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詩集「常夜灯」に馳せる

ノーザンクロスの中心地
アルビレオ丘陵で重なり合う光
天の川銀河の端の果て
ベガと菱光を目印に彷徨う

其処に常にある存在になりたかった
誰かのためにそう在りたかった
否、常に誰かというのは
自分自身の誤魔化しだった

誰の光にもなれなかった
けれど光の在処、
存在は知ることができた
其処に行き着く方法も

外なる存在と内なる空虚が
重なり合うとき
消えかけた記憶を頼りに
其処を探しはじめよう

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