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2019年9月18日 ACL R8 vs広州恒大

昨季の最終節、鳥栖戦で何年ぶりか分からないくらい久々にカシスタに足を運んで以来9ヶ月ぶりのカシスタ。しかも今回は1人&初めての電車での参戦とあって、思い出深い日となった。

まず、日テレNEWS24を契約しておらず、フルマッチを見返す事が出来ないのでド素人の雑感になる事を前提に読み進めて欲しい。

両チームのスタメン。
【鹿島】 4-4-2
伊藤、土居、
名古、レオ、永木、セルジ
町田、犬飼、スンヒョン、小泉
スンテ

【広州】 4-4-2
エウケソン、タリスカ
パウリーニョ、ジェンジ、ボーウェン、リーユー
チュウイ、パクチス、シャオティン、ハンウェン
ゾンチョン

鹿島は両SBが本職では無い選手が務めているため、まず失点をしない事を優先した布陣である事が分かる。
試合が始まってみると、やはり想定通りSBを経由したビルドアップが上手く行かず、MZで密集されると苦しい展開に。SHが持った時にSBが有効な追い越しやポジショニングを出来ない事が主な原因だろうか。
手詰まりになった所を名古が独力で打開を図るが、町田は前述の通りなので名古の選択肢は少なく、待たれてしまった事でロストが続く。
31分にファールを貰い、そのFKからセルジの惜しいシュートシーンが生まれたが、それ以外に有効と言えるシーンはほぼ無かった。
しかしこれは名古の責任では無い。何故ならオフェンスの活性化よりもディフェンスの安定を選んだのは監督である。町田についてはGKからのロングボールに競り勝って起点を作っていたが、再三訪れたクロスの機会で味方に合わせる事が出来なかった上に、またしても空中戦から絶対に与えてはいけない致命的な失点に絡んでしまった。(小泉も含めて、彼らのクロス機会の多さを見越したテコ入れしなかったのも監督ではあるが)
広州はロジカルな崩しがほとんど無く、チャンスらしいチャンスもほぼ無かったので、町田の責任は極めて大きい。

右サイドでは工夫をしている様子が見られた。小泉が良いタイミングでセルジを追い越してフリーになったり、単独で裏を狙ったりと活路を見出だそうとしていた。
更に小泉に関しては守備での貢献度が極めて高く、対峙したパウリーニョを自由にさせなかった上に被カウンター時に幾度も奪取を見せるなど、素晴らしいパフォーマンスだった。

両CBのパフォーマンスも光った。
繰り返し送られてくるロングボールにしっかりと競り勝ち、安定したパフォーマンスを見せていた。
(38分のネガトラ時にスンヒョンが行くのか構えるのかを一瞬迷い、危険なシーンは作られたが)

後半に入ると手詰まりだったサイド攻撃時に土居が多く絡むようになり、ボールの循環が良くなった印象。疲労が濃くなった名古や伊藤に替えて独力のある相馬や高さとゴールの嗅覚を持つ上田を立て続けに投入。
ただAZへ押し込む所までは行くものの、レオのゴール以降はチャンスを逃し続けてしまった。
ここで生まれる疑問が、何故クロスの精度が求められる展開で内田では無く山口を投入したのか?という事。
クロスを上げる訳でもドリブルを仕掛ける訳でもなく、小泉へボールを供給する事を主な仕事にしていた。それよりも、どう考えても抜群なクロスの精度を誇る内田を投入した方が有効だったのでは?
勿論、久々の出番となった山口に奮闘して欲しかった所だとは思うが、結果的に何一つ有効と言えるプレーが出来ずに終わってしまった。
少なくとも内田であれば“何をすべきか”をピッチ上で体現してくれていたはずだ。

しかし、やはりこの試合で1番痛感したのは、三竿健斗という現在鹿島アントラーズの“心臓”である選手が居なかった事。これが大きく響いた。
ビルドアップが苦しくなった時にCB間ヘ降り、正確な長短のパスを繰り出して状況を打破したり、MZ-AZ中央で持った時はミドルやショートフライパスや対角線のクロスなどでフィニッシュやそれまでの形を作り、ネガトラでは相手の攻撃の芽を潰す。
彼が居ない事でチームとして出来る事が大きく減ってしまった。前線からリスクを冒してプレスに出ていった時のカウンターのリスクが感じられた時も、彼が居たらまた違ったのだろうと思った。

最後の最後、恐ろしい程冷静だったレオのシュートが決まっていたら全てが報われたのだが、あのシーンは広州を褒める他無い。

こうして、県内ながら自宅から往復6時間の旅であった今回の現地参戦は悔しさしか無い結果に終わってしまった。

やはり現地で観戦すると思い入れが違うし、常にピッチ全体から情報が入ってくるので理解度が違う。
まだ慣れておらず見えていない所もあるので、現地参戦を重ねればもっと理解度が増すのではという期待もある。

個人的な理由で現地参戦回数を重ねる事は容易ではないが、ACLはタイミングを合わせて増やしていきたいと思う。

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