通貨には資金が集まりやすい傾向があります。皆さん相場を触っていて夜をまたいだ時、スワップを支払ったことがあると思いますが、金利はこれに影響があります。金利の低い通貨から、金利の高い方向へのポジションを取ると、このスワップが貰えますが、このようなインカムゲインを狙う人間が好んで資金を金利の高い通貨に移動させるから、基本的にその価値が上がりやすいです。(財政などの不安要素等様々考えられて資金が集まらないことも当然あります)

②各国の株等を買うには、その国の通貨が必要
前回記事、ドルの特徴を述べた部分で少し触れていますが、各国の株を買いたい時は、その国の通貨建てになることが普通です。ですので、例えばイギリスの株が上昇するファンダメンタルが出た時、イギリスの通貨であるポンドにとって悪材料が多くても、株を買うためのポンド需要が増えて価値が上昇することがあります。しかし、この影響は長続きしないことが多いです。

③リスクオン、オフによって買われやすい、売られやすい商品がある。(相関)
前回ノートでも触れましたが、リスクオン(投資家が好んでリスク商品に金を投じて利益を狙う状況)の時とリスクオフ(投資家がリスクを嫌い安全性の高い商品に資金を逃がす状況)の時では買われやすい物と売られやすい物がそれぞれあります。前回通貨については触れたので、今回は商品について纏めます。

→リスクオンで売り、リスクオフで買い。ただし、利下げによるリスクオンでは、資金の投じ先にもなるため買われるし、利上げによるリスクオフでは対ドルでの価値が下がるため落ちる。
オイル→リスクオンで買い、リスクオフで売り。純粋に景気がいいときは需要で買われる。
米債券→リスクオン売り、リスクオフで買い。大国の発行する債券は信用のおける商品としてリスクオフの際に買われやすい。勿論、金融政策等が話題の際は差異があるので注意(金利ノート読んでください)
BTC→リスクオンで買い、リスクオフで売り。(昨今では、通貨安などの不安から資金の一時撤退先として買われていたりするような動きもある。)
VIX→ちょっと趣向変わるけど。リスクオンで下げ、リスクオフで上げ。
基本は株が上がっている時、下げるものだけれど、稀に株高と同時に上げている時がある。その時は大体VIXに順張りでOK(今までの経験上)

④市場規模や実需関係の強さなどから、どこからどこに流れやすいのか概ねの特徴がある
皆さんも知る通貨ペア「ユーロドル」ですが、これは世界で最も取引量のある通貨ペアです。これはユーロ、ドル間で多くの資金が移動しているという事になりますが、ではユーロに下げ材料が出たとしたら、フローはどうなるでしょうか。基本的には市場規模によって資金はより多く流れていきます。ユーロ→ドルへの流れが出来やすいという事です。
勿論、フローのしやすさはこうした規模だけでなく、実需関係の強さでも左右されます。例えばユーロとポンド、オジとニュジなどです。
また、金と銀などのメタル関係は基本的に順相関ですが、市場規模は圧倒的に金のほうが大きく、そのため金のほうがドルに対して敏感(ドルの出入りがより激しいためドル原因で動きやすい)であったりなど、規模は結構大きく影響あるので概ね把握しておきましょう。
(仮想通貨とダウなど相関していると言われている商品などで、より商品特有の動きを見せるのは市場規模の小さい方になります。普段、「苦しんでいるポジションをもっと苦しませて利益だそうね」って言ってますが、これが通じやすいのは市場規模がより狭い市場です。)

⑤流入先からの巻き戻し
通貨フローが生じた際、将来そのフローの巻き戻しが起きることが多いです。例えばポンドからドルに大量のフローが生じている時、将来ドルからポンドに資金が戻ってくることが多いです。なので、通貨インデックスを監視している際に、どこからどこに多くの資金が流れたのかを記録しておくことで将来のフローに疑問が生じずに済みやすいです。

⑥資金フローは生じている際、その原因となっている物が長期的なものか短期的なものか判断して取引する
すでに、コミュでは僕のトレード手順(手法)を大まかに説明していますが、資金フローが生じた理由が長期的なものか短期的なものかの判断は必須です。長期的なものの例では、先ほど紹介した金利や、長期的な政策、政治不信(特に財政)です。短期的なものの例は、事故や災害、短期的な政策などです。

2、実際に資金フローから最近(2022/9)の相場を見てみる(ロリトレがどんな感じで見てたかも書くわ)

