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修斗の中止と青木真也の近況。青木真也だって恐怖を感じるんだ。一通り感じて、予想して突っ走る。

オリンピックの延期決定で潮目が変わったようで、今週末は外出自粛要請(自粛を要請って意味がわからないけど)が出て、格闘技イベントは無観客試合か中止となった模様です。

先週のK-1がうっかり元気に開催した上、満点を超える神興行で、世間様からは叩かれつつも、K-1の名が全国ニュースで知れ渡り、小池百合子知事の口から「K-1」の名が出るってこれはこれですごいことだと思います。

僕は前回の記事で書いたように中止できたら中止が望ましいけれども、経営判断として決行するのもそれはそれで選択として正しいと思っています。あとは選手としては試合があるに越したことはないし、決行してくれるのは本当にありがたい話です。

明日開催されるクラッシュは無観客試合になったようなのですが、決行しているわけです。それでも小池百合子知事に「感謝してる」と言わせるK-1の意地というか、なんか今回の騒動で一段上がった気がして興味深く見ています。

それはそれとして。

修斗は無観客試合から中止に。

昨日木曜日に無観客試合を発表していた修斗後楽園大会です。

大会2日前の金曜日に大会中止を発表。これは正直予想外です。

リリースを読む限りでは『選手たちの安全を守れるのか』との部分が強いとは思うのですが、それは無観客試合で十分すぎるほど解になっているようにも思うし、昨日、着地した話でもあって、すぐ納得とはならないのですが、やらないものはやらないのであって、やるのは僕ではないのでまあそれはそれとしてです。

プロ選手は言われたら闘うでしょう。現場仕事だから。

プロでこれでメシを食っているのであれば、どんな状況でも試合をするのがプロである条件だと思っています。

古い価値観なのは自覚していますが、親の死に目に会えない覚悟は持つべき仕事だし、実際に僕はそうしてやってきました。東北震災のときだって、祖母が死のうが、親父が倒れようが練習や試合を優先してきたし、それは特別なことではなく、至極当然だと思っていました。

ただそんな価値観の選手だけではなく、このタイミングでは試合に行けないと判断する選手もいるだろうし、出場選手全員がプロなわけではなく、他に仕事を持ってやっている選手もいるだろうから、それはそれで認めるくらいには大人になりました。

ただ格闘技選手で身を立てようとしている選手は何が何でも試合がしたかっただろうし、その気持ちは痛いくらいにわかるから何かできることはないかと自然と考えてしまいます。

選手の気持ちを考えると苦しくなる。

出場選手は仕方がないっていうと思うし、気丈に振る舞うことでしょう。

試合前々日まで作ってきて、試合をするだけの状況で試合がなくなった選手の気持ちは計り知れないものがあります。僕だったら発狂してしまうでしょう。

だってそれだけのものを賭けてやっているし、死ぬ気で殺す気でやっていますから。そりゃあ平静を保てる自信はないです。外見は平気な顔をしているとは思いますが、気持ちは落ちているはずです。察してあげてください。

青木プロモーション試合『清水平良』。やりたかった。

僕だってね。今回の新企画でご一緒させてもらった二人の試合を見たかったのです。

この試合への想いはこの記事をどうぞ。

二人の試合をプロモーションさせてもらって、ここからの物語を楽しみにしていたし、ここからまた上がっていけると思っていました。これは本当に楽しみだったので、残念でならないです。

清水選手にまたやりましょうと連絡すると「ドラマチックになりますね」と返信をくれました。またご一緒させてもらいたいと思っています。いい男でした。

さて僕の近況をお話ししようと思います。
僕はこの期間も元気に活動しているので、「青木は強いなー」と思う人が多いと思います。選手間でも「ここはチャンス」と前向きな姿勢を見せるようにしているし、若い選手は青木って元気だなーって思っているのではないかと思います。

ただ僕も仕事のなくなり具合は相当だし、プロレスも講演も他の仕事もなくなっているので、当然影響を受けています。世界共通のことだし、こればかりは仕方がないでしょう。

オレだって恐怖に怯える日々なんだ。

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