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Aokiプロジェクト始動とインディたるものの矜持。自分の好きなことで豊かに生きていく策。


新しいプロジェクトとして「Aoki プロジェクト」始動です。

僕としては「青木駅伝」を考えていたのですが、わかりにくい上に「誰も見ねえよ」となりまして、「Aoki プロジェクト」に着地しました。「青木駅伝」よかったとは思うのですが、流石に年間を通じてとなるとまた違ってきますし、「Aoki プロジェクト」でよかったと思っております。

青木真也がマッチメイクする!→青木真也が翻訳して伝わりやすくする。

この企画は青木真也がマッチメイクをするのですが、マッチメイクよりも魅力的な試合がたくさんあるはずなのに、埋もれてしまっている現状を見ていて、苦しく感じることがあったので、少しでも多くの人の記憶に残るようなことができたらいいなと思って始めた部分があります。

日本全国様々な格闘技の試合があって、好試合がたくさんあります。

格闘技が大好きだから、この価値をより多くの人に感じて欲しいと感じていました。それが「青木アワード」であり「MMA PLANET」月刊青木真也記事でした。

青木アワードは2年間やらせていただいて、選手にフォーカスして知ってもらうといった一つの役割を終えた部分があると感じていたし、ここで試合をプロモーションする企画に変えることで、現在の格闘技にあった形にできるのだろうと思いリニューアルしました。

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清水選手も平良選手も両選手共に好選手で思想信念があるはず。

清水選手は僕と同学年の36歳。先を考える時はあるだろうし、考えたときに終わりを感じて、どうしようもない恐怖に襲われることがあるのは同世代として痛いくらいにわかります。

負けられないのは皆同じだけれども、やり直しがきかなかったり、取り返しがつかないのはベテラン選手だから、1試合に賭けるものもまた変わってきます。挑戦するコストが安いのは若いときだから、格闘技に限らずではあるけど、何か挑戦しようと思ったらできるだけ早いに越したことはないです。

僕は23歳で警察官を2ヶ月で辞めて、格闘技選手に転職したけれど、それが40歳になったら話は違うし、挑戦したとしてもそれにかかるリスクが比較にならないほどにあります。

平良選手は若さからくる、怖いもの知らずの自信を話していても感じます。
彼は負けを知らないからこそ、怖さを知らないです。小さな子供が怖さを知らないから、高いところから飛び越えることができるように、カウンターを気にすることなど微塵も考えず、躊躇なく攻撃を繰り出せるだろうし、試合が楽しみで仕方がないだろうと思います。

僕もキャリア初期のときは昇っていくだけだからこそ、何も怖いものがなかったし、誰にも負けない気でいました。BJペンとやっても負けないと本気で思っていたし、GSPとやっても下から極めれると思っていました。いつからだろうか。試合が怖くなったのは。今はずっと試合が怖いし、できるのであればやりたくはないのだけど、試合の魔力に魅せられて今も格闘技選手をしています。

どうしても清水さんに感情が寄ってしまう部分もあります。それは一緒に練習する仲だからだし、同世代だからなのでしょう。自分のことにすぐ置き換えられるからこそ、清水さんに肩入れしてしまう部分があります。

観客側は自分の状況に合わせて感情移入して観てくれたらと思っています。格闘技はそう観るのが正しい見方なような気が最近はしています。強さを競い合うものだけれど物語の交錯だから物語の交錯を楽しんでほしいと思っています。

プロモーターって辛い仕事ですね。気持ちがわかった。

プロモーターはどっちが勝っても負けても複雑でしょう。どちらかが勝ったらどちらかが負けるから、プロモーターの気持ちはいつも複雑なのだと思います。僕は経験したことがないし、この程度の関わりでこれなのだから、プロモーターの方々の気持ちは想像を絶する部分はあります。

案外慣れたり、仕事として割り切っていたりするのかもしれないけれども。人を好きになって向き合ってしまったら、これは相当に辛い仕事のような気がしています。これは僕も試合が終わったあとにどう感じるのかはわからないのですが。

そこで思うのはK-1の鎖国することで、自分たちの井の中を創って、その中で回していくシステムは負けた選手がカムバックしやすいし、K-1運営の宮田さんや中村Pは選手のことが大好きな人間味ある人達なんだろうなと思います。彼らは選手を大事に思っているからこそ、あの国なのか、村なのか、集落なのかを創ったのだろうし、理解できるからこそ共感しています。

フィニッシュボーナスを創設。青木は動きました。

判定勝ちではなく、フィニッシュを目指して闘ってほしいとの想いがあります。それは1月に修斗の試合を見たときに、勝負が掛かっているのは理解できるけれどももう少し行ってほしいし、フィニッシュできることがプロでやっていく上で大切なことだと僕は感じているからです。

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僕が評価されるのはフィニッシュがあるからだと思っているし、全て判定だったとしたら、今の立ち位置はないと思っています。そのくらいにフィニッシュできることは大切だし、フィニッシュの重要性を伝えたいのです。

綺麗事ではなく、実際に勝ち方がいい選手は重宝される。よく覚えておくといい。

少しばかりのボーナスを出せないかと企画の段階で話していました。最初は勝者だったのですが、フィニッシュできる選手になってほしいの想いがあってフィニッシュボーナスとなりました。

予算もあるし、ドカンと出すことは難しいのですが、少しでも想いが伝わる金額を出せたらいいなと思いまして、青木も少し動きました。僕の友人の鬼澤ドクターさいたま杏クリニック「少しばかり協力してくれないか」と病院のある狭山市まで行ってきました。

「そんくらいで青木真也がいちいちくるんじゃないよ!」と快諾してくれて、さいたま杏クリニックとabemaTVからフィニッシュボーナスが出ます。ガンガン行って取っていってください。こういうときに思想信念に共感してくれる仲間がいるのは嬉しいです。この想いに共感したらフィニッシュボーナスに参戦してください。お待ちしています。

たくさんの方々の協力で形になりました。感謝です。

たくさんの方々の協力で形にすることができました。ありがとうございます。

当日はabemaTVで会場で思いっきり楽しんでくれたらと思っていますし、選手達は互いの思想信念をぶつけ合って削りあってくれると思っております。コツコツとやっていきましょう!

まあそれはそれとして。

番組の中で「格闘技をメジャーにはダメ」、「1万円払ってくれる人を100人−200人集めた方がいい」、「インディーたるものの矜持」と最後に語っています。この言葉だけを並べるとイマイチわからない方がいるとは思うし、まず見出しになることを話す青木流の話し方なので、半分本意ではないけれども説明していきます。

これは今後、格闘技選手が生きていく上で重要になってくると思うし、那須川天心堀口恭司ほどの才能があると自分で思えれるのであればいらないのだろうけれども、割と大切なことになってくると思います。

メジャーになってもジャンルが食わしてくれる訳でもない。そもそもメジャーなど日本にほとんどない。

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