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「証言!『DREAM』⑦」「バカサバイバー”流、ケンカをする上でのポイント」

青木真也は本当に空気を読んでいないのか? 
「証言!『DREAM』⑦」「バカサバイバー”流、ケンカをする上でのポイント」

 2016年、著書『空気を読んではいけない』(幻冬舎)を上梓した“バカサバイバー”青木真也。するとAmazonの売り上げランキングでもまさかの上位に食い込み、発売からわずかの期間で一気に2万部の増刷に至ったという。出版不況、格闘技は売れないと言われる中、なぜそんな奇跡のようなことが起こったのか。
 さらに昨年末、青木真也はBASEにてオンラインショップ「青木真也商店」を開店させた(『技術DVD 青木真也 足関節の精髄』も大好評発売中!)。これで昨年末に開設したオンラインサロン(現在移行中)に続き、ネット上での新規事業がスタートしたことになる。
 そんな“バカサバイバー”が、いつだったか、かつて自身が主戦場としていた『DREAM』について振り返りたいと提案してきた。『DREAM』といえば、2008年3月から2012年大晦日まで開催された総合格闘技のイベントだが、ここに関わった関係者やファイターを含めた流れが現在にも息づいている。そう考得るとこれを再考することで、今後の格闘技界の行く末が見えてくると考えるのは、実はかなりの確率で的を射ている気がする。
 ということで、早速、“バカサバイバー”と接触を図り、『DREAM』をひとつずつ検証して行くことに。
 果たして『DREAM』という夢の舞台から、改めて“夢”は導き出されるのか?
 そして、“バカサバイバー”は本当に空気を読んでいないのか――。(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

◉『Dynamaite!! 2008 勇気のチカラ』(2008年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)試合結果

試合結果[編集]
オープニングファイト K-1甲子園 リザーブマッチ 62kg契約 3分3R
平塚大士 vs. 佐々木大蔵 ×
2R 1:00 KO(右フック)
第1試合 DREAMルール 無差別級 1R10分・2R5分
ミノワマン vs.  エロール・ジマーマン ×
1R 1:01 足首固め
第2試合 K-1甲子園 準決勝 62kg契約 3分3R
卜部功也 vs. 日下部竜也 ×
3R 2:29 TKO(ドクターストップ:鼻からの出血)
※卜部が決勝進出。
第3試合 K-1甲子園 準決勝 62kg契約 3分3R
 HIROYA vs. 嶋田翔太 ×
3R終了 判定3-0(30-29、30-29、30-29)
※HIROYAが決勝進出。
第4試合 K-1ルール ミドル級(71kg契約) 3分3R(延長1R)
アルトゥール・キシェンコ vs.  佐藤嘉洋 ×
3R終了 判定2-0(30-29、29-28、29-29)
第5試合 DREAMルール ライト級(68kg契約) 1R10分・2R5分
中村大介 vs.  所英男 ×
1R 2:43 腕ひしぎ十字固め
第6試合 DREAMルール ウェルター級(75kg契約) 1R10分・2R5分
○ 25px-Flag_of_Nigeria.svg.png アンディ・オロゴン vs. 25px-Flag_of_Japan.svg.png 坂口征夫 ×
1R 3:52 KO(右アッパー→パウンド)
第7試合 K-1甲子園 決勝 62kg契約 3分3R(延長2分1R)
○ 25px-Flag_of_Japan.svg.png HIROYA vs. 25px-Flag_of_Japan.svg.png 卜部功也 ×
※HIROYAがトーナメント優勝。
延長R終了 判定3-0(10-9、10-9、10-9)
第8試合 DREAMルール ヘビー級 1R10分・2R5分 PRODUCED by DJ OZMA ~Featuring ゆでたまご~
○ 25px-Flag_of_the_United_States.svg.png ボブ・サップ vs. 25px-Flag_of_Japan.svg.png キン肉万太郎 ×
1R 5:22 TKO(レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
第9試合 DREAMルール ヘビー級 1R10分・2R5分
 セーム・シュルト vs.マイティ・モー ×
1R 5:31 三角絞め
第10試合 DREAMルール ウェルター級(80kg契約) 1R10分・2R5分
 桜井"マッハ"速人 vs.柴田勝頼 ×
1R 7:01 TKO(レフェリーストップ:マウントパンチ)
第11試合 K-1ルール ミドル級 3分3R(延長1R)
 川尻達也 vs. 武田幸三 ×
1R 2:47 KO(3ノックダウン:左フック)
第12試合 K-1ルール 無差別級 3分3R(延長1R)
 アリスター・オーフレイム vs. バダ・ハリ ×
1R 2:02 KO(左フック)
第13試合 DREAMルール ヘビー級 1R10分・2R5分
ミルコ・クロコップ vs.  チェ・ホンマン ×
1R 6:32 KO(左ローキック)
第14試合 K-1ルール 無差別級 3分3R(延長1R)
 ゲガール・ムサシ vs. 武蔵 ×
1R 2:32 KO(3ノックダウン:パンチ連打)
第15試合 DREAM特別ルール 無差別級 5分3R
○ 25px-Flag_of_the_Netherlands.svg.png メルヴィン・マヌーフ vs. 25px-Flag_of_New_Zealand.svg.png マーク・ハント ×
1R 0:18 KO(右フック→パウンド)
第16試合 DREAMルール ライト級 1R10分・2R5分
青木真也 vs.  エディ・アルバレス ×
1R 1:32 踵固め
第17試合 DREAMルール ライト級 1R10分、2R5分
ヨアキム・ハンセン vs. J.Z.カルバン -
ハンセンの体調不良により中止
第18試合 DREAMルール ミドル級 1R10分・2R5分
田村潔司 vs.  桜庭和志 ×
2R終了 判定3-0

以下、今回の記事の一部を紹介

▪︎『HERO’S』が残っていたら…。
▪︎“バカサバイバー”流、ケンカをする上でのポイント
▪︎「テーマは本物」
▪︎マッハのハメ撮り
▪︎「『DREAM』が○○じゃなかった」
▪︎プロに徹していた田村と桜庭!?
▪︎「尊敬できるのはあの二人」

▪︎『HERO’S』が残っていたら…。

――今回は『Dynamite!! 2008』(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)の話を聞いていこうと思うんですけど、まずこの大会は10月18日に赤坂サカスで開催記者会見があったんです。
青木 はい。
――そこで“バカサバイバー”は秋山成勲のモノマネをしたらしいんです。覚えていますか?
青木 秋山……。要は、青木×秋山戦がやれないか。一応、動いてはいたんですよねえ。
――ちなみに、秋山はその会見には来ていないんですよ。
青木 秋山なり宇野薫は、そこでもう(FEG系のイベントから)離れたんですよ。
――ああ……。実際、『Dynamite!! 2008』には、魔裟斗、山本“KID”徳郁、秋山、宇野は出ていないんですよね。
青木 要は経営が傾き始めたから。


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