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1981,03,23 大滝詠一インタビュー

40年前、大滝さんにインタビューしたカセットテープを開封しました。

ロンバケが発売された翌々日のインタビュー。誰もまだあんな大ヒットになるとは思ってもいなかった、その空気感を感じてください。


【今度のレコード、聴かせていただきまして、はっぴいえんどの時出されたソロと音が似てるなって】
 ※アルバム「大滝詠一」のこと
そうだね。
【何百時間も使ったということですが、これ以上するな、とか制約はあったんですか?】
いやそいういうのはないよ。できるまでやりましたよ。ほんとに。こういうレコーディングは稀有でしょうな。たぶん、あのー、YMOと俺しかできないんじゃない? こういうレコーディングって。
両極だからね、いろんな意味で。そういう感じがするんだけどね。だからものすごく、ほんとに売れてる人でなければそのお、採算、というかビジネス上では考えられないレコーディングを、あえて、音楽的な云々というところで押し通し切ったというか(笑

【シュガー・ベイブですとか、昔聴いてた音がポップな形で出てきて】
※ロンバケのポップさの証左としてシュガーを出している
表に出たからポップになったんでしょ? ね? あれが誰も、万人に受けると思ってやってたわけでもなんでもないわけでさ。やってたらだんだんだんだん聞く人が増えてきたんでさ。知らない間に。
まあ、自分たちとしてはさ、適当なところでさ、止めるなんて気はないわけで、だれも。で、やってくうちにさ、だんだんだんだん増えてって知らない間に、あのー、大人数になってポップス、流行歌だからさ。ポップスになってったわけだよね。そういう部分では。聴き馴染んだ音、おっ、あれは何の音って感じのところがあるのかもしれないけどね、うん。
いま、適度にコミカルじゃなくても、かなりコミカルになってきているしね。
ぼんちがウケたりさ。スネークマンショーがウケたり。タモリのが、あれ中止になったりとか(笑 

【ぼんちはお嫌いだという話をどこかで】
そうそうそう、ありゃおもしろくないよな。作品として面白くない。どっちが嫌いかっていうとね、曲面白くねえ。よく、あんなもん面白がるよねえ。わからんね、あれは。ジューシーフルーツは面白いけどね。
※近田春夫評ですね
ちょっとあのへんはわからないけれど。よくわからんね。

【松本隆さんと一緒にやって、いかがでしたか?】
面白かったよ。こういうメロディックなものに麻雀の歌は乗らないからさ、どうしても。
そうでしょ? 最初メロディックなものが出たからさ、自分で詞書くってのは大変なわけよ。
全部、ナイヤガラは全部詞書いてたじゃない? 大変ですよ。ああいうサウンドイメージとメロディを活かすには風景作詞家の松本しかないな、と。風景の描写に関しては日本一だからさあ。
あと、シチュエーションの。なんていうんだろうなあ、若い感じのドラマチックな。昔の意味合いのドラマティックじゃなくてさ、若い感じのドラマチックなところがあるからね。それ、ぜんぜん俺にないんだよ。
だから、松本に付き合ってもらったけど、いいんじゃない。うん、

【B面4曲目の「FUN×4」は、大滝さんかなと思ってたんですけれど】
あれはなんていうか、ほぼ共作みたいな形なんじゃない? で、なんていうの、内容みたいなもの、コンセプトみたいなものを俺が言って、で、シチュエーションはあいつが作って、あと、数ヶ所歌詞なんかは変えたいところ自分で変えたりとかして。

【この辺からシングルのお話ですけれど。1曲目の曲を持ってきて、カットされた天然色。心機一転というもの、いままでの大滝さんになかったもの……】
あれが?
【なかったかどうかは知りませんけれど】
ファースト、聴いたことあります?
【はい】
あれば、ぼくのラインでいうと「ウララカ」の線なんですよ。恥ずかしながらずっと昔からのパターンなんですね。
【言われてみると】
はいはい、言われないとわからない? 
【すいません】
最初から聴いてたんですか?
【昨日引っ張り出して聴き直してきたんですけれど……】
笑 記憶の、記憶の底に落ちてませんか? 
あのパターンみたいなのが僕にあるんですよね。
【なんか、もっとキラキラしたような】
そうね、音の厚みとか、サウンドイメージだと思うけど。根本はほぼCFGの世界。
【すいません】
いえいえ。まあ、気軽に。
だから、あのー、おっきいイメージチェンジと思う人は、その人がこの間持っているナイアガラに対するイメージみたいなのがおっきいんだよね。
イメージチェンジってどういう風に変わったのって聞くと、ナイアガラの間の、あのー音頭のイメージとかね。コミカルラインがものすごく大きかったっていう。イメージがものすごいあるんだね? 
【ただ今回のレコード聴かせていただいて、全体的にキラキラしたイメージというか音作りで】
あー、うん。
【あと、歌詞に関してはお砂糖が多くなったでしょ】
お砂糖? 歌詞に関しては俺はなんにも注文ださなかったから。完全に松本の世界を僕が演じたみたいなさ。そういう感じだから、マジにやれたんだよね。自分で詞書いたら、あんなマジにいかないもん。あほらし。
キラキラしたサウンドイメージってのはあとは、ミキシングがまず全然違う。あの、外部の、外部のってのはおかしいな。
【吉田……】
そう、保さんだから、まあファーストもちっと違うイメージ。あ、あれは吉野金次。でー、吉野金次吉田保という元東芝グループのね。優秀なミキサーだけれども。
それをナイアガラだけ自分ひとりでやってたから、あそこだけ異質なの。実はあっちが異質なんだよね。ただ、それを本流みたいに思っちゃうと……キラキラしたイメージってそういうんじゃない?
【では、かなりその辺は大滝さんが吉田さんに……】
いや、もう、なんにもいわない。ツーカーだもん。うぅん。あの人ももうプロフェッショナルだからね。ああいうきらびやかなサウンドみたいなものはずっと作っているし。

