青木真也が語る年末RIZIN。後半戦。

▪︎那須川天心の見どころ!

――ここまで、どちらかというと『RIZIN』に対して厳しい話が続いていますけど。
青木 それでも、そんな『RIZIN』に対してあっぱれな付き合い方をしている選手もいますよね。
――お、それは誰ですか?
青木 那須川天心!
――ああ、ここで出てきますか! 大晦日の天心は、キックのワンデートーナメントに出ますよね。
青木 那須川はあっぱれですよ。
――どういうことですか?
青木 那須川は『RIZIN』の首根っこを押さえて、“自流試合”を組ませたんですから。
――確かに確かに!
青木 その時点で『RIZIN』に勝ったんですよ。
――そういう見方ですね。
青木 だって元々はキックの選手にもMMAをやらせる舞台が『RIZIN』だったわけじゃないですか。
――理想というか、本来はそうしたいんでしょうけどね。実際のところ、1年前の天心はMMAデビュー戦を闘ったわけだし。
青木 『K-1』の選手だってMMAをやる場所だよ、っていうのが『RIZIN』だったはずなのに、那須川は今回、キックの試合をやるわけでしょ。大したもんじゃないですか。その時点で那須川の勝ちですよ! 勝ちっていうより、那須川の完勝ですよ!
――完勝!
青木 だってそうでしょう。
――那須川天心には今後も光り続けてほしいというか、久しぶりに出てきたスターだと思うんですよ。
青木 とにかく大晦日の那須川には清々しさを感じます。あっぱれですよ!(張本風)
――那須川を挙げますねえ!
青木 いや、昔だったら絶対にこれは認められていないですよ。「そんなの認めない。MMAだから」って。だからそこだけに焦点を当てるなら、『RIZIN』しょぺえなっていう言い方になってしまうし、プロモーターとしてどうなんだ? って思わなくもないけど、いや、それでも那須川が大したもんですよ。それだけ彼のスター性や勢いがわかりますよね。
――その点は激しく同意です。
青木 さっき、RENAと『RIZIN』ではどっちが得をしたかっていう話が出て出ましたけど、この大晦日に関していえば、RENAと那須川は『RIZIN』に勝ったんじゃないですかね。
――主導権がその二人にあるっていう意味ですかね。
青木 (無視して)そこで僕のことを持ち出すと、僕は2年前に『RIZIN』に勝って、その後の勝負をしなかったっていうことですよね(笑)。
――その自画自賛はちょっと面白い(笑)。
青木 (さらに無視して)次に行きます。

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