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あちら側と こちら側

20代も終わりに近づいた頃、深夜番組での企画オーディションを受けたことがあります。

オーディションはその番組を制作している会社のビル内で行われました。スタッフの方に聞いたところ参加者は120名ほど。
審査が何度かあり、後日最終選考に呼ばれました。

最終選考会場は、その番組の司会をしている芸能人の方々の事務所で行われました。
最終選考は面談で、私を含め確か5名が面談を受け、2名が合格し、私は落選しました。

面談の時「ああ、この人たち(司会者の芸能人の方々)は向こう側にいる人だ。そして私はこちら側の人間だ」と強く感じ、いつか私もあちら側に行きたいと思いました。(芸能人になりたいという意味ではありません)

若いときに自分の位置を痛感したり、いわゆる「ナニモノデモナイ」ことを認識するのは大事な行事だなと、今になってしみじみ思います。