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ドール服作り①希望がないと生きていけない

どちらかというと自分はポジティブな思考を持っているという認識だったのに、コロナ禍での自粛生活が一年以上も続き、生きてく上の一番の楽しみであるライブハウスでのライブがなくなり、老化も進み、正直、元気がなくなってしまった。

楽しみがなくなると、毎日の仕事もホントに嫌気がさしてきて、転職でもしましょうかと、その手のサイトをのぞいてみるも転職できそうな先がない。いつの間に自分の価値がなくなってしまったのかと余計に落ち込む日々。

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もともと手芸好きで、バンドの推しグッズ作りにハマって作ったメンバードールに癒されて、セーター編んだり、部屋を整えたりしながら、ライブ再開を待っておりました。

そんなところに、「ドールのアウトフィットは人気があって、ドールによってはハンドメイド市場が出来ているのでチャンレンジしてみたら?」の友の声。「アタシなんか無理よ〜」とか言いながら、ネットを見てみると、確かに同年代くらいと思しき大人の女性たちがお人形遊びにハマっていて、ヤフオクやミンネでハンドメイドドレスが売買されている!

コロナもまだ長引きそうだし、毎日しょんぼり暮らしているのも辛くなってきていたので、とにかくやってみようかしら?と徐々に思い始めた。今までは手芸の本を見て作っていたけど、自分の作品を作らねばならないので、リカちゃんに我が家にお越しいただき、採寸をして、原型的なものを作てみる。

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洋裁は、簡単なものを本を見て製図して縫うくらいの腕前。過去に「誌上パターン塾」(文化出版局)という本を教科書に、ブラウスやスカートの型紙を作っていた時期があって、その経験がお人形の型紙作りにも役に立っている。それで、作ってみたら、微妙なスカート丈、ギャザーの分量、恐ろしいほど小さいパーツ…。なんの変哲もないドレスの型紙ひとつ作るのに、ものすごく時間がかかってしまった。

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そして我が家のミシンは40年以上前の家庭用ミシン。ドール服を縫われる方はミシン送りの針板の針穴が小さい職業用ミシンを使われている方が多い。うちのような家庭用で小さいパーツを縫うと、生地が針板に入り込んで大惨事になってしまう。ハトロン紙の上で縫えばいいのだけど、しばらく思いつかず手縫いしてました。

そのほかにも細々したことがヒトの服作りと違って、戸惑うことばかり。その度にネットをググったり、ドール服の本を見て、勉強。新鮮。使わなくなってしまいこんでいた手芸道具やら、レース糸や刺繍糸を押入れから発掘したり、ドール服作りに便利だと紹介されているものを買ったり。

Twitterもドール服用に開設して、「いいね」やリプライをもらうのも新鮮な気分で、新しい趣味が見つかり、新しい知識を得たり、試行錯誤をしていると、どんよりしていた気分も晴れてきて、少し前向きな気持ちになってきました。


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