【……話が途中になっちゃいましたが】
あ、天然色? あれはだから一回目のレコーディングだから。このアルバムの。一番最初の日のレコーディングでね。ほいでー、なんていうのかなぁ。歌が入る前のいわゆるオケのレコーディングで、興奮しちゃったのね。うーん。なんか面白い音が出たんで。それがずっとなんか、頭にあって。で最初にレコーディングしたのもそれだし、最後にもう一回違う形でミックスダウンみたいなのをして、テイクツーも録ったんだけどね、それは発表していないけど。コレクターズアイテムですよ(笑 間奏すこしいじったりとかね。そういうのも録ったりしたんだけれど、最初と最後をこの天然色で〆たという。まあ非常に個人的な、ところから発想しているわけだけれど、それでシングル、まずはどれにってことでこれ行こう、ということで。

※おまけです。このあたりの大滝さんの肉声を
https://www.dropbox.com/s/rdmskc0v4xqe5jf/%E5%A4%A9%E7%84%B6%E8%89%B2.aiff?dl=0

【B面のカナリアは……】
カナリアは夏向けに、うーん、時期的にはやっぱり。そこでシベリア鉄道はないからね(笑 
※電話のベル 女性「はいナイアガラです、はい、います。少々お待ち下さい」
【全部でどれくらいかかりました? 時間】
時間? 時間ってどれくらいかかったの(誰かに訊く)。知ってる?
※スタッフ?「知ってる。500時間」
500時間だって。
【トラックダウンも入れて?】
トラックダウンも入れて?
※スタッフ?「うん」
入れたんじゃない? あんまり、あんまりかかってないね? 
全部、トラックダウン入れて?
※スタッフ「トラックダウン入れないでよ」
    「入れたら600」
笑い
そうだろう、トラックダウンすごかったもんな。
※スタッフ「えーリズム録りが200時間、いや100時間」
じゃ全部入ってんじゃない。
※スタッフ「リズム録りが100時間、歌は、歌は何時間だと思う?」
歌300時間でしょ? で400じゃない。でトラックダウンに100時間で……。あ、ダビング?
※スタッフ「ダビングがあるから」
ダビングに100時間くらいかかってるの?
※スタッフ「かかってる」
くっくっくっく(大滝たんの笑い)
※スタッフ「大まかなところはね」
大まかだって(笑
※スタッフ「細かいこと言い出したらきりがないもん」
これ、抑えめに発表してるんだよ、これ。業界に与えるショックを少なくしようと思って。

【去年の何月くらいから?】
4月13日。
【その頃にね、一度青山のカルデサックでお見かけしているんですよ。もうちょっと後かな】
あ、そうなの。なんだろう、河出くんの結婚式?
【いや、昼間にですね、あれ、大滝……さんかな、ちょっと太られた……】
いや、ちょっとどころじゃない(笑 
【前にお仕事関係の方がウォークマンをかけて座っていて。もしかしたら、もしかしたら新しいお仕事動き出したのかな、と思っていました】
あー、なるほどね。
よっぽどなんか俺が休んでいるってことが気になるって人が世の中には多いみたいで。休んでいる間どうしてましたって、必ず訊くんだよ、みんな。よっぽど気になるんだね。

【福生のほうのスタジオは】
あ、一応ありますよまだ。
【あちらのほうでは】
しばらくはね。この手の音は出ないから。どう逆立ちしても。もう機材だって何十倍違うんだもん。やっぱり都内のスタジオは。
【六本木でやられたんですか?】
そう、六本木で録って信濃町で落として。やっぱり機械が、機械ましなものがないと、ああいうのが全部生きないんだよね。
【ラジオには復帰されないんですか?】
ラジオやりますよ。えーとFMで、あれ何曜日なの? 東京地区だけじゃないんだ、それ(雑誌のこと)。
【全国です一応】
えーと、
※スタッフ「もう発表します?」
えー、FM大阪キー局で、
※スタッフ「東京が土曜日の夜中午前2時から20分」
金曜の夜でしょ?
※スタッフ「そうです」
土曜の朝ね。
※スタッフ「土曜の朝」
土曜の夜中ってのはちょっとあれだよ、誤解招くよ。
※スタッフ「土曜のAM2時から55分。愛知が土曜日の16時から55分。大阪が日曜日の13時から13時55分。福岡が土曜日12時05分から13時」
ふーん。ほぼ、FMキー局ネット。
【内容は?】
内容はね。ゲストを呼んで、毎回楽しいお話をする。
【ああ……】
コーナーが「スピーチ・バルーン」という。
見えてますけどね(笑
【かかる音は?】
まあ、あの、ゲストの関連する音で……。
【ゲストが抱えてきたレコードを……】
そういうパターンもあるし、あれほどマニアックというか、音楽ファンだけじゃなくて、まあ、何ていうんだろう、別に前後関係知らない人にでも聴いてもらえるようなね。そういうもんにしたいと思うし、で、以前は音楽という部分を中心に攻めていたけれど、最近は、こう、視野を広げて(笑 あの当時も広かったんだけどね。あえて固執しただけだから。いろんな話をしてみようと思っている。
それはまあ、だから友人連中が先に来るだろうけれどね。楽しみにしてていいんじゃない? 
半分業界向けなんだから。

