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食と大切にしたいことが近づいた4日間 @南山城村・山のテーブル

4/26〜4/29の間、京都府南山城村の山のテーブルさんに滞在させていただいていました。
4月ランチコースの買出しや仕込みにご一緒させていただき、コースの食事もいただきました。

大西商店さんで野菜を。フジヤマさんでお魚を。愛農学園さんでお肉を。
どこでとれたのか、その食材がどんな状態か、一緒に伺った買出し先では食材をもらうと同時に必ず会話があって、それから、信頼している人たちから買うということで、受け取る時にはその食材が「ただのお魚」とか「ただのお肉」とかではなくなっていて。
この感覚をとても大事にしたいなと思いました。よく「顔の見える〇〇」という表現が使われるけど、多分こういうことなのかなと。
この食材に対する親しみみたいな感覚は、その後の調理や次に誰かに届ける時にまた別の形で伝わると思う。この過程を私は大事にしたいなと思いました。

今の時代、スーパーに行けば何でも手に入るし、なんならネットでなんでも揃ってしまう。
一箇所一箇所に足を運ぶと、時間もかかってとても大変ではあるけど、人から食べるものを直接受け取るということをすごく幸せなことに感じました。

それから、山菜を摘んだり、山菜の下処理をしたり。その工程自体が今の季節を全身で味わうことだなと思ったし、この山菜が調理されて誰かに届くこと、その届いた人の表情なんかまで勝手に想像していたら、とても満たされた気持ちになりました。

コース料理を作っていく、ゴールを目指してのアイデアや技術、工程は本当に学びの連続でした。
これまで、食べること自体が大好きで、気づけば学生時代からずっと飲食店で働いていて、働く中でサービスが好きだということに気がついて、今は作れる人にもなりたいと思うようになり。
最近少しずつ料理を勉強し始めました。
包丁もうまく扱えないような、恥ずかしいくらいの初心者だけど、できないとは思わなくて、そこにコンプレックスのようなものも抱いていなくて、
「何のために、どうしてその方法なのか、その過程があるのか」
ただ作るのではなくて、ちゃんと理由を知りながら、探りながらの料理がとても楽しくて、無限に広がるなとワクワクしています。
その時々で、私を表現できるような料理ができたらいいなと、当面の目標です。

最近、自分が大切にしたいことが「食」という大きなテーマの周りに重なり合って、じんわり馴染みあっているように感じています。
それをすごく肯定的に捉えられて、前みたいに自分を否定することもなくなった。
最近、「前に会った時より晴れやかな顔をしてますね」と言ってもらったことがとても嬉しかったです。

好きなこと、興味があること、楽しいと思うこと、それをグッと仕事レベルにまで引き上げることがこれからの自分に必要なことだなと思う。

「なんで」の繰り返しで、今はまだぼんやりとしていることが見えてきそうな感触があって、毎日が楽しいです。

自分の内側も外側の変化も、大事にしていきたいです。

山のテーブル、對中さん、奈都子さん、ありがとうございました。

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