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教師だった頃

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自分の教師経験談や教師という仕事に対して思うことをまとめています。
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#教育

教師は天職?

これは忘れもしない私の毒父が言った言葉だ。 実は続きがある。 「教師は天職だが、所詮公僕に過ぎない」 毒父らしい皮肉を込めた、私へ向けたある種の”呪い”とも取れる言葉だ。 教育という行為は、人間が社会の中でよりよく生きていくために必要不可欠なものだと思う。様々な学びを得ることが、自分自身もひいては社会の豊かさにつながるものであるからだ。 教育は、単に学校だけで行うものではないはずだ。家庭や地域社会でも教育を行うことはできる。しかし、実態は、家庭や地域社会で本来行うはずの内

秋が来ると思い出すこと

教員として勤務していた中で、個人的に一番忙しいと感じるのは春と秋。 学校にもよるが、春は学級や学年作りに始まり、運動会、校外学習など月1ペースで何かしらの行事が入ってくる。 秋は合唱コンクール、学芸会、展覧会、(運動会)、職場体験などが同様に月1ペースでやってくる。 私が勤めていたところは、珍しく小中一貫教育を進めていたので、 職員室には小学校籍の教員と中学校籍の教員が両方いた。 合唱コンクールに全力を注ぐ中学校籍の担任たちとそれを文化の違いからか、ある種の冷ややかな視線で