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【WBC】準々決勝②見どころ

準々決勝②はついに日本が登場!

激戦のプールAを二位で通過したイタリアと対戦します。

どのような結果が予測されるか?まずは、これまでのチーム成績を比較します。

打撃

ほぼすべての項目で日本が上回っています。相手も打席数も異なるため一概に言えませんが、イタリアが上回っているのは三塁打数と三振数程度で、その他の項目は全て日本が上です。

OPS 日本: 1.001 イタリア: .736
打率 日本: .326 イタリア: .283
HR 日本: 4 イタリア: 0
盗塁 日本: 7 イタリア:  3

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/team

投球

打撃ほどではないものの、こちらも日本がほぼ全面で上回っています。イタリアも防御率が全体7位(暫定)と悪くないのですが、日本の投球成績は突き抜けてトップの状態であり、比べるのは酷。ただ、ゴロアウトと併殺では日本を上回るといった特長もあるため、一戦勝負であれば日本をそれなりに抑える可能性もあります。

防御率 日本: 1.50 イタリア: 3.75
WHIP 日本: 0.61 イタリア: 1.42
奪三振率 日本: 13.50 イタリア: 6.50
K/BB 日本: 13.50 イタリア: 2.00
ゴロアウト 日本: 29 イタリア: 45
ダブルプレー 日本:1 イタリア: 6 

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/team/pitching?sortState=asc

注目選手

次に注目すべき選手をあげてみます。

日本

日本については、野手の展望は相対的に明るいと言えます。打数順に並べても、スタメンクラスの選手はほぼ好調であり、適切な打順を組めさえすれば、イタリア相手に沈黙する可能性は低いでしょう。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/japan/at-bats

投手についても、大谷投手、ダルビッシュ投手の登板は決定的で、少なく見積もっても二人で6回は消費すると考えれば、後は奪三振率の高い投手を、相手の右左相性に合わせて投入すれば十分だと考えます。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/pitching/japan

イタリア

では、イタリアはどうか?
相対する日本が注意すべき、勝敗のカギを握る野手を紹介します。

Sal Frelick (サル・フレリック) LF

https://www.milb.com/player/sal-frelick-686217

コメント:
ブルワーズの未来を背負うプロスペクト。今大会は一番起用で 打率 .389 OPS .977 と好調。コンタクト力に長け、二塁打も3本と長打力もみせており、核弾頭としての働きが期待されます。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/italy/doubles

Nicky Lopez (ニッキー・ロペス) 3B

https://www.mlb.com/player/nicky-lopez-670032

コメント:
所属のロイヤルズではUTな役回りも、大会中はここまで 16打数で打率 .500 OPS 1.217 と絶好調。打点も7とプールA通過の立役者。他の打者が乗り切れていない現状、上述のフレリックとロペスでクイック点を取る事が、勝つための最低要件と考えます。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/italy/doubles

Vinnie Pasquantino (ビニー・パスカンティーノ) 1B

https://www.mlb.com/player/vinnie-pasquantino-686469

コメント:
昨年ブレイクし、所属のロイヤルズでは主軸を任される。規定未到達ながらもトラッキングデータも上々で三振も少なく、代表でも活躍が期待されましたがここまで6三振と大ブレーキ。らしくない見逃し三振も多く、コンディションは上がっていません。裏を返せば、彼の復調が勝負を大きく左右すると言えるでしょう。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/italy/doubles

日本に死角は無いのか?

はい、ここまでのデータから、普通に考えれば日本の勝利は固く、大勝が予想されます。

ただし、何が起こるかわからないのが短期戦。日本の抱える不安要素もあげてみたいと思います。

不安要素①大谷翔平の投球

大谷翔平という投手は160キロの直球とスプリットという印象が強いかと思いますが、実は日によって投球配分を大きく変える投手でもあります。

ある時は直球を五割以上でスプリットを決め球に、ある日は直球を三割程度に減らしてスライダー中心に、ある日は直球とカッターの配分がイーブンでスプリットでカウントを取る、と、日によって全く違う投手になるのです。

これは相手によって変更している部分というより、自身がその日調子の良いボール(ピッチバリュー)を選択しているフシがありそうです。

また、崩れる日は試合内の特定の回にランナーを多く出す傾向も出ています。

仮に、しっくりするボールを探しているうちに崩れる回が来てしまい、その時に適切な継投ができなければ…という可能性は頭に入れておいていいかもしれません。

不安要素②ゴロボーラーへの対策

日本がゴロボーラーを当てられて打線が沈黙することは珍しくなく、2017年準決勝のアメリカ戦でロアークに苦戦、今大会でも中国に苦戦したことは記憶に新しいところ。

大会途中の為、暫定的ではあるものの、参加国中二番目にグラウンドアウトを稼いだイタリアに、部分的にでも苦戦する可能性は想定しておくべきでしょう。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/team/pitching/ground-out?expanded=true

とはいっても、これくらいかと思います。
あとは、上でも挙げた、本来パワーピッチャーにも力負けしないパスカンティーノがバカハマりする、くらいでしょうか。

最後に

本命国ドミニカ共和国が敗退し、アメリカも二位通過以下になりそうな今、優勝最右翼と言っても過言ではない日本が勝つのか、はたまた一戦必勝の妙を用いてイタリアがアップセットを起こせるのか。

見どころを示唆する素材となれば幸いです。

引き続きWBCを楽しんでまいりましょう!!

追記:
イタリアについては1/4さんが詳しくまとめられておりますので、以下の記事も是非🤌🇮🇹


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