【タイトルミュージックとか作られたんですか?】
んー。あんま、んー、どうしようかと思ってるんだけどね。まあ僕の曲で埋めるつもりだけどね。その辺はね。抜かりなく。
【このインタビューもいろんな人からあれ訊いてこい、これ訊いてこいって言われてて。CBSソニー行ってインタビューのお話した時も、マイナーな評論家連中がね、大滝さんがニューLP作るんだよっていうと、じゃあぜひともいま紹介できる立場にいるんで、やらしてくださってくるんだよね、って言われて……】
ちょうどゴー・ゴー・ナイアガラ・ジェネレーションっていうのがね、いまちょうどこういう仕事できるジェネレーションになっててね。行くとこ行くとこでみんなに会うんだよ(笑 まいったねあの反響の広さってのはね。みんななんか、あれ(ゴー・ゴー・ナイアガラ)聴いてないで業界入った人はいないんじゃないかって、もう豪語しちゃったり、もう(笑 していいんじゃないかって気がするけどね。
【聴いていた連中はみんな、堅気にはなれずに……】
カタギにはなれずにねー、ほんと。ヤクザな道に足を踏み入れたというかね。んー。
【こんど「大滝さんインタビューするんだよ」って言ったら、また福生のスタジオで冗談のレコード作るのか?  とか訊かれたりw 今回の録音でね。歌詞カードなんか、湯村さんのヤシの木に、バッと印刷して上がっちゃいましたでしょ?】
まあ、そうそう。
【またブックレット作ってくれるんじゃないかとか……】
期待するわけね。
考えているのは、オフレコの話でナイヤガラボックスっていうんで何枚分かゴシャッと入れて、本つけて、もう1枚海賊盤を付けた、何万とか、出そうかという、ね。噂はあるよウワサはw
だからオールアバウトナイアガラみたいなやつがガンッとさ、カラー写真で本作ろうかなと考えとるわけよー。だから今回は旧譜なんかに関しては以前の解説とか全部抜いたんだ。
【あ、そうなんですか】
うん、ただ歌詞カードのみ。で、そういう部分を、一冊の本にしようかな、っていうね。せこい考えがあるんだw

【話変わっちゃいますが、HotDogのほうで1ページ、書いてくださるとかくださらないとか】
おー、あれ、どうなっちゃったんだろうなあ。
【いや、ぜひともお願いしますって今日電話かけたら言ってました】
ああそうなの? 映画評ならやっても、最近オレ映画評やってないんだよ。だから映画評……うんスポーツ評論でもいいんだけどさ。あの辺多いんだよ、スポーツ評論。だから映画評やらしてくんないかなと思って。
【いや、なんでもいいから書いてくださいって。期日にさえ上がればいいからって】
すごいねそれも。だからね、試写会を月にじゃんじゃん観せてくれるんだったらさ、書いてもいいってバーターの条件だしたんだよね。
【そうなんですか】
うん、映画なんて全然見に行く……まあ時間なんてみつけようと思えば見つかるんだけどさ、いざっていうとなかなか行けないんじゃない。腰重いタチもあるんだけどさ。で、試写で何時、とか決められるとさ、しょうがないから行かないといけないじゃない。そういうふうな状況に自分を追い込めば観に行くんじゃないかと思って。
【サウンドトラックって昔から】
うん、うん、映画は昔から好きだよ。すごく。
【サウンドトラックは細野さんのほうが好きだった?】
うん、そうね。そういう部分ではなんか……。

