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バカサバイバー”、ついに発表された天心×堀口戦を斬る!


来る9月30日、さいたまスーパーアリーナでの『RIZIN』にて、
那須川天心×堀口恭司戦が行なわれることになった。
試合形式はキックルール。細かな部分は現在調整が進んでいる。
片やキックの世界王者、片やMMAの世界最高峰。
昨今の日本マット界においては久々のビッグカードと呼ばれ、
この取り組みが実現することで一定層のファンからの支持も熱い。
果たして、これを“バカサバイバー”青木真也はどう観ているのか。
……と思っていると、案の定、独自の見解が聞こえてきた。
さあ、今回も“バカサバイバー”の声に耳を傾けよう――。
(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

以下、今回の記事の一部を紹介

▪︎タイミングはこれで良かったの?
▪︎「試合内容? 技術的な話をすると…」
▪︎生き様を倒すのは生き様
▪︎「青木×五味? 優しいよね、俺」
▪︎青木×自演乙戦との差

▪︎タイミングはこれで良かったの?

――今日は『RIZIN.13』(9月30日、さいたまスーパーアリーナ)で行なわれることになった、那須川天心×堀口恭司戦についての話を聞きにきました。
青木 それですか。
――それです!
青木 あのー、僕は思うんですけど。
――ええ。
青木 そのカード、実は『RIZIN』が組みたいタイミングで組めてないんじゃないですか?
――というと?
青木 テレビ局とかチケット的なこととか、選手側や双方の関係者の思惑とか、そういうことをひっくるめて、本当に『RIZIN』が組みたいタイミングで組めていないんだとしたら、それはツラいものがありますよねー。
――そんなに違いますかねえ?
青木 やっぱりこのカードがみんなが言うようなビッグカードだったら、試合のひと月前にポロッと発表して、ポロッと実現しないでしょう。
――確かに発表から実現までの期間は短すぎるのは同意だなあ。
青木 でしょう?
――できれば今発表して、年末くらいまではどうなるのかを楽しみたい。
青木 ですよねえ。そう考えると、やっぱり実は『RIZIN』が組みたいタイミングで組めていないんだと思うんですよ。
――なるほど。
青木 それとね。
――ええ。
青木 このカード、本当はルールでもっと揉めるべきでしょう。
――あ、それはわかるなあ。
青木 結局、キックルールでやるんだとしても、グローブの大きさや、試合時間の長さ、ラウンド数……、あらゆることに双方の言い分があって、それを表に出しながら、ああでもない、こうでもないって揉めないと!
――かつて年末の風物詩だった、グレイシー一族絡みの試合のように(笑)。
青木 ですよ!
――まあ、その揉めていることを公にしながら進むことで、結果的にはプロモーションになっていきますからね。
青木 そうなんですよ。それがこれからだと短すぎるから、せっかくのカードなのにもったいないじゃないですか。
――それはあるよなー。
青木 だからちょっともったいないというか、物足りないというか。
――確かに。
青木 結局、年末に向けて、もしくは来年に向けて、『RIZIN』がテレビ局に対しての条件を引き出すための一環で、急遽決まったような風に見えちゃうんだよなー。

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