アイドル声優だけを追いかけた末路
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アイドル声優だけを追いかけた末路


前置き

私と成海瑠奈の出会いは“アイドルマスターシャイニーカラーズ”(以下シャニマス)という一本のゲーム。
元々ノベルゲーの類も、アイドルマスターというコンテンツも好きであった私にはグサッと刺さった作品だった。

バンダイナムコの運営するSpineで動くアイドルをトップアイドルへと育てていくゲーム。

そこで私が気に入ったのが画像の三峰結華。そしてこのキャラクターの担当声優が“成海瑠奈”である。
今でもこのキャラクターは嫌いではない。ただ、声優の顔がチラついてしまい、まともにプレイしていない点は許して欲しい。それだけこのコンテンツにおいてキャラクターと声優は密接だし、私がのめり込んでしまったのだ。

元々声優が好きだ!!!というタイプではなかった。
アイドルマスターというコンテンツにおいて声優はかなり表に出てくるもので、嫌悪感はなかったが声優が〇〇だから好きになる、ということはなかった。声優がアイドルのようになっているのも知っていたが、関わることはないと思っていた。
その考えが変わったのが、このコンテンツに触れてから。まだアイドルを推すという行為に慣れていなかったのだ。
慣れない中、適切な距離が分からずにずぶずぶとのめりこんで戻れなくなってしまったのだ。

最初はゲームに課金をし、リアルライブイベントに出向き、成海瑠奈に惚れてしまったのだ。
ライブでのパフォーマンス力はそれなりにあったと今でも思うし事実、私が成海瑠奈に惚れ込んでいったのは彼女のパフォーマンス力にある。
2019年に開催された“バンナムフェス”で驚き、感心する人々にそうだろう、そうだろうと思っていたのも覚えている。今思えば気持ちの悪いただのオタクなのだが。

そして彼女のパフォーマンスに惚れた私は彼女の所属する“サンドリオン”というグループにも溺れていった。
私がハマったのは3年ほど前なので最古参ではなかったが短い期間、ただ成海瑠奈しか見えていなかった。
ワンマンライブで成海瑠奈のペンライトを振り、アイドルフェスにも出向き、写真集も買った。バスツアーにも行った。その時は何よりも楽しいと思っていたし、追いかけることが全てだった。
成海瑠奈の“三峰結華は自分と似ている”という言葉にも、アイドルと自分の共通点があるなんてやっぱり瑠奈が三峰の声帯でよかった、と思っていた。
彼女がキャラクターと同一視すればする程私も同一視していた。いつからか三峰結華をプロデュースしていても、成海瑠奈を見ていたような気もしている。
ゲームで爆死しても、まぁ仕方がない。生活を犠牲にすればいい。と当たり前のように思っていた。

そのように繰り返していた日常に陰りが見えたのは10月の初め、七草にちか役の声優の裏垢がTwitterのタイムライン上に流れてきたことだった。
それを見て、シャニマス今年は問題よく起きるな〜と半笑いでいた。もちろん、シャニマスというコンテンツ自体は好きだし、キャラクターが嫌いな訳では無い。ただ、まだ出てきたばかりのキャラクターで思い入れはそこまで。三峰結華と成海瑠奈しか見えていなかった私には数あるキャラクターの中の一人だった。あぁやっちゃったな、担当はお気の毒に。と対岸の火事のように捉えていた。私の好きな成海瑠奈は三峰結華と一心同体、スキャンダルなんて無縁だから!と高を括っていた。