【あ、じゃ、今回また仕事の話に戻るんですけれど】
あ、仕事の話ね。
【今回レコーディングのメンバーって、またすごかったんですよね】
あの、情報あるでしょ?
【あります。たとえばレコーディングの最中にキャラメル・ママ揃っちゃったとか】
ああ、ワンセッションありましたね。どういうわけか偶然に(注「雨のウェンズデイ」)。
【どうでした? 久しぶりに】
ああ、ああいう曲だからね。曲出来てるから、だから最初っからああいう風になったわけじゃなくて、ああいう風にするにはこれこれこうしなきゃいけないんだなあと思うと、あのメンツしか僕の中では考えられなかった。
【彼らが揃ったのも久しぶりなんですよね】
そうなのかなぁ? けっこうスタジオ演ってるって言ってたけどね。
【僕も去年売れないバンドのマネージャーやってまして、その時林さんにお世話になっていたんです。そんとき「どうしてますか」って訊いたら「たまに誰それとは顔会わせるけど全員揃うことはない」って】
ない? ほーぅ。
【細野さん鈴木さんが揃うというと、これまた大変なことで】
そうなのか。それじゃやっぱしそうなんだろうけれど、別段俺の中にはあの顔ぶれは昔からいたからさ、まぁ最近じゃ特別だって言われりゃそうなんだろうけどね。
あと、思ってた通りの音を出せるミュージシャンってのはそう多くない、っていうよりは僕にとってのね。慣れた、人ってのはあまりいないからさ。
【お友達集みたいな感じで】
うん、いっぱいいたね。あといろいろレコーディングやってく際にさ、まあある程度あの、この人は、この人はこういう曲に向いてるとかこの人はこういう風に向いていないとか少しづつわかってきたんで、それでまあ人間多くなったっていうこともあるんだよね。
【そのメンバーからピックアップしてライブっていうのは……】
ライブ、去年12月に2回やったけど、あの手ってのは大変なんだよね。それで全国回ったりするのも大変だし、あれたとえば全国5ヶ所だけやるっていっても精神的な拘束力っていうのはけっこう結構長い日数、ね。でー、神経疲労っていうのがこれ大変なんだ。ホントに。
もちろんレコーディングも一緒だけど、なんていうんだろうなあ。もう、昔っからそうだけど自分の中にひとつ固定概念みたいなのがあって、あのー、ツアリングを一生懸命やるとね、いい曲できないのよ。
うーん、昔からー、そういう固定概念があるわけよ、自分の中に。ビシッと決まってて。で、しっかり曲作りをさ、しようと思うと、じっくり数年間その前後を落ち着けないとできないタイプ。
【曲作りは自宅で?】
んー、普段いつでも、来る時は来るし、来ない時はこない。来ないとなったら逆立ちしても来ないもんだね、あれねー。

【ナイヤガラ時代は大変だった?】
ナイヤガラ時代のほうがラクだったよ。先にアルバムコンセプトみないなのができて、それから後でっち上げていけばいいんだからさ、曲を。タイトルが全部できたら、アルバムタイトルと曲のタイトルが全部できたら、”ああレコーディングやろう” なんつってさ、始めんだけどさ。どんな曲になるのか全然わかんないわけよ。その日レコーディングでミュージシャン全部集まるまでさ、全然曲のなんにもできてなかったりしてさ。遊んでるうちに、”あ、これも、これも曲にピッタリだ” とかさ、そんなのもやったことあるけれどね。
【あの頃はそれこそ何100時間って】
そういう意味で言えばね。うーん、無限にあったといえばあったんだろうし、ね。でも、締切は締切であったからね。いちおうレコード会社、だけに。
【年3枚でしたっか?】
年4枚だったかな。ほんとはね。最後の年だけ3枚になっちゃったけどね。けっこうしんどいもんですよ。でも、これだけ時間かけてのんびり作ったのははじめてだね。ファースト以来だ。ファーストもけっこう時間かかったけど、でもこれほどじゃなかったね。なんか200時間かかったとかあの頃記録だって騒いだけどね。これでまた桁がひとつ違う(ように)なったんで、これもレコーディングの記録だっなんて、あの頃騒いだんだよね。今回また記録破っちゃった。自己の記録更新しちゃった。
【業界ギネスブック……】
初ってのは好きなんだよね。初物趣味があるのよね。バージン信仰が……。
【最終的にレコーディングが上がったのは】
完譜(?)は2月幾日だっけな、2月の13日?
【早かったですね、終わってから】
急いで出したんだから。
【どうせテープだろうと思ってCBS行ったら、しっかりレコードが上がっていて】
CBSも賭けているんだよ、社運をw
【なんですか?】
袋も派手なのできてるし、ポスターも出来てるし、すごいもんだよ。ほんとに。
【はじめてじゃないですか?】
袋はコロンビアん時も作ってもらったけど、これほどかっこよくなかったね。ポスターもコロンビアんとき作ってもらったけど、こんなに大きくなかったな。もうちょっと小さかったな。
ちょっと、なんか格好悪いやつだったなw あの頃に比べりゃ破格だね。
次行ったらこんなもんじゃ済まないと思う。笑 次の話してもしょうがないけどさ。これ、これ以下のことはもうできないなんて。オリンピックとおんなじだよ。俺、もうエスカレートするしか手はねえんだもん。
【じゃ次は1000時間……】
それくらい目指してギンギンに、ね。1億くらいかけてさ、うぅん。それじゃ1年じゃ済まないね。3年くらいかけて、連日レコーディングしたい。記録破ったーっってさ。
笑 誰にも相手されないw 「まだやってたの?」なんて言われてさw

【まだ、あれですか? 終わったばっかりで次の話なんて】
うーん。今のところはアルバムみたいなでっかいコンセプトは考えていない。曲のね、ぼちょぼちょってのはいろいろあるんだけど。それがなんかアルバムにまとめ上げる、みたいなところには、まだちょっとね。
……。

