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【COL】 Randal Grichuk と C.J. Cron を LAA へ放出

はい、余は満足です。

トレードの中身は見ての通りですので、総評とそれぞれの選手について触れたいと思います。


総評

個人的にはかなり満足です。PJを放出した際にも触れましたが、「非コンテンダーがリリーフか余剰戦力を売れたら原則勝ち」ですから。この場合、売れた=MLB未デビューをもらえる事ですので、今回も大成功と言っていいでしょう。

The Athletic の評価も Win-Win とする書き方が多い中、評価者全員 COL の方が得が大きいだろうというグレードを付けています。

個人的好みを言うなら、二人のサラリーを全部、あるいは片方負担してでも対価の質を上げたかったですが、今現在の LAA ファームの評価は高くなく、また、相手から見ても二人が余剰戦力なのはバレていたでしょうから、この二人で引き出せる最大限の対価だったのだろうと理解しています。そう考えると、今回の COL ➡️ LAA への 2M 送金は至極妥当な額と言えるでしょう。

Randal Grichuk について

TORが年俸半分負担の形で放出してきた外野手。つまりCOLにとっては、在野の価格に毛の生えた程度のサラリー(4.3M)で、経験豊富な外野手を手に入れた事になり、以前にも触れた通りいい補強でした。ただ実際使うと、打球がグングン伸びるクアーズ・フィールドにおいては、その守備範囲は物足りず、指標上もマイナスと、使い勝手が難しい側面もありました。それでも、昨年目立たなかった打撃面は大きく改良し、今ではOPSキャリアハイペースの .869 と好調を維持。去年までは売るに売れない成績でしたが、Ward が不運にも 60 IL に入る LAA にとってはフィットする選手となるでしょう。

C.J. Cron について

いやー、率直にいって「よく売れたな」と。以前に触れましたが、彼はエンゼルスの不幸な事件に端を発して明るみになったスキャンダルで、危険薬物服用経験者としてリークされていましたし、筆者的には対価を PTBNL にしてでも即刻売るべきだ、という考えでした。

成績の上でも、2021年の輝きはもう無く、クアーズの力を使ってもOPS.8に乗らない1B専、という苦しい扱いでしたから、放出できた事は大変喜ばしいです。

Jake Madden について

昨年ドラフトされたばかりの21歳右腕。持ち球は94-7の直球、85-7の縦スライダーが軸で、90前後のチェンジアップも使えます。ただ、スラとチェンジを高いレベルで両立できる投手は(右に関しては)少なく、Aで先発するも与四球の高さが目立つところ。球種含めまだまだ改良は必要ですが、最大外旋位が深く、アングルが高めなのにホップするかのようなストレートは魅力的ですし、時間をかけてモノにしたいですね。ロールモデルは Logan Gilbert 辺りか。

Mason Albright について

21年にドラフトされた高校生左腕で若干20歳。ドラフト時はコマンドとカーブボールに定評がありましたが、現在はスイーパー寄りのスライダーも習得し、更に投球の幅が拡がったよう。Aで先発しK/BB 4.3とコマンドの良さも光っており、先発として十分な将来性を魅せています。ただ直球は90程度と、左腕であることを踏まえても厚みが足りないのが今後の課題。ロールモデルとしては、他の軟投派左腕にないカーブを活かす意味でも Max Fried を標榜したいところ。


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