では、実際に資金フローを見てみましょう(ここでは大まかなものにしか触れていきません)

これは9月の通貨インデックスの画像です(12h)。
ドル、ユーロ、フラン、カナダドルの7日までの強さは、主に日本円からの資金流入と見れます。この資金フローは、純粋に金利差によるものでしょう。よってこのフローは長期的に起こり得るものと考えられるため、この時点での日本円の買いは考えられません。

7日からのドルの弱さは主にフラン、オジに資金移動と見られます。
フラン上げは、6月の利上げに伴い超富裕層にとっての優秀な投資先として資金を集めることとなりました。というのもスイスフランにはUBSやクレディなどのプライベートバンクがひしめき、インカムゲインも増えやすく、利上げにより今後のフランの価値上昇によるキャピタルゲインも取りやすいからです(おそらく)。オジ上げは、6日のRBAの利上げ後次回利上げ期待での上昇です。前者も後者も長期的な上昇理由となりますが、同時にFRB(アメリカ)も利上げ政策にお熱の為、RBAの利上げは今回長期的な上昇を見込めないためスルーできます。(経済大国としての差も)
ですので、この期間でのオジへの資金流入は後々、FRBへの利上げ期待により巻き戻されることが予想できるので、この時点でオジドルペアのショートは考えられる場面です(この時、ダウにお熱だったので自分は取れていない)。

13日、CPIの結果の良さから利上げが順当に行われると考えられ、米債券は売られ金利の上昇と、それに伴いドルが上昇しました。この時、もっとも資金がドルに向かったのは、数日前からドルへの資金流入のあったオジとそれに実需で強い関係のあるニュジでした。(このとき、ドルの急激な上げからしれっとフランにも流入している、ここからフランの強さ、資金の退避先としての機能を感じていたため、フランは買い目線になった)。
その後、資源国、カナダ、ニュジオジからドルへの流入。資源関係で様々ファンダ絶えない今その不安売りもその理由の一つとしてドル、フランは強かった。(カナダは実需の問題から大体アメリカのまねして利上げするんだけれど、経済大国差から利上げ後アメリカに資金を引っ張られてしまいがち)
ポンドは、経済の先行き不安(インフレ率がアメリカよりも酷いなど)によって弱く、こちらも同様に弱くドルに流れた。(ドル売りはあり得ないよねって再確認できるタイミングでもあったと思う)(ここらでポンドは売らなきゃいけないねって再確認)

22日、日本円介入。日本が主に売り込んだと思われるのはスイスフラン。(これは、介入するにあたって既に大きく上げられていて影響の少ないであろう通貨を選んだんじゃないかなって踏んでる。)(また、政府買いなわけだから政府の買い込んだ分の巻き戻しはないよね、しかし政治上の理由もあるし同じ国の通貨で何度も介入を行うとは考えにくいよね、その上、上で買いこんでいた人間がおそらく減ったであろうから上値は軽くなっているよねという事で、そのまま買い目線は続行。)

26日、ポンドのフラッシュクラッシュ。この時、ポンドからは多くの資金流出があった。これは、イギリスの打ち出した政策によるものなので長期的下げ材料だと考えていた。しかし、フラクラの後は巻き戻しが大きく働くことを経験上知っていたのでポンスイは利確。
この時、実需的に関係の強いユーロも大きく売りが入ることになり、欧州売りとなっていた。

その後30日に至るまで、資源国の弱さに加えて、欧州から流れた通貨の巻き戻しで現在に至る。
(ポンドが強いのは、QEを行ったからではなくて、単純にこのフラクラの巻き戻しで強いって考えてる。英株買いの一時需要はそんな長く続かないから。そもそもQEはポンド下げ材料なので)

結構雑になっちゃったけど、こんな感じで見てました。フロー見ていると、どこからどこに流れて、それがどう戻るのか大まかに予想がつきやすいのと、単純に通貨のトレンドが出ていれば、その材料が何だったのか考える機会になるからめちゃくちゃおすすめです。

3、まとめ

為替、ダウ等触るなら、フローは考えましょうね。
ダウ、金にもここで触れるけど、

ダウ、ドルの逆相関
金とドルの逆相関

商品触るとき、分母となる通貨が強くなると考えているならショートを考えて、通貨が弱くなると考えているならロング考えましょう。(市場狭い場合はこの限りじゃない)


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