【プロモーションはさほど】
いや、動いてるんだよ。ステージとかやらない代わりにさ、紙とか電波媒体にはでっきるだけ顔だそうと思ってるから。それしかステージやらないからさ。動きみたいなところ、それしかやれないでしょ。だからもう、連日。あのー、以前に比べたらあのー、その分のプロモーション活動は倍くらいになってる。うん。
【で、これで4月1日に】
うん、旧譜が出るよ。
【あれをいじられたっていうのは、いいスタジオでもう一度いじりたかったという?】
うん、カレンダーに関しては特に。カレンダーはやっぱ日にちなかった。まるで日にちなくてさ、あの、ミックスダウンだけ。録りは別にのんびりやってたんだけど、ミックスダウンだけ急いじゃったのよ。どうしてもね、あれはもう。自分として心残りだったから。
【去年あたりまではあれでクリスマスお正月迎えてました】
いや今回のクリスマス音頭はまた十分に聴けるからね! 言っとくけど。クリスマス音頭ですよもう夏にも聴けるクリスマス音頭だよ。言っとくけど。
【音頭路線はどうしちゃったんですか?】
音頭はまだありますよ、そりゃ1枚で判断してはいけない。日本人の悪いクセだね。1枚でたら「おおぉ! 傑作だ! これからも凄いだろ!」そんなことないんだからさ。「ああ駄作だ! もうこれからもずっとダメだろ」そんなこともないんだよ。1作で、方向転換した、変えたとかさ、くれぐれもそういうふうに思わないように。一応ね、圧勝しても次回は大敗するかもしれない。そうそうのんびりとしてもいられないとうね、ところもあるからね。で、なんというのか、芯からホントにあるものっていうのは、そう消えるもんじゃない。

(テープ裏返し)

業界の話題になるけど音頭路線やると全然売れないと。これが、たとえばスネークマンショーとかね、あれくらい売れればね、もうギンギンにやって音頭の神様になってやる。で10年後くらいに復活して岡林と一緒に写真録ったりして(笑 神様だったりしてさ。面白いねそれも。
【こちらに移ってこられたのはつい最近?】
これは、この事務所開きは今年1月でしょ。うん。
【まだ、入居されてないですね、全部】
あ、このアパートね。入り口見ましたか? ちゃんと。
【見ました】
天井。
【天井ですか?】
てか、屋根。屋根見るべきですよ。これがいかにもナイヤガラの事務所だなって。思うから。あれがある限りはね、不滅ですよ。ナイアガラ精神はぁ、あすこに極まってるんだから。
とにかく見て唖然とするのがいちばんです、あれは。百聞は一見にしかず。
※スタッフ「なんか神社があったみたいですね」
昔、その手の建物が
※スタッフ「中に入ってる?」
この辺に、骨かなんかあったりしたんじゃないかね。
【最近CMの方は】
ええとね、マルイのスポーツの、やりましたよ。歌ってないけど。歌だけ他の人だけど。マルイスポーツ。うんと、スポーツニュース終わるとやってるよね。
※スタッフ「4チャンネル」
4チャンネル、10時55分の
※スタッフ「4分か5分くらいからの」
※スタッフ「けっこうやってるよね」
うん、最近はだから、影武者を使って(笑 音楽界の黒澤明らしく、張り切って影武者使ってやってるからね。
【他にもいくつか?】
うんにゃ、いまんとこそれ1個だね。いまオンエアされているのはね。
まあ、年に3本やればノルマ達成だからね。ぼくはね。

【今年は大滝詠一さんはなにをやっているのか、という話を飲むとしていました】
ああ、なるほど。
【確かに声でわかるものと、これは噛んでるんじゃないかというものと】
うんうん。
【で、それでだいたい一晩酒は飲めるという】
羨ましいねw 皆さんの話題提供分を頂きたい。
【HotDogPressのほうは映画ですか】
HotDogねえ、映画にしてほしいなあ。言っておいてください、強力に。
【はい、あの、タバコ吸ってもいいですか?】
どうぞどうぞ。
【Go Go Niagara Pressでもやっていただけると】
あああ、音楽ネタはさあ、なんてんだろうねえ。もう作るほう、作るほうっていうか、物書く時っていうのは止めないといけないでしょ? 時間を。ねえ。時間止めてどっちかってーと後ろ向かなきゃいけないよね。姿勢として。後ろ7割前3割くらいでしょ。ほいで、作る精神って逆なのね。作る精神ってのはだいたい前7割後ろ3割でしょ。だからさ、こう、なんつーの、姿勢の逆転があるわけよ。方向転換の、磁場の居心地がさ、しょっちゅうやってると磁場が狂うんだよ。自分の。でっきるだけ、こう、おんなじ磁石でね。その期間は動いていたほうが動きやすいわけ。
【一度止まると】
あのお、逆のエネルギーに働いちゃうでしょ。それをまた戻すっていうのにものすごい時間かかるよ。
そう不器用なんだよ、要するに。な、かんたんにできる人、いるんだよね。
【岩手から出てきた人は不器用だと(…私も出生は岩手です)】
不器用なの? 岩手は? はぁーん。 結果的に、結果的に日本ってのは不器用な人が最終的に受ける世の中みたいだね。鈴木さん(注:鈴木善幸総理)見てるとそう思うもんね。ああいう、いかにも不器用な人が、不器用な顔して最終的には器用に立ち回るというのが、ひとつの特色ではあるんだよね。

