奈々の夢が叶わず涙する2
silent 第6話「音のない世界は悲しい世界じゃない。」から第7話「自分にだけ飛んでくるまっすぐな言葉」
脚本:生方美久 演出:髙野舞(第6話)、品田俊介(第7話) プロデュース:村瀬健
生まれつき耳が聞こえない奈々(演じるのは夏帆さん)、想と電話で話し普通の恋人同士になりたい、第6話ではそんな夢をみます。そして、叶わない現実を第6話のエンディングと第7話冒頭で、丁寧なカットを積み重ねて描いています。
第6話では、奈々が偶然道路の反対側に想を見つけるも紬と待ち合わせだったシーン、奈々が憧れの青い小さな鞄を見つけるシーン、そして想と待ち合わせで電話をする夢を見るシーンと続きます。
奈々は紬に想との夢の話をしますが、感極まってカフェを出ていきます。第6話のエンディングは奈々が泣きながら歩くシーンから始まり、図書館での想との思い出を挟み込み町を歩くカットになります。エンディング曲Official髭男dismのSubtitleは図書館で奈々の笑顔のカットから始まります。
シーン 第6話エンディング 山手通り代々木八幡駅西側(昼)
カット01 奈々BS
奈々、泣きながら歩く ポケットからスマホを取り出し周りを見る
奈々のスマホに電話がかかってくるのですが、視聴者的にはまだよくわかりません。多分、奈々も同じで想からの電話に戸惑います。泣きから戸惑いまでの表情の変化をワンカットで表現しています。演者の表情の変化でカット割しないは鉄則です。
カット02 想FS
想、道路を挟んだ歩道で奈々を見ている 手にはスマホ
カット03 交差点ルーズ
想、交差点を走って渡る
短いカットですが、想の移動感を出すのには絶対に必要なカットです。
カット04 奈々BS
奈々、走ってきた想を見る
駆け寄る想を見る奈々のカットですが、交差点を渡る想をワンカットにすると時間がかかるので、このカットは時間を飛ばすための役割も兼ねていると思います。
カット05 想ルーズフォロー
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