そして来たる日

前々日は、シャニマスの番組を急遽見合わせており、新型コロナもあるし、大丈夫かと不安に思っていた。
次の日は成海瑠奈の個人番組“成海瑠奈魔王城”を体調不良により休み、という情報を見て寂しさと心配をしながら一日を終えていた。運営からコロナ陽性や濃厚接触者であるとのアナウンスは無いから大丈夫なのだろう、と思いそのまま寝てしまったのだ。
そして当日、私は朝が弱く通勤の電車の中では死んだように寝ているので情報をまだ知らなかった。3.5周年でPカップもあるだろうし、休みとっておけばよかったなどと考えていた。
そして会社で仕事をし、昼休憩で携帯を触るとTwitterでDMが来ていた。なんだ?と思い開くと「大丈夫ですか?生きてます?」とのことだった。
いつも午前中はツイートなんかしないし、どういうことだ?と思いタイムラインを見ると成海瑠奈の名前が過去最大級に流れていた。内容はここに書いていたらキリがないため、もし知らないとしたら検索して見てほしい。今なら死ぬほど情報が出てくるから。
情報を見れば見るほど、頭の痛くなるネットニュースや動画、ツイートが流れてきた。体調不良とはそういうことか、とも思った。
流出写真もキツかったが、なによりLINEの内容に目を疑った。アイコンのシナモロールにやけに恐怖を感じた。現実を忘れたくなるのはこっちだ。彼氏バレも同時にしていたのに、動画もあまり見た事がなく名前だけ知っているもこうに同情すらしてしまいそうだった。
成海瑠奈は何をしているんだ?私が好きだった人と一緒なのか?ライブでステージ上で笑っていた、サンドリオンやシャニマスの声優と楽しそうに番組をしていた時もあのLINEの相手のことしか考えいなかったのか。
その日一日はもう仕事も手につかず、何故か自分の見る目の無さに死にたくなった。こんなことになるなら声優を推さなければよかった。
声優に彼氏はいるぞ、と散々言われまぁ、彼女にも彼氏がいるのだろう、それを責めたりはしないようにしようと半ば理解のあるオタクのように思っていた。でも、まさか、こんなことになっているとは。

その後

そのまま数日、仕事に熱中すれば忘れられると信じ込みひたすらに働き続けた。
それに、ここ数年は成海瑠奈を追うことしか趣味がなかったため、何をすればいいかもわからなかったのだ。
あんなに楽しかったシャニマスは開くことすら億劫だし、Pカップは誰のファンも1人も増えなかった。

もう20代も後半に差し掛かり、親に結婚だなんだと言われながら声優アイドルを追いかけ続けた人間の末路はこれだ。同級生の結婚式でライブの当落しか頭に無かったのは自分だ。アイドルマスターや声優アイドルという村の性質上、じぶんはまだ若いと思っていたがもう周りはアイドルなんか追いかけないで、例え追いかけていてもこんなにのめり込んでひとつしか見ていないわけではなかったのだ。
趣味のひとつが潰れたら私にはなにも無くなってしまったのだ。自分の中身の無さに今更気づいたのだ。

一人暮らしの部屋に成海瑠奈のポスターだけが貼ってあっても、声優は私のことなんて見ていないのに、それにすら気づけなかったのだ。
今日までに私がしたのは、その部屋のポスターを剥がした、それだけ。いい歳になると、何かを捨てるのにも時間がかかるようになってしまった。

このような状況になって気がついたのは、ひとつの趣味に没頭してそれ以外は排除するのは不健康であったということ。今の私は追いかけるものを失って、何をすればいいのかすら分からないただの無能だ。
趣味が多いとお金がかかる、時間が足りないなんて言うがひとつにのめり込んでしまえば他にお金をかける物もないしと際限がなくなる。いくつかの趣味をバランスよく続けられればそれが一番。時間がなければ傾倒しすぎることも無い。
そして、二次元は裏切らないなんてことはないということ。二次元にだって裏には人間がいて、結局人なのだ。裏切られることだってあるし、永遠に続く訳がない。
今追いかけているものは老後まで続く可能性なんて保証されていない。

もちろん、私のようなタイプの人間は少数派であるのだろう。ひとつのコンテンツに飽きたら、次のコンテンツ。不祥事があって離れても、他の趣味があるからまだ大丈夫。でも、私のようにひとつの物事しか見られないキャパも視野も狭いオタクは一定数は存在するのだろう。

もし、そのような人が居るのであればやめた方が自分のためだと言いたい。ただの馬鹿なオタクになると後が辛くなる。


※10/21 Live2d→Spineへと変更 間違った情報を載せてしまいすみませんでした

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