【笑 最近興味持ってらっしゃることってのは?】
なんだろうねぇ。ビニ本とかね(笑 ビニ本の行く末とか、行く末だな。行く末が楽しみ、楽しみってーか、興味あるねぇ。
【ビニ本一手に集約されますか?】
ビニ本……はぁ、近来にない……。(話題にして)飲めるでしょ一晩。ね。それはありますな。二晩くらい。いや行く末が楽しみだよね。
【音楽のほうは、さっきからバックに流れてますけれども】
BGMだもんね。耳いかないから、自分の音楽以外は。自分の「おお、やってるな」なんつってね。自分の音楽もなんかわかんなかったりしたもんな、この前。どっかで聴いたことあるなぁぁ、と思ってしばらく聴いてたらこれ、俺の歌なのか、なんて。他の人が歌ってたんだけど。
【シベリアじゃなくて?】
うん、違う。天然色を、とんぼってグループが
【あ、そうなんですか】
うん。練習しているところがテレビに映ってさ。聴いたような歌だなって。
【レコードに?】
レコードにするのかな。(スタッフに)とんぼ、レコードにするの?
※スタッフ「しないしない」
しないのか。あ、おれがシングル切らなかったらする予定だったの? はーん。気の毒に(笑
練習のシーンが流れてさ。なぁんか聴いたことあるメロディだなあと思ってしばらく考えちゃった。どっかで聴いたなと思って、全然イメージ違ったからな。自分の曲なんでびっくりしちゃったよ。

【で、ほかに須藤薫さんの】
おお、次、またやるね。
【他の方には、書いて】
他の方ってえと、あれ以降? 去年歌ってたよ。聴いてませんか? 
知りませんか? 須藤薫だけ? 去年は。80年は。
【えーー。あまり聴いてなくて】
聴いてませんか。勉強不足ですね。
【はい、すいません】
須藤薫の次が西田敏行。「いかすぜこの恋」。カバーバージョンしたんだ。でー、アパッチの「レモンのキッス」ってえのをね、アレンジ。
【アパッチはどうなっちゃったんでしょうね?】
どうしたかねぇ。
※スタッフ「なんか、風(?)入れて」
煙たい話をするなよ(笑
山口百恵に「哀愁のコニーアイランド」ね。で、「ガンバれば愛」クレイジーパーティ、タブチくんのテーマ。
【あれは、あっそうか、シングルになっちゃった】
シングルになった。不発。えぇぇぇぇ、そんなもんかな。あとシベリアだな。けっこうあるようで、まあね、普通の作家に比較するとないね。ほんっとに。
【今年は、たとえば】
今年は、なんかありませんでしたっけ? なし?
【すいません、勉強不足で】
勉強不足でしたな。勉強して書かなきゃならないよー。「恋のハーフムーン」っていう太田裕美の新曲が、昨日、一昨日出たばっかなの。
【先程、裏で、その辺はお聞きしていたんですけれど】
はい。あれがー、あれぐらいのもんだよ、いまんところ、したのは。この前あがったばっかりだもんなぁ。LPが。それから3月、じゃねえ2月の終わりまでずっと旧譜やってたもんだから。
【ああ、トラックダウン】
うん、だからー、全然そんなヒマなくて、オファーいろいろあったんだけど全部断ってたの。
【これからの予定も】
このくらい。今年は。
【いや、新人なり】
そうそう、新人も旧人も含めて。でっきるだけ、あのー、こっちの意向に合う人たち。だから、今年は多くしたいなぁ。去年の倍くらいにしたいね。へ、へ、下手な鉄砲も数撃ちゃなんとかっていうね。うん。

【だいたい、そんなところで】
あとは、思い残すところはありませんか?
【なんか、やっぱりアガってるんですよね】
他に、友達から聞いてこいといわれたことは? 聞き逃しなく。
【いや、サインをもらってこいとか一緒に写真を撮ってこいとか】
笑 いや、撮っておいたほうがいいよ。もう撮れなくなるかもしれないからね。明日をも知れぬ、運命だからね。みんな。そうですね。
なにかとね、昔写真撮っておけばよかったなと思うんだよね。あの、福生のスタジオなんかでも。かなり、ほんとにもう全員があそこに集ったというかさ、来なかった人はいなかったくらいのぉあれだから。全部、毎回のセッションの写真撮っておけばね。いろいろおもしろいこと、あったんだけどね。
【当時、福生に半年ほど居候していたことがありまして】
あぁ、そう?
【表までは伺ったんだけれど、やっぱり、怖くてはいれなかった】
沈黙

