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K-1の決行に覚悟を見て、大会の素晴らしさにK-1の底力を見た。

僕も例に漏れず、コロナウイルス自粛の関係で仕事への影響があります。

3月末講演の仕事、3、4月プロレス試合、6月の地方イベントゲストなど自粛による中止で影響を受けております。そもそも本業の格闘技の試合がどこもイベントが止まっています。(世界的にどこも中止)

フリーランスでやっていく覚悟は持ってますから、これで弱音を吐くのではなく、この中で如何に闘っていくかを考えてやっています。イベント休止で話題も少ないからこそ、このタイミング動くことで紙面を頂きやすくもなるし、チャンスはないこともないのです。収入的に厳しい状況は変わらないけれど。

3月22日K-1さいたまアリーナ開催!!

K-1開催が格闘技業界の試験紙的な意味合いがあったと思う。

3月22日にK-1がビックイベントをさいたまアリーナで開催するのが格闘技業界、プロレス業界としては一つのポイントになると思って注目していました。あとは3月31日の新日本プロレスの両国大会がどうなるかが注目です。

ずるいとは思うのですが、K-1の動きを見てどうしようか考えているところは僕だけではないだろうし、RIZINもK-1開催前後の動きを見て、開催を決めようと思っていた部分はあるのではないでしょうか。なのでここ数日の業界の動きは注目して見る必要があります。

K-1関係者や近いところからは変わらず開催するとの声を聞いていたので、開催することはほぼ確実だと思っていたので、開催自体にそこまで驚きはありませんでした。それよりもその前後の世間からの風向きや風当たりを気にしていたのです。

前日のK-1開催中止要請。これは考えになかったです。

大会前日の夜にこんなニュースが飛び込んできました。

大会前日に政府から県知事に中止要請のニュース。
「おれたちはやめろって言ったからな」的な意図を感じて責任逃れというか、極めてお役所的ないやーな感じのニュースではありました。自粛を要請ってのがいまいちピンとこないとし、「自ら開催を中止することをお勧めします!」に聞き分けよくここで返事するとは思わないだろうし、保身的な意味合いを感じて気持ちよくはないです。

イベント開催は注目話題だけに世間的な話題になりました。

イベント開催は世間的に注目度の高い話題だし、立ち位置や状況によって論が分かれるものではあるので、望むか望まないかは横に置いておいて注目される結果となりました。

イベント業は誰もがタイミングを伺っているのが本音であると思うので、誰かが最初に行ってほしいと思っていたのでしょう。そこは足の引っ張り合いも含めて話題に熱を生んだのではないでしょうか。こういうときって皆で落ちれば怖くない的な思考は入ってくると思うし、それが一番怖いと僕は思うのです。

しかしK-1中村Pは出世です。 

話は完全に逸れます。K-1の中村プロディーサーはものすごい出世だと思うのです。最初は格闘技ライターとして活動していたし、熊久保門下からフリーになったときにはベラトールの青木アルバレスを取材に来てくれた青春の思い出を一緒に創った仲間だと思っています。

彼の能力が図抜けていたのは事実だし、格闘技ライターで出世した筆頭ですよね。むしろ彼くらいしかいないですよね。ちなみに青木アルバレスを見たから、今のK-1がある部分と思ってます。あそこで分かったと思うんですよね。それなりに賢ければ。

そんな中村さんが今回の騒動で地上波のインタビューを華麗にかわしている姿はうれしく思います。おれたちはファミリーだ。

要請であって命令でない。

まず要請であって命令ではないです。ここが重要なポイントだと思っています。
要請なので、判断は主催者にあるのです。様々な要素を考慮して、主催者が判断するものです。

ここは政府が中止の命令にしない責任を感じるし、様々な状況を考えてやるしかないと判断すればやるとなるのは誰でも想像できるはずです。

ここで怖いのは社会的な圧力というか、社会での信用を失う部分だとは思うのですが、それもそれなりに策があってのことだとは思うし、時間が経てば人は忘れるのは正直なところだとは思います。

多くのイベントにそこまで余裕がないのが事実。

格闘技ではUFCやONEは無観客試合にしたり、中止を発表しています。プロレスでは新日本やDDTやノアも中止や無観客の措置を取っています。それはどこも体力があったり、親会社が強いので耐える力があります。(いつまでではないだろうけど)

ただそこまで体力がなかったり、体力があったとしても今回のK-1のように団体を賭けたビックマッチとタイミングが重なってしまうケースもあってそこまで余裕がないのも正直なところだと思います。

格闘技イベントの性質上一大会を飛ばして、涼しい顔していられる団体は極小なはずだし、実際のところが皆苦しいのが本音ではないでしょうか。余裕がないのは皆一緒です。

団体の損失、選手の損失、イベント関連の損失。

団体としては大会前日に中止すれば数千万から億を超える損失が出るだろうし、選手も単純計算して、年に3試合のうちの一つの収入がなくなるので30%を超える損失になります。試合に費やしたトレーニング代を考えたらそれ以上の損失でしょう。

イベント会社や選手に携わるジムも損害を受けるわけでして、その損害は計り知れない部分があります。簡単にやめろというけれども、その保証をどうするかがなく、中止を議論することにあまり意味をなさないし、暴力的だなと感じてしまいます。

人の安全や生命を取るのか、そこに関わる人の生活を取るのか。そんな話ではないし、ケンカしたいわけではないです。

「感染症や人の命を軽くみている!」という意見は正論ですし、生命や感染症に対しては最善の注意で行うべきなのは僕も同意です。

ただ選手やイベントにも生活があり、イベント中止は死活問題なのも事実なのです。ここで中止するか否かでケンカしたいわけではないし、どちらも理屈としては理解ができる話です。どちらも正解でどちらも否定できないのです。

僕としてはイベント主催者に自粛してほしいとは思うし、それがベターだけれども、経営判断として決行することを否定できません。こんなときのために政治があると思うのです。

こんなときに政府が責任を持ってほしいし、判断してほしいよね。こんなときのために政治があるような気がする。

自粛要請ではなく、中止命令でそこで出た損失は補填するくらいのことはできないものかと思っています。悪用されるリスクはあったとしても、ここは判断が必要だと思うし、「ケツは持たないけれどもやめてほしい」話が通じないと思います。

政治がケツを持ってほしいし、こんなときこそ政治に頼りたいと思ってしまいます。

友人である音喜多駿参議院議員がこんな記事を書いてくれています。
選挙のときに格闘技関係の方々が音喜多さんを応援してくれました。そこをちゃんと格闘技に返してくれる音喜多さんに今度はこちらが「ありがとう」。格闘技に理解がある議員さんがいると肩身狭い思いが減りますよね。

始まってしまえば極上のショーだ。

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