狂気を纏う方法。

狂気がある選手が好きだし、僕も狂気のある選手に憧れて、憧れを今も追い求めています。僕が好きな選手は皆が狂気を持っていて、物事に懸ける熱量に圧倒されるし、その熱量を持ってこその「プロ格闘技選手」だと思っています。

大会に出て格闘技の試合をするくらいだから、皆それなりに情熱を持っていて、個々の人生の中での優先順位も上位に持ってきているとは思うのだけれども、「お前の優先順位や一生懸命はこんなもんかよ」と思うことは多々あります。

それもあって、僕は人と関わることに慎重になるし、警戒もしています。一生懸命やるというのであれば、それなりの情熱の温度と形を求めるし、それがなければ「舐めんじゃねえよ」となって、相手を詰めてしまうから、人間関係も崩します。一生懸命やるってオレと向き合うなら、オレはお前を殺す気、潰す気で向き合うから、お前も同じ気持ちで向き合えよって思うし、その気持ちがあってこそ「プロ」でしょうと僕は思っています。

狂気を持つこと。ヨカタでいないこと。

これが人生で考えたときに必ずしも正解だとは思わないけれど、狂気を持つことで表現は一段上に上がると思うし、表現者であるのであれば、「普通」の生活を求めるなんて都合が良すぎると思うのです。格闘技もやりたいけど、リスクを背負いたくないし、飯もそれなりに食いたいなんて、甘くないし甘いものであってほしくもないです。いい部分だけもらいたいと考える恥ずかしい人種が増えたことが、格闘技を素人のやるものにしてしまった気がします。

狂気の持ち方の簡単な方法の説明書を書いていきますか。

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