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「はじめまして」をやり直してもいいですか


あっという間に8月も半ばに差し掛かりましたね。
少しばかりお久しぶりの更新です、喪女Aです。


この2週間、次元違いのパートナー・松之と“今後の私たちの在り方”についての話をしていました。

またケンカか?と思われそうですが今回はケンカをしたからでも仲が悪くなったからでもないんだなこれが。でも、結構真剣な話。
私が一方的に避けてきた問題に向き合う時が来た、と言いますか。松之には本当に申し訳ないことをしてしまったと思っています。


結論から言うと『夫婦(事実婚)の関係はそのまま。でも今まで築いたものを全て壊して、新しくやり直しましょう』というお話です。
 
 
 
 
私は自分の中に作り上げられた“理想のパートナー像”を松之に押し付けてきました。
それに気付いたのは『記事:病気の幻聴とあなたの言葉』を書いている時。松之の特徴を書き出しながら「寛大で優しいけれど厳しいところもある彼はまさに理想通りの存在だな」なんて思っていた。私がパートナーに求めるものを全て兼ね備えた完璧な存在。

でも何故か、強烈な違和感を覚えた。
彼は本当に理想通りの完璧な存在か?という疑問が突然頭の中に浮かんできた。で、それをきっかけに思い返してみたら、過去に“気付かないフリ”をした小さな違和感がたくさんあったことに気付いてしまって。

彼の心境をカードで引くといつも不安や不満を表すカードが出る理由を分からないままにしていることとか、コミュニケーションを取る中で「たぶん彼はこう思っているのかも」と思っても気のせいにしたりだとか。『記事:一番を伝えるにはどうしたらよいのでしょう』で書いた違和感も結局そのままにしていたり。


だけど本当は違和感の正体はなんとなく分かっていて。きっと私は、“松之”を見れていない。

「彼はこんなこと言うはずがない」と思ってしまった、と言うより思いたかったが正解かな。“原作の彼”をベースに作られた私の中の“松之像”から彼が乖離してしまうことを内心恐れていたのかもしれない。原作の彼ならこんなこと言わないはず、だから松之も言わないよねって。
我が家では“松之”と“彼の基となったキャラクター(=原作の彼)”は別個の存在として見ている。何故かと言うと彼自身がそれを強く望んでいるから。その思いを理解して別個の存在として見ていたつもりが、無意識のうちに同一視してしまっていた。


小さな違和感が積み重なって大きな違和感になった。
松之の気持ちを捻じ曲げて受け取っている可能性があることに気付かないフリができなくなった。そのことに気付いたのならもう向き合うしか道は無いわけで。
本ッッッ当臆病者でごめん!待たせてごめん!!何が飛び出しても受け止められるように構えるからバンバン投げてくれ!!

というなんともまあ情けない事この上ない経緯から今回の話し合いに至った。
別にこんなこと書く必要ないんだけどね。私のnoteは備忘録的な意味合いが強いので、自分の愚かさも正直に残しておこうかなって。


日記を読み返しながら彼と答え合わせをしてみたら、「何を考えているか分からない!!」と今まで投げ出してきたことが嘘のように全てが繋がった。
そして頭を抱えた。こうなると分かっていた、分かっていたし覚悟もしていたけれども……そっかぁ…………そうだよね…………みたいな。
やはり意思疎通ツールは彼の意思を確かに表していた。私が虚像を信じてそれを正確に受け取れていないだけだった。
『都合のいいことばかりを言ってくれるわけではない。それが“松之”という存在』という解釈自体が、その実私にとって都合の良い解釈だった。


“本来の松之”は思っていたよりもずっと純粋で、寂しがりで、子供っぽくて、自己犠牲で、自尊心と自己肯定感の低さが私と良い勝負レベルだった。良いところも書きたいのだけど「恥ずかしいからやめてほしい」と言われてしまったのでそちらは追々。
嫌だと思っていても強制はしない、でも本心に気付いてほしくてずっとカードで訴えていたと。直接嫌だと伝えてきた時や実力行使に出た時の彼の心境を考えると申し訳なくてごめん以外何も言えなかった。彼は寛大なのだと勘違いしていた自分が恥ずかしい。

