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『ONE』両国決戦翌日、青木真也が自身の激勝と『RIZIN.19』を語る!

 過去最大とも言われた台風19号が直撃した日本列島。その影響をモロに受けたのが、今年二度めの日本大会となる『ONE』(10月13日、両国国技館)と『RIZIN.19』(10月12日、エディオンアリーナ大阪)だった。果たして“バカサバイバー”青木真也は『ONE』で激勝。結果としては今大会も青木頼みの側面が色濃く残った『ONE』 だったが、これを青木はどう思ったのか。決戦翌日、その心境を聞いてみた。さらに今回は『RIZIN.19』(10月12日、大阪エディオンアリーナ)にも言及。今回も“バカサバイバー”節が炸裂する!(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

「『ONE』は感度の高い層に届いた」

――“バカサバイバー”、昨日はお疲れ様でした。やっぱり“持ってる人”は違いますね!
青木 役者が違ったでしょう(とニコリ)。
――それは感じましたよ。他の日本人選手と比べると、圧倒的な格の違いを感じました。
青木 文脈、歴史、それと積み上げてきたものの違いですよね。
――そう思いました。
青木 自分で言いますけど、次元が違った(キッパリ)。
――言い切りますね。
青木 そう感じなかったですか?
――感じました。
青木 ですよね。
――失礼な言い方になってしまうかもしれないけど、国技館にいて、こんなに青木ファンていたんだなあと(笑)。
青木 プロモーションが効いてたんだと思いますよ。
――プロモーションが?
青木 ええ。10日くらい前から、毎日(Abema TVで)映像を流したり、記事が出続けたり。
――結構、出ていましたね。
青木 地上波(『ONE』を中継するテレビ東京)を含め、かなり露出があったと思います。
――それが効いてたんですね。
青木 だと思うけどなあ。
――ええ。
青木 結構、声のデカいファンには刺さったと思うんですよ。
――声のデカいっていうと?
青木 感度の高い層っていうのかなあ?
――感度の高い層?
青木 偏差値が高いっていうか、偏差値の低い人よりは響くと思います。
――偏差値(笑)。
青木 勉強に例えると偏差値っていう言い方になっちゃいますね。
――言いたいことはわかります。
青木 ええ。だから今回はプロモーション勝ちじゃないですかね。
――ちなみに会場には何時くらいに入ったんですか?
青木 18時くらいだったかな。
――試合開始は22時くらいでしたね。
青木 そうでしたね。
――結果的には秒殺でしたけど、手応えは?
青木 狙い通りには行ったから作戦勝ちじゃないですか。
――作戦勝ち?
青木 勝ち急いで、内容はあんまり良くなかったですけどね。

試合後に口にした「Ladyknows」の意味

――試合後にリング上でマイクアピールしていましたけど、正直、よくわかりませんでした(苦笑)。
青木 あれね(笑)。
――「レディーなんとかがどう」とか?
青木 「Ladyknows」っていうジェンダーのイベントがあったんですよ。

[※「Ladyknows」は日常の日常の小さな違和感から、波紋を呼んだ社会問題、身体のデリケートな悩みまで。 世の中にあるさまざまな問題を「知る」ことで解決を後押しするプロジェクト。10月7~11日までフェスが開催された。2020年3月にもフェスが開催される予定]

――そういうイベントがあったと。
青木 23歳の女性クリエーターが中心になって立ち上げたんですけど、要はその子はその世界の那須川天心みたいなもんですよね。
――“神童”なわけですね。
青木 (無視して)そのイベントって僕が「格闘技」を通じてやりたいことと似ているんです。
――ど、どういうことですか?
青木 コンセプトが社会をよくしていきたい、だから。
――あー、そういうことか。
青木 それを20代のクリエーターが実現しているんですよ。単純な話、ジェラシーを感じますね。
――23歳の“神童”クリエーターに。
青木 そう。
――そんな話だったとは全く気付きませんでした。というかわかった人が何人いるんだっていう(笑)。
青木 いや、それでいいんですよ。わからなくていい。
――あら。
青木 それで刺さる人にだけ刺されば。
――ちょっと違うけど、アントニオ猪木が6万人の観客の入った東京ドームのリング上で、誰にもわからないようなダジャレを言って楽しんでいるようなもんですかね?(笑)
青木 ちょっと違いますけど、似た部分はあるかもしれないですね(笑)。
――なるほど(笑)。
青木 それは格闘技の話じゃないからね。でもいいんですよ。それをあの場面で青木が口にしたことが意味のあることだから。
――あのー、本題に戻ると、前日にあった『RIZIN.19』は何か影響がありましたか?
青木 いや、それはあんまり。
――とくになかったと。
青木 それより台風ですよね。
――あ、台風!
青木 とくに『RIZIN.19』は大会自体があるのかっていうのもあったじゃないですか。

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