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昌子源の移籍に想う事。

備忘録としてここに記す。

昌子源をG大阪へ移籍させてはいけなかった一理由。

キャプテンまで務めた上に、自身が抜けたら鹿島の戦力ダウンが明らかな状態で海外へ移籍したとしても、そこからライバルとなるJクラブへ移籍出来るという前例が生まれる事で、今後の海外移籍組の去就の門が広がってしまう。

こうなると、有望を選手を海外移籍をさせ、新しい物を持ち帰って鹿島を向上させてくれるサイクルが狂ってしまう。

チーム状況が厳しくなる事を覚悟で鹿島から安く移籍して海外で成長しても、戦力的に鹿島に必要なのに他のJクラブへ移籍されたら、海外移籍させる意義が薄れてしまう。

しかしそういった状況であっても“何があっても鹿島に帰ってこなければいけない”と言うつもりは無い。
物事にはほぼ必ず例外がある。
突発的に移籍しなければいけなくなったり、どんな手を使っても鹿島へ移籍出来ない特別な理由がある。などだ。

だが、田中滋氏のGELマガを読んだ上でも、今回は3年半あった契約の内1年しか消費していない事や、鹿島で責任を伴う言動をしていた者としてチームが取ったリスクを考慮出来ていないのでは?と思っている。

これは感情論だけでは無く、タイトル至上主義の鹿島にとって大きな死活問題。
資金力のあるクラブとのタイトル競争に勝つ為には、海外での経験を持ってる上にジーコスピリットを理解している選手がいるという唯一無二の武器、強みが必要だと考えている。


残念な事にG大阪への移籍が決まってしまった。
決まってしまった以上、彼がその移籍を一生後悔するような仕打ちをする必要がある。
今後そういった移籍が生まれないように。
それを現在海外でプレーする鹿島ファミリー達や、これから海外挑戦の意思がある選手の目に焼き付けさせる必要がある。

やり過ぎではないか?という声が聞こえてきそうだが、18年の開幕は植田&昌子という数的同数でもどうにか出来てしまうCBコンビが居たのに、現在はお世辞にも日本代表(海外組有り、年齢制限無し)に呼ばれる可能性が高いとは言えない犬飼、町田、関川、奈良、そしてブエノというCB陣なのが現実。
メルボルン戦を見ても分かる通り、外国人FWを安定的に抑え込める事は担保されていない。

今後も定期的に海外移籍が増えるのであれば、他のポジションでも同じ事が起こりうる可能性は十分にある。
現にCFは数字を残せるか未知数なエヴェラウド、リーグ戦で2桁得点を挙げた事の無い伊藤、ゴール前の嗅覚以外に多くの課題がある上田、ルーキーの染野という布陣だ。

つまり、有望な選手を海外移籍させる事には大きなリスクがある。鹿島に残っていれば実績を残してくれる可能性の高い選手ばかりだからだ。
にも関わらず鹿島へ帰還しない(特に昌子のような選手が)となると、鹿島の安定的な選手の質は担保されないという事になる。これでどうやって資金力のあるクラブに対抗し、タイトルを獲得し続けるというのか?分かるという人がいるなら是非とも教えて欲しい。

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