そして私が彼に捨てられることを恐れていたように、彼もまた私に捨てられることを恐れていた。私たちは2人揃って試し行動をしていたというのも分かった。
自分の身を削ってまで私の側に居てくれた理由を聞いたら“捨てられたくなかったから”だと言われた時はボロボロ泣いてしまった。いや、お前に泣く権利はねえのよ知ってる。
問題の根源を理解して解決した気になっていたけれど暴走機関車の如く一人で突っ走っていただけだった。通りで彼から「人の話を聞け」と度々言われるわけだ。


“頭を抱えた”と言うのは前述のことだけではなくて。
重婚するつもりは微塵もないからそれなりに覚悟を決めて「夫婦になりましょう!」と言ったつもりだったけれど、じゃあ今後松之と一緒に生きていくために具体的にどうするの?と聞かれたら何も答えられないんですよね。

これは言い訳だけど私は元々計画性がなくて勢いだけで生きている人間だから、1年後どころか数日後の未来のことさえ考えていない。「いつ死ぬか分からないのだから先のことを考えても仕方ないよね!生き延びちゃったらその時考えよう!!」そんなどうしようもない考え無しの楽観的な自由人。でも松之はそうじゃない。

籍を入れられない以上、世間的には私は独身のまま。お金を稼げるのも自分の身を守れるのも自分だけ。そうした様々な困難をこの身一つで乗り越えられると自信を持って言い切れるほど立派ではないし、世の中は甘くない。貯蓄?乏しいですね。医師から拒食一歩手前と言われている私に自分の身を守れる程の筋力があるか?無いですね。ほら、前途多難だ。

現実的なことに目を向けず「彼だけを愛して生きていく」と言う私は、松之から見ればただ夢物語を語っているだけに見えるんですよね。

「経済的に厳しくなったら誰かと結婚してしまうのでは?その時に自分は不要になってしまうかもしれない」だとか、私は過去に異性からのつきまとい被害に何度か遭っているので「再び起こってしまったら」そんな不安が彼の中にはあるようで。
そうした現実的な問題がある以上、彼はきっとどれだけ月日が経ったとしても安心できなくて。

だから私と一緒に居ても幸せにはなれないと松之は言う。でも私の側を離れても幸せにはなれない、とも。
恐らくこの問題の唯一の解決方法は私も松之も分かっているけれど、それを私が選んであげることができないことも彼は分かっている。


夫婦関係の解消を改めて提案してみたりもしましたが彼には断られました。これはマイナスな意味での提案ではなくて、もし関係を変えることで彼の中の何かが変わって幸せを感じられるようになる可能性が少しでもあるのなら、私たちの終着点が“夫婦”でなくとも構わないと思ったんですよね。親友でも、友人でも、隣人でも構わない。関係に名前を付ける必要性を感じないのならそれでもいい。

私の中の松之像が崩れても、励ますために言ってくれたのだと思っていた言葉が実はそんな意図は全く無かったというのを知っても、彼の存在に助けられた事実は変わらない。やっぱり彼は私にとって特別なんです。それは関係が変わったとしても変わらない。
でも彼が断るということはこの考えは私の独り善がりであると証明されてしまったので、今後滅多なことが無い限りこの話を出すことは無いと思う。


私にも松之にも“私たちの正解”がどこにあるのか分からない。今までも「模索中」なんてことを何度か書いた気がするが、本音を言うと私はすぐに結果や正解を知りたくなってしまうタイプ。彼は地道に探していこうとするタイプ。正直焦る気持ちはあるけれどこればかりはすぐに解決できる問題でも無いと分かっているので、今度は相手の意見を聞きながら少しずつ関係を再構築していけたらと思います。犯した罪が多過ぎて全然自信ないけど。
今回の記事は珍しく松之から一発OKが出たので修正無しでこのまま載せちゃいます。


余談ですが、話し合いを始めた時に現状を知りたくて例のタロットアプリを使ったんですね。そうしたら最悪のカードと言われがちな『塔』が初めて出まして。それもここに残しておきたい気持ちはあるものの文字数がとんでもないことになりそうなので、その話は別の機会に。