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パンクラスイズム横浜で練習してきました。格闘技者に幸福を与える空間。

スペイン出張帰国後。どうしても体を格闘技で動かしたくて(ここ大事)、北岡悟選手が運営するパンクラスイズム横浜にお世話になりました。フライトも長かったのだから休んでおけばいいのに休めないのが青木真也。

練馬と横浜は副都心線の開通で一本なのですが、腰が重くオープンしてから2年も経つのに練習に参加させてもらうのは初めてです。練習に顔だして、助けなければいけない時期もあったと思うのだけども行けなかったのは申し開きが立たない。それにも関わらず、試合のサポートで関わってくれるのには感謝でしかない。phonつにありがとう。ここで書いても何にもならねえし、自己救済として書いてるのもわかってる。

ジムの雰囲気がいい。驚くほどにに心地いい。(地下だから湿気はすごいけど)

経営だとかビジネスとしてって論点で語れば、格闘技を深く掘り下げているジムがいいのかは賛否が分かれる。フィットネスを前面に打ち出して、客層を広げたほうが成功するのが定石とされています。それを否定する気も全くないし、経営を考えたら至極真っ当です。

パンクラスイズム横浜は北岡代表が自身の選手活動の為に作ったと公言しています。彼の歴史があるからこそのジムで、彼だからこその価値があるのは重々承知で彼だからこそ価値を感じることができているのも承知です。そこに関して本当に羨ましく感じています。彼にしかないものだし、僕は何をしても体感することができない幸せなのだから。

そんな話はまあいい。語り尽くされた話で理解されていないし理解できない話だろう。「うんこ食ってろ!」な話なのだよね。

プロ選手が多く参加しているグラップリングスパーのクラスに参加させてもらいました。クラスに参加されていたメンバーを思い出せる範囲で挙げさせてもらうと近藤有己、木村一成、SARAMI、松嶋こよみ、高橋弘(敬称略)と松嶋選手とは2Rの計7R相手してもらいました。

様々な場所、選手と練習させてもらっていますが、基本的な技術がしっかりしていないことも多々あって、その度に「格闘技なめんなよ」と思います。そのくらいに基本的な技術を軽視する風潮にあるし、テスト対策のMMAばかりです。試合が強いだけで教養がなければ薄っぺらく長期に渡って力を発揮できないと僕は考えています。なので日々勉強で練習なのだと。

パンクラスイズム横浜での練習は選手個々の基本技術の高さを感じました。「え!この選手こんなに強いの?」と感じたし、これからもっと成績が伸びていくのでしょう。

SARAMI選手と技術ラリーができたのがすごくよかった。女子格闘技の選手とスパーリングして技術のラリーを感じることは難しい。女子選手の関節の柔らかさで技術のラリーをできる選手がいたら、こちらの練習としては素晴らしいものがある。(女子柔術世界チャンピオンのミッシェルニコレニは一緒に練習してもらった時も技術でラリーしてくれてすごく勉強になった。)SARANI選手は格闘技者としてしっかりしていて、気持ちよく練習できました。(女子選手の中では固いのかなとも思う)

本当にいい時間でいい練習ができました。ありがとうございます。

それと選手が格闘技について話して練る土壌ができているので、深さは自然に出てくると思います。練る訓練をされている印象です。

北岡代表が普段のプロ練習で会う顔とは違う顔をしていたのが印象的でした。プロ練習の時は「何をしてもいい人」として全力でぶつかっています。そんなぶつかりかたをしていれば当然、緊張感のある空気が流れます。普段の顔は厳しい緊張感のある顔なのです。

それが優しさ混じりの幸せそうな顔をしていて、驚いたのですよね。別人。そして安心しました。ずっと気を張り詰めていたら心配じゃないですか。(自分自身でも思う)

なのでこんなツイートをしました。

幸せだと思うのです。

格闘技を問わず30歳中盤後半になると皆やりたいことをやれていないですよね。それは家庭を持っていたり、現実を見たり、社会の圧力に負けたり。そんな中でやりたいことをやれていることに価値を感じているし、その部分で同世代の仲間は応援してくれることを前回の試合で感じました。

北岡さんの自分の好きなことを一生懸命やって、自分の信をジムで問いて伝えて、そこに人が集う。幸せだなって感じたし、羨ましく感じました。自分も負けていられないなって帰り道で返事だけを期待して独り言のように話しました。

これは素直にそう思って、バカにする気持ちや自分の方が上だって気持ちは一切ない。これは本当に。でも自分自身におごりがあったのではないかと自問はしている。

そんな中でこんなやりとりが。

格闘技選手って見返り(金銭的、社会的)が少ないというか、勝者総取り的な部分が強い格差が激しい。なので厳しい生き方といえばそうだと思います。ただそれは他の仕事でも度合いの違いだけであること。逆にもっと厳しい業界だってあるでしょう。

このツイートで「見下されてる」感覚を感じてしまったのも事実だし、そのために金を稼いでいかないとなって何年も前に感じたことを改めて感じました。はあちゅうが「バカを黙らせるにはカネ」と言っていました。でもわかりやすいのはカネなんだな。なので最低限の金は稼いで行かないとなあって思った次第です。

カネは大切。それは大前提として。大切なの。

ただ好きなことをしてですか分の思うように一生懸命に生きてることも大切です。そのバランスを個々でとっていけばいいのですよね。

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