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格闘技はPDCAが回し難い話。


4月29日の試合から1か月が経ちました。
1か月の間も変わらずに活動していました。試合後だからと変わることない日常を過ごしています。練習量を多くするよりもコンスタントにやり続けるほうが成果を得やすいのではないかとこれまでの競技生活を通じて感じています。失意泰然 得意淡然であります。

試合から1か月。九州へのプロレス遠征からの帰京しました。
当初のスケジュールでは29日に四国中央市で「チャクリキ」、30日に「DDT熊本大会」だったのですが、緊急事態宣言のおかげでチャクリキが中止。熊本大会だけになった形です。地方遠征が定期的に入るのはリラックスにもなるのでありがたい限りです。

プロレスをやり始めたのが2015年の2月。デビューして6年が経っています。
純粋なプロレスラーと比較して、格闘技と兼業で経験が少ない部分はありつつも6年間のプロレスキャリアです。経験で劣るのは如何ともし難いです。考えて学んでどうにかなる試合数の違いでないから。(レスラーは月に10試合だが僕は2-4試合だ。)

プロレスも格闘技も経験が大きな割合を占めます。

格闘技に比べるとプロレスはPDCAを回しやすい。試合に向けた取り組みと→試合→反省→改善が試合毎にできるのはプロレスも格闘技も同じだけれど、プロレスは試合数が多いので上達の速度は格闘技の何倍も体感しやすいです。上手くいかなかった点を試合後に考えて改善していけば理屈上は腕が上がります。実際にはそう簡単な話でないのはプロレスも格闘技も共通していて、だからこそ、のめり込むし面白みがあります。

PDCAを回しやすいプロレスに比べると格闘技はPDCAを回し難い。試合数は年に2-3試合。試合と同じ練習をすることはダメージがあるので不可能です。そこにプロレスに比べてPDCAの回し難さを感じます。試合以外に試合の代替品がない上、試合数が少ないからやっていく中の上達に期待しているうちに選手寿命が終わってしまいます。

K-1では限りなく試合に近づけたスパーリングをすることで、上達させる方法が今の正解だとなっているけれど、ダメージのリスクがあるので賛否はあるし好みも分かれます。MMAの場合はオープンフィンガーグローブで殴り合うのは不可能なので、試合に近い練習は存在しません。試合の練習は試合でするしかないのです。

今日もグランドの肘打ちを練習したいけれども、練習で肘を打ち込むわけにもいかないので、どうしたら効くのかを考えていました。ミットやサンドバックで練習はしますが、試合での実戦経験がモノを言うし、僕の場合は試合で試してみようと余裕を持ってやったことはなく、いつもリスクを徹底排除して試合をするので、試合で経験を積むのはそれほど期待ができません。

油断大敵だし、僕の勝負哲学として、どんな相手にも自分の力を全力でぶつけます。手を抜いたり、技を試すなどは失礼にあたる。そもそも勝負とは余裕がなく厳しいのです。

PDCAが回し難い格闘技。その中で自分の格闘技を向上させる為にはどうしていくのか。これは練習していてもついつい緩んでしまうし、その練習で負けないことによってしまうことがあって、これではいかんと毎回軌道修正しています。

その中でどうしていくのか。少しでも上達したいのが選手心理。


これはもう考えてやっていくしかないのです。練習中にも試合だったらとイメージしてやるしかありません。ここに意識があるかどうかが差がつくポイントです。

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