【で、あれですか? 永井博さんのストーリーのあれも書いてらっしゃる】
うん、そうそうそう。イラスト集でしょ? 2年前かな? 本が出てて。うん。
【今回、シングルもキレイでしたね】
シングルいいでしょ? 永井さんの絵ってすごい、だからなんていうの? 最初あのー、ストーリー書いてくれって言われたときも、まあ絵、見てみないとちょっとわかんないな、って。でー、ソニー出版の人がわざわざ福生まで持ってきてさ。どんなもんでしょ。パッと見たときにさ、ああいいなってぇーもう、即思ったしさ。最初にリッキー・ネルソンの絵があったからさ。リッキー・ネルソンの「Long Vacation」ってのがあるからさ。あ、それしかないなと思ってたんだよ。
【リッキー・ネルソンも変わっちゃいましたしね】
最近はね。うーん。
【でもジャック・ニッチェですから】
そうなの?
【新しいアルバム(注「Playing To Win」)】
ほぇ~! 向こうもなぁ、旧人をリバイバルさせるので躍起になってるんだろうな。
【で。A面1曲目がCCRの】
ダグ・フォガティ(間違い・ジョン・フォガティ)?
【はい、で音聞いたらイーグルスだったと】
ほー、なるほどね。
【もっとタイトでしたけれど】
ほぉーん。
【ジャック・ニッチェ久しぶりと(注・プロデューサー)】
彼、70年はいってから碌な仕事してないんだよ。
【なんか、呪われてるっていうか】
スペクターも碌な仕事していないんだよ。70年過ぎてから。

いま、だからあの辺の連中使うんだったら俺使ったほうがいいね。

ああいう音になるから。

【スペクターサウンド作るんだったら】
スペクターだって自分の音できないじゃん。あんな悩んでるんだもん。どうしよう。ステレオのエコー教えてくれってみんなにさあ。ウロウロウロウロして歩いてるんだもん。
【あの頃のスタッフ散っちゃったんですね】
うん、そうそう。だれも、もう。NO One....No One Ever Made だよ。ひどいもんだよ。だっれも作れないの。んー、なんだ、ラリー・レヴィン、エンジニアの。あれも作れない。
【そうなんですか?】
そうじゃん、だって一番最初のブルース・スプリングスティーンだってできてないじゃん、結局。最近のは、あのー、いなくなったらできてんじゃん(笑 いてもしょうがないんだよ。作れない。
【そうか、スプリングスティーンが目指していたのは】
だからスプリングスティーン、スペクターに会った時は手が震えたって話もあるけどさ。
【おんなじなんだなぁ(注・僕が、大滝さんに、という意味で)】
※でもスルーされて……
うん、そうなんだろうな(スプリングスティーンの話)。だからいい音してたなぁ。よかったな。だから若い奴らがスプリングスティーンを通してスペクターを知って俺を知るみたいな、日本にいる人は。なんかそういう経路があるみたいよ。
【ああ、なるほど】
スペクターはあれだけじゃないんだよね。で、何ていうの、スペクターサウンドっていうのはさ、60年代のサウンドの、総括みたいな言い回しのところもあるからね。あいつ個人のだけじゃなくてさ。だから、すごく俺は広い意味合いで使ってるんだけど、なんか今は、あの手の、いろんなエコーの処理の仕方あるけど、いろんな、あれはあるんだけどね。まだそこは浅いところのとこでさ。で、ジョン・レノンを知ってスペクターを知って。まあ日本にも大滝詠一がいたとかさ(笑 そういうような流れで俺んとこ来るよね。
【今回、そうですよね。それほど楽器いっぱい使ったようには聞こえないけれど、厚いんですよね】
そうなの。それを目指したの。素人なんだよ「あー、いっぱい使ってるな」ってわかるのは素人なのよ。はっきり言って。で、あれエコーあんまり使ってないよ。エコー出すために人数使っただけだから。
【あー、なるほど!】
そうだよ。そうでなきゃなんんにも意味ないんだから。だからエコー処理でガンガンってスペクターサウンドって、イモ! はっきり言ってド素人。
【やっぱりギターは……】
違うの、とにかく。そこを聞き分けできない人はね、もうエコーがなんのって言ってもしょうがないの。論外! 網走! (注:論外地?) 
だからパッて聞いた時に人数の多いエコーか、要するに漏れの音か? 機械的な鉄板の音か、デジタルエコーの音かってのをさ、エコー「パァァーンッ!」って一発鳴った時に「スカァーン!」てわからなければね。ほとんど資格ないね。うん、Fly Away。笑 Good Bye
そうですそうです。だからねぇ、かなりでっかい音量でいろいろ聴くとね、いろいろやってるんだよ。だからー、そういう部分もね。プロの方はしっかり聴いて勉強してもらわないと。
【はい。わかりました】
へっへっへっw
キミはどっちみち選ばれた人なんだ。何人もいないんだからさ。
【あれを聴いていたのは】
気の毒だけどさ、しょうがないんだから、これは。


