ニンジャスレイヤーTRPG二版:追加武器『スリケンボウガン』
この記事はニンジャスレイヤーTRPG二版にスリケンボウガンを追加するための非公式プラグインである。NM(ニンジャマスター)はこのルールセットに含まれるルールを自由にセッションへ導入することが出来る。このスキルと追加武器を所有するPCをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいかNMに確認を取ること。
イシユミ・ドー
弩はいわば機械式の弓矢であり、カラテの伝達効率は弓よりもさらに低いのだが、そのハンドルを腕で懸命に回して射撃準備を行う際に、極めて回りくどい方法ではあるものの、いくばくかのカラテを籠めることができることを発見したニンジャたちがいた。構造上、連射性能が極めて乏しいため、イシユミ・ドーを追求するニンジャクランはほぼ存在しなかったが、その威力に心酔するニンジャは少なくなかったようだ。例えばスイスからドイツにかけての森林地帯にドージョーを構えたヤギニンジャ・クランを中心とする熱狂的なイシユミの一派は、ボルトの代わりにクナイを用い、さらにはハンドル回転の奥義をも編み出して、数秒につき一発の弩射撃を実現した。またリロード中の隙を完全に消すために弩そのものを近接武器としても用いたカラテを追求し、イシユミ・ドーとして完成させる。だが既に時遅し、火薬銃の登場によって弩は急激に廃れ、イシユミ・ドーもまた失伝していったのである。
スリケンボウガン【万札:20】
楔形スリケンを射出するボウガン。通常のスリケン投擲と比べた場合貫通力に優れているがカラテ伝導率は大きく劣り、リロードの隙も大きい。ルール種別はスリケンとして扱われる。
種別とスロット占有数:スリケン、1スロット
所持ペナルティ:使用後、次の自身手番まで『崩れ状態』
装備時ペナルティ:側転難易度+1
ダメージと射撃難易度:2ダメージ、NORMAL、時間差可、エンハンス不可、2ターン連続使用不可。
連射式スリケンボウガン【万札:20】
一発あたりの張力と破壊力を捨て、連射力に特化した小型スリケンボウガンを2丁拳銃のように扱うスタイル。ルール上はスリケンとして扱われる。
種別とスロット占有数:スリケン、2スロット
所持ペナルティ:使用後、次の自身手番まで『崩れ状態』
装備時ペナルティ:側転難易度+2
ダメージと射撃難易度:1ダメージ、HARD、連射+1、時間差可、痛打、エンハンス不可、2ターン連続使用不可。
※スリケンボウガン使用不可能ターンに連射式スリケンボウガンを使用することはできない。これは逆も同じとなる
⚫︎スリケンボウガン関連の追加スキル
「スリケンボウガン/連射式スリケンボウガン」はこれらの追加スキルの他、「スリケン」種別に対応したスキルの対象となる。
◉広域射撃
前提:【ニューロン】7以上
このニンジャは「スリケンボウガン」「連射式スリケンボウガン」に『⚫︎マルチターゲット』を適応出来る。
◉弩剣
イシユミ・ドーを会得したニンジャの中には、ボウガンを近接武器として用いリロード中の隙を打ち消す者もいる。
このニンジャが『近接攻撃』を行う際に「スリケンボウガン」を「カタナ」または「アサシンダガー」と見做して攻撃出来る。
「連射式スリケンボウガン」を装備している場合、「カタナ二刀流」または「チェーンソー」としても攻撃出来る。
◉高速ハンドル回転
極めて回りくどい方法となるが、スリケンボウガンは射撃準備時のハンドル回しの動作で幾ばくかのカラテを込めることが出来る。
種別と前提:ワザ、エンハンス、【カラテ】7、ワザマエ5以上。
制限:移動後には使用不可。
出目【6,6,5】を含んだ「スリケンボウガン」による射撃にエンハンス不可を無視し「無属性ダメージボーナス+1」を獲得する
◉追射
種別と前提:ワザ、【ワザマエ】7以上
自身が『弾き飛ばし』により強制移動させた敵に対しスリケンによる追加の1ダメージ(固定、回避:NORMAL)を与える。手番中一度限りの使用。
