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お店を移る、という事⑦

お久しぶりです。
誕生日前後というのは色々とありますね。
ちょっとお休みさせて頂いておりました。
久しぶりの連絡が増えて、わさわさ(^o^三^o^)あわあわしているうちに時が流れていました。
ようやく少し落ち着いたので、また更新していきます🔥

表現をしきる、という事

特にこのアーティスティックなレストランで働いている時にとても打ち込んでいたものがあります。
それが、カクテルの大会でした。
もうまさに没頭、と言ってもいいくらい打ち込んでいましたね。
この時の私は、カクテルの大会が私の人生を変えるものだと心の底から信じて打ち込んでいました。
そして実際に、人生を変えてくれたのです。

カクテルの大会は大きく分けて3つに分かれます。

  1. クラシック

  2. フレア

  3. ミクソロジー

主にこの3つに分かれています。
①のクラシックはその名の通り、伝統的なスタイルを重んじているタイプで、剣道や柔道、空手の型のような部分があります。また、バーテンダーの協会に所属している必要もあります。
②のフレアは以前の私の記事にも出てきたフレアバーテンダーの大会で、カクテルの味はもちろん、その技の技術を競い合うアスリートのような大会です。
そして③、ミクソロジーの大会です。
主に【メーカーコンペ】と呼ばれるお酒の会社が主催の大会に多く見られ、使用するお酒やテーマを元に自由にカクテルを創作し、本番ではプレゼンテーションをしながらカクテルを作ります。

私は主に③にチャレンジしていました。
理由は2つ。
協会に所属していなかった野良バーテンダーだった事と、憧れていた先輩たちが優勝したりしていたのが③だったからです。

初めての大会は前回少し触れた八戸の大会です。
カクテルの出来からプレゼンの出来、それから技術…何を取ってみても未熟の極み!笑
今も十分とは言えませんが、それにしても…な出来でステージに立っていましたね…なんだあの勇気…笑

けれど、その時の私ができることはやり切りました。
だからこそ未熟なことを素直に理解し、素直に教えを乞う事が出来たのでした。

そして素直に教えを乞うて、学びを得た私。
そのまま連続で大きな大会に残り、有難いことにあっという間に多くの方に知っていただけるようになりました。

その後の職場でもチャレンジし続け、今日に至るまで一度も優勝することは出来ずにいます。
でも、全部の大会でやり切ったし、表現しきったなと実感しています。
もちろん負ければ悔しいし、人前で大声で泣いたこともありましたが…反省はあれど悔いはない。
味の構成、プレゼンの構成、技術、何もかもが下手くそだった私が一気に成長できたのは
【どんなに下手くそだろうと、表現しきって現状の自分を知ったから】
だと思います。

安西先生も言っていましたね。

下手糞の  上級者への  道のりは  己が下手さ  を知りて一歩目
SLAM DUNK22巻より

本当にその通りです。
理想と現実の差に認めたくない気持ちはとてもよくわかります。
でも現状の自分を知らない事には、効果的に努力する事はおろか、自分の強みを理解する事すら出来ないのです。
他者に対する見栄や負けず嫌いは今すぐ捨てて、自分と向き合いましょう。
あえて敵と呼ぶのならば、それは自分自身の中にしかいません。

私が優勝出来なかったのは、自分と向き合う事が足りなかったからだろうな、と今なら思います。
もしもまたなにかの大会に挑戦させていただけるなら…あの時よりもしっかり自分と向き合い、心を震わせるような物を作りたいですね。

さて、こんなにも色々あったアーティスティックなレストランを去り、外資系のホテル、メキシカンレストランへとステージを変えていくのですが…
それはまた次回。
ではまた*˙︶˙*)ノ"

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