ハイちゃんがYGについて話してくれたよ

2019年12月にYGとの契約を終了し、今はAOMGと契約しているソロ歌手イ・ハイちゃんが、1theKの「本人登板」(アーティストがエゴサして色々話すコンテンツ)でYGについて語ってくれました。

YGからろくに活動させてもらえなかった被害者だ…と彼女を形容するネット上の書き込みについて反論するハイちゃん。
「初めてデビューするのにたくさんの投資とプロモをしてもらいました。歌手一人一人に集中して完璧なプロモの準備をしようとすると2ヶ月はかかるので、そうなると1年にカムバできる歌手は5人になってしまうんです。」

こんなに実力があるのにヤンサは何してたんだ、というコメントに対しても
「なるべくクオリティの高いアルバムを作ろうとしてくれて、少し時間がかかってしまったのだと思います。韓国で最も曲作りの上手い方たちが参加してくださいましたから」

「私は自分を被害者だなんて思ってないし、かわいそうな目で見ないでください笑」とのこと。ファンがいたずらにアーティストと事務所の対立や不仲を邪推するのは、あんまり良いことじゃないんでしょうね。推し可愛さのあまり待遇に同情したくなる気持ちもわかるけど、それがアーティスト本人にとって心外な場合だってある、んでしょう。

「今の私があるのは最初のスタートが良かったから。たとえどこに行っても、私自身がちゃんとすることが一番大事です」

なんとなく、アーティストにとって契約終了した事務所の話ってNGなのかなって勝手に思っちゃってたから、こうやって濁さずはっきり話してくれるのは嬉しいですね。


ハイチャニョク、タブロハイ、ハイジェニのエピソードもあるぞ

「チャニョクくん最近おかっぱヘアなので髪の毛切ってあげたいです」

「EPIK HIGH『춥다(寒い)』のレコーディングの時、タブロオッパに『いくつ?』って聞かれて17歳ですって答えたら、『学校行く時寒いでしょ?それを思い出して歌えばいいんだよ』って言われました笑」

「Specialの当時(2013年)、ジェニさんはまだ練習生でした。すごく良かったので『どなたがフィーチャリングしてくださったんですか?』と尋ねたら『これからデビューするすごい人』と教えられました」


今年の7月に公開、AOMG契約後初めてのカムバとなったHOLOも良い曲です。
MAMA2020が今投票受付中ですが、私はベストヒップホップ&アーバンミュージック部門でHOLOに投票してます。あ、もし男性新人賞部門空いてたらTREASUREに一票くださると嬉しいです。


でもハイちゃんの曲で一番好きなのはやっぱりNO ONEです

サビの異国情緒ある独特な雰囲気がクセになる。
孤独から抜け出したくて、誰かここから連れ出してほしくて、まだ見ぬその存在を求めて手を伸ばす。MVではハイちゃんとハンビンくん、一度も同じシーンに映らないんですよね。部屋でひとり夜を過ごすハイちゃんが、ふとクローゼットの奥の異世界に足を踏み入れて、双眼鏡を覗いた先には小さな星にひとり「誰かいないの」と呼びかけるハンビンくん。孤独が嫌で、寂しくて、だけど頼るべき特定の相手がいるわけでもなくて。ただ宙に向かって虚しく手を伸ばすだけ。ハイちゃんとハンビンくんがそれぞれお互いの求める運命の相手なのかどうかはわからない。ただ存在だけを示唆するような、この「交わらない共演」の妙が幻想的でとても好き。

ちょうどこの曲の活動真っ最中にハンビンくん辞めちゃうんですよね。しょうがないけど、とんでもないバッドタイミング。先週までハンビンくんと一緒に立っていた人気歌謡のステージも、この週はハイちゃん1人で臨むことになりました。ここで1位をとるのがまたなんとも。急遽修正されたであろうハンビンくん無しverのパフォーマンスに対応するのも、淡々と感謝のコメントを述べるのもさすがプロフェッショナルだけど、やっぱり心から喜んでいるようにはとても見えなくてつらい。

個人的に、ハンビンくんが去ってしまったというドラマが付与され、孤独を嘆くこの曲に、図らずもより深みを見出だしてしまったのは皮肉な話。歌詞の "I don't wanna be alone anymore." が別の意味を持って響いてくる。NO ONEは、二重の意味でビンハイのシンボルなんだなって。私もハンビンくんは大好きだけど、この曲を味わうにあたって彼の不在を良いように解釈している気がして少し罪悪感に駆られる。けれどその葛藤も含めて、心揺さぶられるこの曲が好き。ビンハイ結ばれてほしかったな……

何はともあれ、ハイちゃんがこれからも新天地でどんどん活躍できることを願います

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