見出し画像

マクレガーを振り返る。試合やファイターではなく現象になったファイター。

コナーマクレガー対ドナルドセラーニの世界を巻き込んだビックマッチ。

最近は格闘技で盛り上がることも減ってきて、世界的なビックマッチなはずなのに肌感覚で日本で盛り上がってる感じはしないです。メイウェザーマクレガーのときはツイッターなどで盛り上がっている感じはしたし、僕自身も注目して追っていました。試合をというよりも現象に注目していたのだけれども、今回はその感じはしないです。試合が行われることが伝わっている以上はないように感じるのです。

日本国内は日本国内の盛り上がりをする傾向が強くなった。

日本国内は日本国内で盛り上がるカードがあって、それを上手に創り出しているのがK-1やRIZINです。囲い込みというか、箱庭というか、ローカルの強みが格闘技だけではなく、多くのことで起きているように感じています。全員が見るものがなくなってきて、多種多様な好みに分かれて、大きく儲からないけれども、それなりに食っていけるような世界観が増えていくような気がしています。それはそれで幸せな世界観だと僕は思うので歓迎しています。好きなことに生きていく状況は日々日々整ってきています。

そんなこともあってか、今回のマクレガーセラーニは、そこまで多くの人に刺さっていないカードだと思います。ただここまでのビックネームになったからこそ、とりあえずやっていれば見るかとなって、それなりに数字が取れて、失敗しないような構造もあるような気がしているので、期待感と数字はまた別の話だとも思います。

コナーマクレガーは地球規模で現象を作れる選手。

コナーマクレガーはMMA史上No. 1選手でMMAや団体の枠を超えた選手です。
メイウェザーとのボクシングマッチやスポーツ選手の長者番付に名を連ねたりと稼ぐ額もやることのスケール感も段違いの選手です。まさに現象になっている選手でしょう。

好みは分かれますが、トラッシュトークを仕掛けて、レベルの違うトラブルを起こして(バス襲撃や試合後に揉めたり)、人を巻き込んでやっていく姿はコナーマクレガーを日常から演じています。僕は好きだし、人を惹きつける魅力を持っている選手です。

ここから先は

2,221字

¥ 300

サポートありがとうございます。選手活動、表現活動の活動費用に当てさせていただきます。更なる良いもの、面白いものを創作する原資に大事に大事に感謝を込めて使わせて頂きます。