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【プロジェクトフィルターS】ぶくぶくが出る排出口の位置。水面より上?下?

プロジェクトフィルターSは、エアーポンプで循環させる底面フィルターです。
低床でろ過され、汲み上げられた水(泡)は、扇型をした排出口から水槽内に戻ります。

この「ぶくぶく」が出る扇型の排出口の位置は、パイプを上下することで高さを変えられるんですよ。
とはいえ、どこの位置が良かったり決まりがあったりするのでしょうか。

具体的には、この3パターンがあると思います
・水面と同じ
・水面より下
・水面より上

本記事では、プロジェクトフィルターSの吐出口の位置(3パターン)について解説をします。

どこの位置が良いのか気になってた人は、参考にしてくださいね。

プロジェクトフィルターSとは

エアーポンプと接続して使う底面フィルターです。

扇型の排出口からは、ぶくぶく(泡)が発生します。
ぶくぶく(泡)の中身は空気。空気は水より軽いため、泡が水を引っ張ていく、という仕組みで循環をします。浮力を利用する感じでしょうか。

使い方は、下駄のような形をした格子状の底面板を水槽の底に設置します。底面板の上から、ソイルもしくは砂利をかぶせます。砂利の厚さは5cmを目安にしましょう。
カルキを抜いた水を注ぎ、エアーポンプの電源を入れます。扇型の排出口から泡が出ているのを確認できれば、セットは完了です。

参考記事

水面と同じ場合

排出口が水面と同じ状態

理想的な排出口の位置になります。
パイプの高さがあるということは、空気が上がっていく間隔も伸びます。
つまり、長い分だけビヨーンと引っぱり上げる力が働くことになるのですよ(揚力が強い)。

排出口と水面が同じ場合は、下記の効果を最大限にできます。
・エアリフト効果(循環)
・エアレーション効果(酸素供給)
・水温の隔たりを無くす(一定にする)

なぜかというと、引っぱる力が強いため、水流がしっかりとできるからです。
手を入れると熱いお風呂の水も、かき混ぜると適温になってきますよね。水流があると温度の隔たりも無くせるし、溶け込んだ酸素も行き渡るようになります。

・低床内にも酸素が届く
アンモニアを酸化させるバクテリアにも、満遍なく酸素を供給できます。ろ過効力も高められる位置といえるでしょう。

・水面と同じ場合のデメリット
水位が減ってきたらすぐに水を足すことです。
水位が減ってくると排出口は、水面より上にある状態になりますよね。
もしこのとき、エアーポンプの排出量が弱くなっていたら、排出口まで泡が届きません。循環ができなくなり、生き物たちが酸欠になってしまうのですよ。

ですので、水位が減ってきたらすぐに水を足すようにしましょう。

水面より下の場合

排出口が水面より下にある状態

お店では、水面より下をおすすめしております。

お水はしっかりと循環できるし、水位を低く保つこともできるからです。泡が出ているのも確認しやすいし、酸欠の心配もありません。

写真は伸縮するパイプを伸ばしていない状態(デフォルトのまま)です。
パイプの中を通り、空気が上がっていく間隔は、ちょっと短くなるので流量が落ちます。そのため、水流を嫌う「めだか」などには、適した位置となりますよ。

とはいえ、

高さのある水槽で、パイプを伸ばしていないパターン

ここまで低いと、「ぶくぶくをしているだけ」の状態とあまり変わらなくなってしまいます。

ですので、お店では水面よりちょっと下をおすすめしておりますよ。

水面より上の場合

排出口が水面より上にある状態

おすすめできない位置です。

水の重力で空気が上がっていけず、流量もおちてしまうからです。
エアーポンプの排出量が弱ければ、排出口まで泡が届かなくなります。循環ができてないから、水槽の生き物たちは酸欠になってしまうのですよ。

泡が出てくるプラストーンは消耗品です。目詰まりを起こしていると排出量は、ガクンと減ります。
排出口が水面より上で、ぶくぶくの泡が出てこない状態になってしまえば、それは死活問題なのですよ。

だから水面より上の位置は、おすすめできません。

まとめ 【排出口の位置】

・水面と同じ場合

下記の効果を最大限にできます。
・エアリフト(循環)
・エアレーション効果(酸素供給)
・水温の隔たりを無くす(一定にする)

・水面より下の場合

お店でおすすめしている位置です。
・お水はしっかりと循環できる
・泡が出ているか、確認しやすい
・酸欠を招く心配もない

・水面より上の場合

おすすめできない位置です。
・水の重力で流量が落ちる
・循環ができないと、酸欠を招く

今回の記事は、以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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