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朝倉未来さんと朴光哲さんの試合を紹介と分析と試合予想。試合前の前情報にどうぞ!

RIZINで朴光哲さんと朝倉未来さんの試合決定。

先日の朝倉未来さんの試合後に朴さんのリングインからの対戦要求で決定する流れは個人的には悪くないとは思うのですが、ウェブを見ていると賛否が分かれる感じです。賛否が分かれる感じもこれまた熱を生むし、熱が生まれている証拠だと思うので、大事なことだと思います。

大会を次に繋げる「作り」としてはセオリー通りなのですが、話題を作る意味でも、軽く揉めるくらいはあっても良かったのではないかなと思うところです。リング上でも記者会見でも対戦要求くらいでは当たり前だし、「ああ。そうですか。」で通り過ぎてしまうから、もう少し揉めて「大乱闘」とか「会見中止」みたいな紙面を作ってあげたら、また違うのではないでしょうか。

RIZINとしてはこの対戦要求やり取りで今年の世界観を表明したようにも受け取れるし、RIZINの世界観を大事にして、その中で回していく手法自体は安定する意味では重要だし、これでよく回っていけばいいなと思っています。新日本プロレス化とK-1を言ったことがあるのですが、まさにそれで新日本プロレス化だし、団体として一座を大事にする姿勢を僕は支持します。

冠経験があるベテランを若手にぶつける伝統的な手法。

ある程度名前があったり、チャンピオン経験者を勢いのある若手にぶつける伝統的な手法です。これは否定するわけでもなく、格闘技だけでなく、多くの競技や芸事で行われることで、循環する意味で大切な意味があります。そこまで考えているかはわからないけれども、そんなマッチメイクだ。

この手法は多くの団体がやるし、K-1は上と下のマッチアップを本当に上手に使う印象です。ちゃんと循環させるし、そこに容赦がないからジャンルを守ることにつながっていて、それができているのはK-1くらいなのではないでしょうか。

朴朝倉を語るときに僕は朴選手とは2013年に対戦していまして、朴選手がどんな選手なのかを語るときに信用があると思うので自分の対戦した見立ても含めて書いていこうと思いますので、ひとつよろしくお願いします。

朴選手はONEのライト級初代チャンピオンである。

朴さんは2012年にONEの初代ライト級決定戦に組まれて、チャンピオンに戴冠します。この試合は相手のゾロバベルモレイラ選手がONEで連勝をして、存在感を示していたので、ゾロの相手としてのマッチアップが強かったと記憶しています。

ゾロの強さは当時一緒に練習していた僕が身をもって知っていたし、その当時もまさかゾロが負けるとは思いもしなかったです。実際に試合を見て貰えばわかるのですが、圧力を武器に攻め立てるゾロが際立つ試合になっています。

ゾロの圧力とローキックを耐えて、右ストレートを当てて、ノックアウト勝ち。後ほど詳しく説明しますが、朴さんの打撃は理屈に裏打ちされた強さがあります。

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