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直撃・青木真也! 証言!『DREAM』(19)「東日本大震災! その時、“バカサバイバー”は?」

2011年の青木真也は、MMAの初戦を4月9日に米国サンディエゴで開催された『ストライクフォース』のリングで行なった。ところがその試合に向けた約ひと月前、あの東日本大震災が! その時、“バカサバイバー”の取った行動は……!?(聞き手◉“Show”大谷泰顕)


『Strikeforce: Diaz vs. Daley』(2011年4月9日、米国カリフォルニア州サンディエゴの
バレービュー・カジノセンター)

第6試合 フェザー級ワンマッチ 5分3R
○ ロバート・ペラルタ vs. 高谷裕之 ×
3R終了 判定3-0

第7試合 ライト級ワンマッチ 5分3R
○ 青木真也 vs. ライル・ビアボーム ×
1R 1:33 ネッククランク

第8試合 ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
△ ゲガール・ムサシ vs. キース・ジャーディン △
3R終了 判定1-0

第9試合 Strikeforce世界ライト級タイトルマッチ 5分5R
○ ギルバート・メレンデス vs. 川尻達也 ×
1R 3:14 TKO(グラウンドの肘打ち)
※メレンデスが2度目の防衛に成功。

第10試合 Strikeforce世界ウェルター級タイトルマッチ 5分5R
○ ニック・ディアス vs. ポール・デイリー ×
1R 4:57 TKO(パウンド)
※ディアスが3度目の防衛に成功。


・「時間の問題」


――2010年の大晦日、『Dynamite!!』での長島自演乙雄一郎戦(ミックスルール)でまさかのKO負けを喫してしまいましたけど、今回はその直後の話から進めていきます。
青木 はい。
――まず、試合後にあった『DREAM』の笹原圭一プロデューサーの総評の際に、記者から「『DREAM』の王者なのに、ロープを掴んだりドロップキックをやったりした戦法をどう思いましたか?」っていうような質問があったんですよね。
青木 そうなんですか。
――ええ。その際に笹原プロデューサーは、「ルールの範囲内であるならそれもアリだ」と答えています。
青木 あれは、俺はアリだと思う。
――もちろん。ただ、そもそもそういう質問をするマスコミの意図がよくわからないなあと。
青木 そうですね。
――ちなみに試合後の長島は、勝ったことを驚いている感じで、「1R、2Rのファーストコンタクトの練習をしてきた」と言っていたんですけど、“バカサバイバー”から見て、あれ以外に長島が勝つ方法はあったんでしょうかね?
青木 うーん、それはわかんないですね。なんとも言えないなあ、それは。
――それでも、勝った長島が驚いているっていうのが非常に興味深い(笑)。
青木 そうかもしれないですね。とにかく僕は、試合後に完全に覚めちゃったんですよね。
――加藤浩之さんからの「自業自得だ」っていう言葉で?
青木 そう。二度と関わりたくないって思ったんです。
――ええ。
青木 どうなろうと、もうやっていく気はないって。
――堪忍袋の尾が切れた的な。
青木 そんな感じかなぁー。だけど、そうは思いながら、面倒臭いなあって思ったんですね。
――面倒臭い?
青木 僕よりも先に、似たようなことを経験していた人がいるじゃないですか。
――あー、五味隆典?(笑)
青木 そうそう(笑)。五味が『PRIDE』の後に彼らと離れた後に、いろいろと嫌がらせを受けたっていう話を聞いていたんですよ。
――ああ、そういう意味ですね。
青木 だから、それを僕にもやられると面倒臭いなあって思ったんですね。
――それはそう思うでしょうね。
青木 だから、とりあえずうまくやろうって思っていましたけど、その段階でも「時間の問題」だろうなあとは思っていましたね(キッパリ)。
――時間の問題?
青木 そうです。
――今となっては、いろいろとその頃の状況を聞いてきたので驚きませんけど、その当時は、完全な蜜月だと思っていましたね。
青木 そうじゃなかったんですよね、実は。

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