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格闘技選手であることが大事であって、器用にやることが大事なのではないよって話。

試合が終わって2週間が経ちます。
何も予定がない休日は27日の日曜日が初めて。試合後初の休日でした。
試合後すぐに練習をしたり、仕事をしたり、会食をいれたりしていたので気が休まることもなく、バタバタした日々を送っていました。それはそれで充実感あるし、仕事をいただけることが嬉しいし、今あるチャンスには全てベットしておきたい気持ちで動いてしまいます。そこは自制しなければいけないし、試合が終わった選手には「休みなさい」と伝えるのに自分は休んでいない矛盾のある状態でした。

器用に何でもこなす人に見えているのか。

格闘技選手としての試合だけでなく、原稿を書く仕事を頂けたり、話す仕事だったり、そのほかの仕事ををいただけることもあって、最近は「何をしている人なの?」と言われることもあります。

器用にうまくやる人のように見えてもおかしくないし、須藤元気さんのように多彩な人のように見えるのかもしれません。それはそれでありがたくもあるのですが、僕を器用にやる人に見ているのだとしたら、本質が見えていないと感じてしまいます。そこは悔しさになったりもするし、「舐めんなよ」と感じたりもします。

2003年から16年MMAファイターをしてきて、試合数は50戦を超えて、今も好きで現役選手をやっています。自分のキャリアを見返しても何度もやめるタイミングはあったと思うし、ここまで格闘技選手としての濃度を高めなくとも適当に現場を離れて格闘技選手を装うこともできたのだと思います。

セカンドキャリアに理由をつけて選手期間中から選手の割合を減らして、上手にやろうとする選手は多いです。それ自体は否定しないけれども、僕はそれをしなかったし、いつだって練習を大切にして、格闘技のことを日々考えてやってきました。

大切なのは格闘技選手の幹がしっかりとあること

格闘技選手としての実力がしっかりとあって、その中で経験したことを持っているからこそ他ジャンルの猛者と話せるのであって、小手先の知識で話しても伝わらないし、相手に失礼になります。僕が青木さんとお話ししたいですって行ってくる大半を断るのはその理由です。何者でないのに人と話そうとしても互いに価値のない時間になってしまうと感じるのです。

そもそも自然に巡り合うものだし、それは現実でもネットでも同じだと思うんですよね。インターネットがここまで現実化してきたら、ネットで起こることはリアルでも起こるし、その逆も然りだと思うのです。

セルフプロモーションとか広さが求められるけれどもそれってどうなのよ。

セルフプロモーションが必要だとか選手も自分からプロモーションが必要だって話を僕もするし、いろんなところで叫ばれるけれども、実力がないまま、深い取り組みがないままそれをやってもどうなんだろね。プロモーションに商品が耐えられない状況は当然考えられるし、セルフプロモーションをする能力自体が徹底的に競技と向き合わない限り生まれてこないような気もするのです。いつも言ってることになるのですが、高さのない広さは迷惑なだけだし、まずは徹底的に練習をして、打ちひしがれて、高さを身に付けることが大事だと思うのです。

明日からも必死に高さを求めていきます。

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