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 龍

  夢に現れた龍の姿に似た雰囲気を画像検索すると、草場先生の陶彩画に描かれた龍に出会いました。昔夢に現れた、もの凄く大きな緑の龍の雰囲気によく似ています。荒々しいドラゴンという感じではなく、日本の神仏の、静かで穏やかでありつつも、厳かな雰囲気。
              
 夢の中に現れた龍が私の直ぐ目の前の、氏神様の鳥居をくぐって境内に入って行く姿は、荘厳というか、勿論この世のものではない、息を呑む穢れのない神聖な気がありました。言葉を発した時も、静かで穏やかなぶれない波長で「この度はこの子は生まれない」と告げて小さな子供を頭の後ろに乗せて神社の中に連れて行ったのを今でも、よく覚えています。
 
 あの龍のイメージを思い出すと、人の世界に関心が無くなって行きます。自然や神仏、目に見えない精霊、そんな世界と共存出来る方が幸せだと感じる道の方に惹かれてしまいます。

  氏神様では不思議な体験もしていたのですが、岡山市の、龍神様で有名な古い小さな神社です。

  龍が夢に出て来た頃、同じく夢で、小さな女の子の子供の声を聞いていました。

 真っ暗闇の中で、私は小さな女の子の声と会話をしました。

 女の子は、とても優しい声で「お父さんとお母さんが仲が悪くなるといけないから」と言いました。

 私は、「大丈夫だよ。仲が悪くなったりしないから。生まれて来てね。」

   会話はそれだけでしたが、この夢を見たのは妊娠2ヶ月の頃でした。

  それらの夢を見た後、暫くして私は流産をし、その後結婚しましたが、数年後に離婚したのでした。

  


  

  

  


  

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