◉ヤギ・リープ
ヤギ・ニンジャクランの者たちは脚力にも長け、アクロバティックな動きで戦場を飛び回り悪夢の如きスリケンボウガンの雨を敵へ浴びせたという。
種別と前提:【ワザマエ】7以上、ワザ、移動スタイル強化
このスキルを持つキャラがを『⚫︎移動スタイル:連続側転』を使用し、かつその移動中(または移動開始時)に少なくとも一度は「壁」に接触していた場合、『ヤギ・リープ』の使用を宣言できる。
使用した場合、続く攻撃フェイズのスリケンボウガン/連射式スリケンボウガンによる『射撃時』『連続側転』による難易度+1を無視できる。
◉◉タツジン・イシユミ・ドー
弩の破壊力に心酔しイシユミ・ドーを極めようとしたニンジャは少なくない。ヤギ・ニンジャクランを始めとする一派はスリケンボウガンのリロード中の隙を消すためボウガン近接武器として用いたカラテや足技を鍛え上げ、恐るべき遠近両用のマーシャルアーツを生み出した。
前提:【ワザマエ】7以上、「スリケンボウガン」「連射式スリケンボウガン」装備時のみ使用可能。
効果種別:射撃系タツジン
このキャラは、「連射式スリケンボウガン」の基本射撃難易度を1段階引き下げ、「スリケンボウガン/連射式スリケンボウガン」で隣接した敵を射撃可能となる。「スリケンボウガン/連射式スリケンボウガン」装備を「素手状態」ともみなし、それらの所持、装備時ペナルティを全て無視する。
回避【6,6】『⚫︎ワザ:拒絶の蹄』:間合いを詰めようと安易に踏み込んだ敵を強烈な前蹴りで拒絶する。
この『カウンターカラテ』は『2ダメージ』となり(回避:HARD)、さらに任意の方向へと『弾き飛ばし』を行う。『弾き飛ばし』の移動距離は1マス固定。弾き飛ばし』を受けた敵が攻撃が届かない場合、そこで攻撃フェイズを強制終了する。ターン中1回限りの使用。
『⚫︎射撃スタイル:ストーンブレイカー』:敵の同一箇所へ集中的にスリケンを浴びせ続けるピンポイント射撃。実際、同一箇所に連続でスリケンを受ければ、鋼やバンブー、ダイヤモンドであっても貫通は必至だ。
この射撃は『◉広域射撃』の適応外となり『痛打』も発生しないが敵へダメージを2回以上与えた場合『装甲貫通2』を持つ「1ダメージ」を追加で与える。4回以上与えた場合、『装甲貫通2』を持つ「d3ダメージ」へと強化される。
『⚫︎戦闘スタイル:イシユミ・カラテ』:リロード中の隙を消すために編み出したボウガンを近接武器として用い、足技と組み合わせた近接カラテ。
「スリケンボウガン/連射式スリケンボウガン」による射撃を行った次のターンのみ使用可能。【ワザマエ】【カラテ】どちらで『攻撃判定』を行なっても良い。(ワザマエの場合サツバツ無し。)自身よりイニシアチブの低い敵を『崩れ状態』と見做して攻撃する。『◉弩剣』を獲得している場合、このスタイルによる『近接攻撃』を装備中と見做した武器で行うことが出来、また「武器格闘タツジン系スキル」が前提のヒサツ・ワザを適用することができる。
◉ヒサツ・ワザ:サウザント・ワン
敵に打ち込んだスリケン目掛け集中的にスリケンを撃ち続けるイシユミドー奥義。数百枚と撃ち込まれ続けるスリケンの圧力が楔のように突き刺さった最初のスリケンを押し込み、どんな敵をも貫き穿つ。
前提:◉◉タツジン・イシユミ・ドー、【ワザマエ】10以上
種別:ヒサツ・ワザ、射撃
コスト:この手番の『射撃攻撃』、回避ダイス2、または精神力2
『⚫︎戦闘スタイル:ストーンブレイカー』によって行った『連射』の中に【6】が合計で5つ以上含まれていた場合、連射全ての効果をこのヒサツ・ワザに置き換えても良い(他のスキルの効果は適用不可)。
『⚫︎ヒサツ・ワザ:サウザント・ワン』
この射撃は1ダメージを『d6』回与える『回避:HARD』『時間差』。この射撃を3回以上敵へ当てた場合、『装甲貫通3』をもつ回避不能の『d3+2』ダメージを追加で与える。
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