【昨日、友達の家でゴーゴーナイアガラのテープを引っ張り出してもらってね】
うん
【いくつか聴いてきたんですけれど、あの当時高校生で、真似して作ったDJテープをね、若かったなあと】
うん、いまでも聴けるんだよなあ。
【あれ、あのまんま出して】
あれはバイブルになるんじゃない? あのー、スペクター特集なんかテープに録って佐野元春にでも送ってやろうかな(笑 
【笑 佐野元春の新しいの、とにかくまいったんですよ】
バック、影には銀次もいるしね。
【あ、そうなんですか】
銀次が全部あれしてるでしょ?
【いや、先月いちばん面白かったのは、というかおかしかったのは佐野元春の新譜(注:Heart Beat:発売は81年2月25日)】
笑っちゃった? 
【いやぁ、これはなにかあるんじゃないかと思ってたんですけれど】
いやあ、深い意識はないんだけれど、あれ多分スプリングスティーンなんか聴いてるうちにスペクター聴いて、「あーなるほど」ってなったんじゃないの? そういうの、この頃増えてくるような気がしてしょうがないんだよね。
【ええ、あの、ドンッドドッ・チャーンだけがスペクターじゃない】
うんそう。あれがスペクターだと思ってるんですよ。あれは歌謡界の人のイメージ。笑 あんなんばかりじゃないってところ、今回一応小出しにしたけどね。これからギャンギャン、これもある、あれもあるって。
だから、ほんとアホなんだよね。向こうはスペクター(フル?)って多いけどさ、Be My Baby だけじゃない、いろんなところから持ってきてるんでさ。日本っていうとあれなんだよ。あれしかウケたことないからなぁ。だからこう、みんな Do You Remember Me (注・岡崎友紀)か多岐川裕美(注・ 酸っぱい経験)になっちゃう(笑 あれはあれでいい作品だけどね。よく出来てる。やっぱ加藤さん(注・加藤和彦)がやると違うね。
【ひとつ、ひねった感じが】
心底ね、ジェネレーションで好きな感じって違うじゃない。
【加藤さんとはいくつ違うんですか?】
加藤さん、ひとつしか違わない。細野さんと同い年じゃない? 
【あ、そうですか?】
活躍古いからね、あっちは。


【細野さんたちも、どうするんでしょうね?】
そんなの(笑 向こうで聞いてください。
【いや、エキゾチック路線でね】
このあと、ソロアルバム作るんじゃない?
【あ、そうですか?】
そりゃ、やるでしょ。
【そうでしょうね。イエローの1枚目が出た時、エキゾチック路線に行くのかなと思ったんですけどね】
あぁあ。
【Simoonでしたっけ?】
なるほどねぇ。しばらく、あのトップみたいなんで出てくるだけで、小出しになってるから。僕の音頭もあと2、3年出てこないんじゃないかなぁ。細野さんの例見てると。これが(ロンバケ)がウケたら。これがウケるとしばらく音頭は出てこない、と(笑 これがウケないと、また即出てくるという(大笑い そんな気がするなぁ。
※スタッフ「あまりその辺は追求しないでくれる?w」
たぶんそんな気がするな。だからー、これがウケれば2、3年はこのラインで行くよ。行くに……行くよりしょうがないでしょ?w そうして、しばらくしてから、細野さんがエキゾチック路線とかああいうので、どういうのやるかで、見たら、俺も音頭路線をどういう風に復活するかを(笑いながら)じっくり見て、それで、やろう。
期待している人いるのは、俺は百も承知だし、僕自身も期待してるからね。まだまだね、はだか音頭(注:ビックリハウス音頭)ごときで止まってるあれじゃないから。
こんどのクリスマス音頭、今度の! ナイアガラ音頭を聞いてください! 
【はい!】
僕のねぇ、サイコウ傑作だから。あの、生涯における唯一の最高傑作じゃない? もうどんーな曲も超えてるから。
【シングル(天然色)よりも賭けてるという】
んん、もーーーうサイコウ! ナイヤガラを、今度の音頭路線聴いたらナルホドッってわかるから。で、必ずステレオを聴かなきゃダメだよ。モノで聴いちゃだめだ。ステレオで聴くこと! 
【あといいスピーカーで……】
うん、とにかくステレオであればいい。フォールスターズに入っているからね。
【はい、わかりました!】
B面の、6曲目だから。(一同大笑い)

いやあ、音頭路線で攻めてくる人は、これで言うしかないんだよ。みんな、でさ、とにかくどうしても1枚で判断しがちじゃない。で、みんなそう言うからさ。ちゃんとそういう人のために、今度のクリスマス音頭とっ! ナイアガラ音頭はね、凝りに凝ったんだから。もう、ミックスダウン何時間かけたの? あれ。1日以上いってんだろ、あれ。1日以上いってんだよ。ヘタしたら30時間以上かかってんだから。クリスマス音頭なんてバカみたいなことやって、ナイアガラ音頭も。
※スタッフ「ありゃクレージーとしか言いようがない」
だってさ夜の6時から始めてさ、でもって翌日朝10時頃に朝イチで入ってきた人がいてさ、「えっ! 前押してんのっ?」なんてw 朝イチに来た人が前押されたんだよ。たまんない話だと思いませんか? ズッと押しちゃったよ、だから。あれは力入れた。このアルバム(ロンバケ)よりも力……そんなこたぁない(笑 これと同じくらい力入れた。これは、わかってもらえると思うよ。僕の真意が。
【じゃ、きっちりと聴かせていただきます】
うん、カレンダーのリミックス全部のバージョンと、ロングバケーション。それとナイアガラ音頭っていうのはね、対になっているから。僕の、対自核だから。
【笑 対自核w】
対自核(大笑い (注:ユーライア・ヒープ)
【めまいがした】
決まったな、 対自核で。
【そので〆ると】
ええ、〆てください。牛の写真かなんかで(笑 (原子心母と混同?)

弾ける前の大滝さんは、ナイアガラーに優しいお兄さんだったんですね。



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