備忘録

最後に濱口は「劇映画とリアリティについてどう考えていますか?」と質問を投げかける。黒沢は「わりとどうでもいいこと」と返答。続けて「あることをすごく変だと言う人もいれば、『あるある』と思う人もいる。リアリティほど怪しい言葉はない。映画を作るにあたってリアリティの基準を設けるために監督はいますから」と述べ、「リアリティは面白さと関係がないことだと思う。とはいえ、監督が信じるリアリティはワンカットごとに追求していくべきだと思います。それが作家性とか個性になっていくんじゃないですか。なんだかまた講義みたいになっている……(笑)」と締めくくった。

映画ナタリー

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