海を想う

布団の中に入っても相変わらず眠れないので、スマホのカメラロール遡ってました。もう勝ち負け気なんて気にしないで、眠れない時のやせ我慢はやめる事にしたよ。


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これは海です。夜の海。手前に写っているのは私の足。蒸し暑い8月の夜、1人で見に行った時の写真です。まっくらだね。そういえばこの日、生まれてはじめて流れ星を見たんだ。


夜の海をはじめて見たのは学生の頃。それまでは昼間の明るくてキラキラした海しか知らなかった。おんなじアパートの5つ隣の部屋に住んでる友人から急に、見に行こうよって誘われて。彼女は家でじっとしているのが苦手で、よく突然ドライブに誘われた。そう、「急に」誘ってくるんだよね。

「焼いた肉食べたいから七輪一緒に買いにいこ〜」とか「暇だからシャボン玉しにいこ〜」とか。

衝動的というか、行動力があって、面白いから良いんだけど。


彼女は伯母さんから貰った古いセダンに乗っていて、彼女の小柄でかわいらしい姿といかついセダンのコントラストが可笑しくて好きだった。


はじめて見る夜の海は、とても綺麗だった。黒いサテンの布がうねうねうごめいてるみたいで、昼間の海とはまったく違う姿だった。夜の海は、波の音が鮮明に聞こえる事も、魚がよく跳ねる事も、その日に初めて知った。



精神的に苦しい時、その海がはっきり頭に浮かぶんだよね。それを思い出すと心がしんとして、穏やかになる。

今はこんな状況だし、実際に海を見に行く事はかなわないから、遠くにいる好きな人を想うようなせつない気持ちで、故郷の海を繰り返し頭の中で思い浮かべています。

また見にいけると良いなあ。


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